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藍夏
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無気力組はアイドルだった第11話「バレた後の合宿」
「……なんか変な感じ」
体育館の隅。
あきが6人を見ながら呟く。
昨日までなら、誰も6人のことを特別扱いしなかった。
でも今は違う。
「おい、けい!」
木兎が駆け寄ってくる。
「なに?」
「なんで黙ってたんだよ!」
「言うタイミングなかったので」
「絶対あっただろ!」
「なかったです」
「絶対あった!」
けいが苦笑する。
その横では――
「けん!」
白鳥沢の選手たちも集まってくる。
「本当にチョコレートのけん?」
「そう」
「マジか……」
けんはいつも通り冷静。
「別に普通の人間だよ」
「そういう問題じゃない!」
体育館が笑いに包まれる。
練習再開
「はいはい、話はあと!」
監督の声。
「練習するぞ!」
「はい!」
6人はいつも通りコートへ戻る。
でも、周りの視線は明らかに違った。
「けい、サイン――」
「練習中」
「……はい」
「けん、あとで――」
「練習中」
「はい……」
りんが笑う。
「二人とも人気者だね」
「うるさい」
けいが返す。
「りんもチョコレートだろ」
「俺は裏方だから」
「何それ」
かいが笑う。
そして、まさかのリクエスト
昼休憩。
木兎が突然言った。
「なあ!」
6人が振り向く。
「チョコレートの曲、踊って!」
「……嫌です」
けいが即答。
「なんで!?」
「ここ体育館ですよ」
「体育館だからいいじゃん!」
「よくない」
あきも頷く。
「俺も無理」
蛍が呆れた顔をする。
「合宿中くらい普通にバレーさせて」
「えー!」
木兎が残念そうにする。
すると黒尾がニヤッと笑う。
「じゃあ、バレーなら?」
「?」
「チョコレートの6人で、バレー対決」
りんが少し考える。
「……それならいいかも」
「え」
けいが見る。
「やるの?」
「せっかくバレたんだし」
けんも頷く。
「いいんじゃない?」
「けんまで……」
かいが笑う。
「決まり」
チョコレート対決
6人がコートに並ぶ。
「チョコレート6人、久しぶりに一緒のチームだな」
あきが言う。
「普段は撮影ばっかりだからね」
りんが答える。
「じゃあ本気でいくよ」
けいがボールを持つ。
「もちろん」
蛍が構える。
「負けないから」
あきも笑う。
「始め!」
ボールが上がる。
けいのトス。
あきが走る。
――バンッ!
強烈なスパイク。
「うわっ!」
周りから歓声が上がる。
「アイドルなのに普通に強い!」
「そりゃバレー部だもんな!」
けんがボールを拾う。
りんがブロック。
かいが指示を出す。
蛍が止める。
6人だけになると、息はぴったりだった。
「ナイス!」
「もう一本!」
「いける!」
いつもの無気力な6人。
でも今は、誰もが知っている。
彼らには――
バレー部員としての顔と、チョコレートとしての顔。
そして、けいとけんにはさらに――
俳優としての顔。
3つの顔があることを。
合宿は残り二日。
もう秘密はない。
……そう思っていた。
けいのスマホが鳴る。
画面を見る。
「……え」
「どうした?」
けんが覗き込む。
そこに表示されていたのは――
映画スタッフからの連絡。
『明日の撮影、重要なシーンがあります。』
けいは小さく息を吐いた。
「……明日も仕事だ」
「マジ?」
あきが笑う。
「合宿最後の日なのに?」
「うん」
けいはスマホをしまう。
「でも、最後までバレーもやるよ」
そして6人は、再びコートへ戻った。
はい!お待たせしました🙇♀️!
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎⇝150💕
コメント
1件
ゆめかだよ〜🌸 第9話読んだよ! もうね、バレた後の空気感がリアルでめっちゃ良かった!😭 「練習中」って冷たく返すけいとけん、かっこよすぎでしょ!でも木兎の「踊って!」に苦笑いしてる姿が可愛すぎて悶えた〜💕 6人だけでバレー対決した時の息の合い方、感動したよ…無気力組なのにバレーになると本気になるギャップがエモい!最後のけいのスマホ、明日も仕事って…続きが気になって仕方ないんだけど?!😭💕 更新楽しみにしてるね!