俺は何をしたいのだろうか。
引退試合となってしまったあの試合から時間が巻き戻りやり直しを始めて早3年。
昨日の先輩方との試合。
胸がゾクゾクして、とても刺激的で、楽しかった。
「青道へ来ないか。」
「残りの高校生活、お前と二遊間を守りたい。」
ああ言ってくれた監督、亮さん。
でも俺は野球はやらない。
怖いから。自分のせいで負けるのが怖いから。
でも、それじゃぁ、
「…逃げてるだけじゃねぇか。」
俺の声は、誰に聞かれることもなく消えていった。
ー青道高校入学式ー
結局俺は、青道高校に入学した。
あの一試合を、忘れることができなかった。
たった一つのプレーを自分の事のように喜ぶあの人達をずっと見ていたかった。
あの人達が、甲子園に行くところを見ていたい。
コメント
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コメント失礼します🙇🏻♀️ 楽しく読ませていただいてますっ‼︎ 続き待ってます‼︎