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遅くなってごめんね。
続きです。
春千夜side
今一番苦しいのは竜胆だ。恋人として‥なにか出来ないだろうか。
一人で抱え込んでしまわないだろうか。
なにか嫌な予感がして俺は竜胆の部屋へ急ぎ足で向かっていた。
がちゃ!!!
春『竜胆!』
竜『!?』ビクッ
カッターを持った手を手首目掛けて振りかぶろうとしていた竜胆がいた。
春『りんど…?』
竜『え…あ…』
春『…りんど…しんじゃ…やだ』すたすた…
竜『はるちよ…??』
春『りんど…』ぎゅ
竜『!』
春『俺がこんなこと言う筋合いないけど…』
春『死んでほしくない…俺お前の恋人だよ…?頼ってほしいな…』
春『お前が死んだら蘭悲しむよ…』
竜『春千夜……ごめん‥ごめんなさい』ポロポロ
春『今一番辛いのは竜胆だもんね…わかってるよ…泣いていいんだよ…いっぱい泣いていいんだよ…』ナデナデ
竜『ひぐ…』ポロポロ
竜『あに…きのことッ…守りたかったのに…!!!』ポタポタ
春『うん……でも大丈夫…蘭なら絶対思い出してくれるよ…』
春『ね‥?』
竜『はるちよぉ”…!!!』ポロポロ
春『ん…辛いね…』ポロ
そう言いながら俺は、竜胆にバレないよう、静かに涙を流した。
今は皆辛い。首領が涙を流しているのも見た。
武臣も頭を抱えていた。
でも一番辛いのは竜胆だから。竜胆のためにも皆のためにも、蘭には思い出してもらわなきゃ。