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冷静さを取り戻す為冷たいシャワーを浴びる
「刷り込み、いや洗脳に近いか…」
さっきの怯えようは異常だった
あれ程の銃の腕と身体能力を持つアイツが
女のように男に奉仕する
死んだような目をして
ヤクザに売られた女達と同じ全て諦めた目
生きるために体を差し出し心を閉ざした奴を腐る程見てきた
なんでだ?会って数カ月しか経ってない奴
ダンスが楽しい事を思い出してから調子が狂った?
「あ~、わけわかんねぇ」
一先ず難しい事考えんのやめだ
ざっと体を拭き寝室へ戻る
隅にあるキッチンの冷蔵庫を開けると
「お、ビールあんじゃん」
こうゆう時は飲んで寝るに限る
壁際にある一人掛けのソファに座り缶を開ける
プシュッといい音がし、一気に半分程飲んだ所で人影が動くのが見えた
ベッドサイドのほのかな明かりの中ダイヤが体を起こしていた
「ここは…」
さっきとは違い正気に戻っているようだ
「ここは俺の知り合いの医者の家だ、お前血流しすぎて意識失ってたんだよ」
「そうか、世話かけた」
「お前も飲むか?」
「いや、酒は飲まない」
「じゃあコッチ飲んどけ」
ビールと一緒に出していたミネラルウォーターを放り投げる
「サンキュ」
水を受け取りキャップを開けようとしてふと自分の格好に気づき一瞬顔が強張る
「医者のババァが寝るなら風呂入ってからにしろってうっせえから適当に洗っておいただけだ
気になるなら自分でも一回入ってこい」
さっきあった事は言えねえが嘘は言ってない
「いや、今はいい」
そう言って水を口に含むと眉間にシワを寄せた
口元を拭いキッとこちらを見る
「俺になんかした?」
「”俺は”なんもしてねぇよ」
されたのはコッチだよ
ダイヤの顔が青ざめる
「俺、お前に何したんだ?」
ハァッと溜め息をつく俺
隠してもしゃあねえ
「突然脱いで俺のフェラしてた」
口元を押さえブルブルと震え出す
「すぐやめさせたから出してねぇよ」
フォローにはなって無いが途中で止まった事に安堵した表情に変わった
「なんか、嫌な思いさせてスマン」
「別にいいよ、その辺のお姉ちゃんより上手かったし」
「何言ってんだよ!!」
「興奮するなって、熊から組織の事ちょっと聞いてたんだよ、そんでババァからどんなやべー所かって事も」
テーブルの上に置いてあった割れたチップを見せる
「コイツがお前の体の中にあったんだよ、ババァが言うには発信器なんだと、丁度弾が当たって使いもんにならなくなったみてぇだがな」
「そんな物が…いつの間に…」
やっぱ知らない間に埋め込まれてたんだな
「ま、弾ぶち込まれたけど結果オーライじゃね」
「まぁな」
「けど無意識であんな事するなんてよっぽど酷え目にあってたんだな…」
「俺には帰る場所なんて無かった、生きてゆく為には耐えるしかなかった…」
下を向き唇を噛みしめるダイヤ
これから聞く話は俺の想像を越えていた…
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