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日本さんを吐かせたい!

珠蓮華藺月🌸🔪🎌様リクエストありがとうございます!


⚠️嘔吐

⚠️中国×日本



















太陽がこちらをうざったらしく睨みつけてくる。

自国の気温はまだ20度を下回っていたが、今いる中国は40度をうまわ回っている。

「暑い、」

素朴な感想が口から漏れる。

早く中国さんのところへ行かないとこちらが倒れてしまう。

走るとまではいかないが早足で約束の会議室のある建物へ向かう。

渋谷レベルで人が多く、土地感覚の無いのでスマホと喧嘩しながら目的の場所へ足を進める。

だが、急にその足を前に出せなくなった。

よろけた体を立て直し下の方を見ると、まだ5か6ほどの子供が私のズボンの裾らへんを掴んでいた。

びっくりしつつも子供の切羽詰まったような顔を見て、迷子かな?と平和ボケした思考を巡らせる。

「どうしたの?」

子供をあやすような声で話しかける。

すると、子供はその場に私の服を掴んだまましゃがみ込み嗚咽を漏らした。

その瞬間喉に鋭い空気が入って来た。

そのまま地面に嘔吐物を流し込む子供。

上手く息が吸えなくなっていっているのが、なんとなくの息苦しさで感じられる。

どうしよう、どうしたらいい?

1+1の計算すらもできなくなっている頭で思考を巡らせる。

動悸が走り、片足にしか力が入らず気を抜けば倒れてしまいそうだ。

周りからの視線と目の前に映る吐瀉物で異常なほど脈が上がっていて心臓が口から飛び散りそうだ。

どんどん過呼吸になっていき、このまま酸欠で死んでしまうんじゃないかという恐怖感で圧死させられそうだ。

自分の喉にすら感じられる、恐らくこの子供と同じモノ。

しゃべる余裕なんてなくて、はたから見たら私は誘拐犯とそう違わないのかも知れない。

視界が歪み自分が立っているかも分からない。

「おい、」

誰かに話しかけられている、、

え?なんでです?

完全に思考を諦めて、焦り散らかしている思考に鞭を打ち思考を再度巡らさせる。

「あ、あ、、す、すみません」

喉に異物を感じながら掠れた声で返事をする。

そのまま駆け出してしまおうか。

「おい、お前この餓鬼を病院に連れて行け。」

「日本はこっちに来い。」

確かに、病院。

なんで私の名前?

パニックで相手の顔を見ることもできず、嘔吐きそうになり自分の顔が青くなったのを感じる。

手を口に息も出来ないほど押さえつけ、生理的に流れてくる涙を感じる。

「おい!日本」

誰かが私を呼んでいるが、自分の体を蝕むこの酸への恐怖心と焦りが勝ってそのまましゃがみこんでしまう。

自分の体が私じゃないみたいで、脳からの指示を無視して、勝手に恐怖を受注する。

周りから視線が集まってきて、いろんな声が聞こえる、吐きそう。

そんな感覚が背筋を凍らすほど怖くて、嘘だと思いたくて必死に口許を抑えつける。

「めんどうアル」

ごめんなさい、ごめんなさい。

簡単な単語を思いつくだけで精一杯で目に透明の膜が張る。

背中に温かいモノを感じ視界の端から力ない腕。嫌。スーツの袖が見える。

腰に腕を回され、どこかに誘導される。

その間も何度も喉を鳴らし想像もしたくないモノを胃に押し込み続ける。

足が震えて動かない、口いっぱいに広がる酸の味。

その場にしゃがみ込み嗚咽を漏らす。

心臓の音がうるさく、自分でも分かるほど異常なほどの汗。

「場所が悪いな」

私の背中を軽く叩いている方がそう呟き、無理矢理少し移動させる。

人通りの少ないところまで連れてくると私の背中を強めに撫でてくる、撫でる腕が上から下に行く度に嘔吐き、今にも出してしまいそう。

怖い、。

下を向いていた顔、顎を掴まれ無理矢理上げさせられる。

目の前にいた方は今から会いに行く予定だった、中国さん。

「おい、吐きたいんだろ。吐け。」

目を無理矢理合わせてきて、そう冷たく言い放つ。

気付いてたけど気付いていないふりをしていた現実を呆気なく言い放たれる。

嗚咽を漏らすが目の前の彼に失望させられるのではないかという恐怖心、吐瀉物で息が吸えなくて死んでしまったどうしよう。

あるはずのない被害妄想だけが広がる。

無意識に喉を締め付け、嘔吐物が出てこないようにする。

「あー、しろアル」

真似しろと言わんばかりに口を開けこちらを見てくる中国さん。

でも、今開けたら確実に吐いてしまう。

首を横に振ると背中を優しく撫で、大丈夫アル、大丈夫と暗示をかけるように言ってくる。

力が少し抜けてしまい、そのまま嘔吐き吐いてしまう。

スライムみのあるそのざらざらな固体は中国さんのズボンにかかった。

「あ、す、、ヒュ」

出してしまった、気持ち悪い、息できない、でも謝らないと。

いろんな感情が渦巻いて更なる吐き気を催す。

「落ち着け」

脳を貫き、そのまま川のように流れて行く声は意味を理解できず、口調だけで判断をしてしまう。

嫌われた。

だが、止まることを知らない吐き気は再度固く結んだ口から溢れ出す。

顎をつたりスーツや地面を汚す。

嫌な異臭が鼻をつき、体をピストンさせるかのように、手を地面に置く。

手のひらから生暖かいお粥のような感触が全身に伝わる。

回らない思考だけでも、これは一瞬で理解できた。

息の仕方が分からない、当然のことが出来なくて、しゃっくりのように息を吸う。

気道に異物が入って来て咳き込む。

その勢いで先程までと比にならないほどの量の黄土色をしたものが出てくる。

自分の体から出てきたことが信じられなくて、視界が歪む。

強い恐怖心で体を支えれなくなりその場に倒れ込む。

粘着質な嘔吐物が口から溢れて空気の通り道を塞ぎこむ。

本当に死んでしまうんじゃないかと思ってしまう。

「息をしろアル!」

もとから動いていない脳は酸欠で意識を飛ばしかけている最中そんな声が聞こえた。


終わり!

日本さん誕生日おめでとうございます!

(現在 2/16)

ほんとにね?

小説ってどうやって書いてたっけ?

スランプきつい。

じゃ!

推しを吐かせたい!

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