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イタ王を吐かせたい！
羅廻rami様リクエストありがとうございました！
⚠️嘔吐
⚠️国民×イタリア王国
io＝イタ王の一人称
今日は太陽が見えるかな？
微かに意識を取り戻し始めた、愚劣なioはもう叶うはずのない願いを誰かに問いかける。
目を開けると嫌でも見えてくる。もう、見たくもないシャンデリアの掛かった白い天井。
無意識に目尻から塩水が流れ、頬を濡らす。
嫌でも、だんだん分かってくる。
ioの国､､､
否、赤い糸で繋がれたお人形国は、急激に崩壊への道を辿っていることを。
部屋は外から鍵をかけられ出ることは許されず、窓はコンクリートで閉じられ、日を見れなくされている。
3ヶ月ほど前、目を開けたら既にこうなっていた。
ナチと日帝に会いたい。
ただただ切実にそう願う。
でも、ioのことなんて2国とも忘れちゃってるよね。もしくは急に居なくなったから嫌いになっちゃってるかな？
脱出しようとして、腕と足は痣でいっぱい。
一度味わってしまったから、裏切ったのに敵だったはずなのに、暖かく迎えてくれたナチと日帝を感じてしまったから。
今の生活が、昔ならなんともなかったはずなのに苦しくて､､
目元がマッチ棒でも当てられたかのようにじわっと熱くなる。
枕を腕の中に収め、この虚無感から逃げんと強く抱きしめる。
喉奥からゆっくり押し出されるように、苦味を帯びた酸の味が口内に広がる。
嘔吐物、はたまた胃酸かが舌につき、アレルギー反応のような､､パイナップルを食べたときのような何とも言えないﾋﾟﾘﾋﾟﾘとした痛みがする。
それを我慢する気にもならず、口から溢れる液体の感覚を感じる。
抱いていた枕が少し変色を始めている。
パスタってこんな色だった気がするなぁ。
日帝パスタ啜らず食べてるかな？
ひょんなことで、日帝のことを思い出し、また胸が痛くなり、いつ食べたかも覚えていないような食材が食道を通る。
それを抵抗することなく、素直に吐き出す。
水滴が滴るような、不穏な音が質素な部屋で反響し、ioの耳を悪戯にいじめてくる。
枕に染み込みきる前に、嘔吐物が垂れ落ち、ioの服も変色させる。
吐いたって、誰も心配してくれない。
1人寂しく、枕にえずき続ける。
時折出てくる胃酸がスパイスとなり、気分が悪い。
いっそのこと一気に出してしまいたい。
口許のゲロを舌で少し舐め、服の裾で涙も一緒に拭う。
そのときくらいだろうか？
ioがどんなに開けようと叩いても決して開くことのない固く閉ざされた扉が少し開き、なにかが放り込まれた。
不快な音が響くのと同時にそちらの方を向くと、ワンホールも無いピッツァが落ちていた。
久しぶりのご飯なんね！
重い体を引き摺りつつ、ピッツァのもとへ歩む。
少し冷えたピッツァを手に取り、口へ運ぶ。
だが、久しぶりに感じた味と感触に体が適応できずむせて吐き出してしまった。
舌を出し吐き出す様はとてもじゃないか見れたものでは無く、惨めであろう。
少し湿ってしまったピッツァをまた拾い上げ、次は吐き出さないようにと慎重に口の中に詰め込む。
孤独で食べる食事はioの心をさらに苦しめ、涙が頬を滑り落ちる。
寂しくない、辛くない、怖くないから､､ioは1人が、す､､､好き､､､じゃない。。
認めたくなくて、ずっと目を逸らしてきたことを認めてしまったことで一気に涙が溢れる。
体がえずき、床に手をつきながら耐えようとするが、顔だけがピストンし、先程食べたばかりで満足に消化できていない食べ物だったモノが床に水音をたてて落ちる。
ゲロを床に飛ばしながら咳き込みえずく。
あまり食べれていなかった為出すモノはすぐに底がつき、苦し紛れの嗚咽を漏らし続ける。
息が浅くなり、苦しくて、助けが欲しい。来るわけがないのに、。
ナチ、日帝､､助けて。。
視界がぼやけて、息を吸うたびに嘔吐物が食道を行き来する。
嫌な味、でも今は吐きたい気分､､､吐き出して見るも無惨な姿になっているピッツァを舌で少し舐めてみる、案の定というか当たり前というか､､
その場にえずき出すモノも無いはずなのに黄色い液体が先程吐いた嘔吐物の上に波紋を作る。
恐らく胃酸だったのだろう、喉が焼けるように痛く残っている胃酸が余韻として痛みを増進させる。
痛いよ。。
昔、第一次のときくらいかな？大怪我を負ったときio裏切り者だったのに、日帝は看病してくれたし、ナチは手紙をくれた。
嗚呼、さみしいよ。。会いたいよ。
ナチ、日帝､､怖いよ。
寝たら、夢の中で会えるかな？
この、夢が最後であるといいんね､､
死者のように目を瞑る。
数時間後、虚ろな目で空中を見る。
なにが見えているのだろうか？
終わり！
嘔吐要素なんか少ない？
まじ、書ききらん気してきた、
がんばったんで褒めてね！
9割くらい冗談ですけども。
じゃ！
コメント
2件
すごいいい｡史実とイタ王の心情がいい感じに混ざっています‼︎嘔吐もイタ王の恐怖や心がどれだけ追い込まれているのかがわかってゾッとしました!‼︎これはイイぞ!
