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叶『』葛葉【】叶?《》葛葉?〚〛
『調査ですか?』
【メンドクセ…】
校長から言われた調査の言葉。
山奥の呪霊を封印している岩が割れてしまったらしい。叶と葛葉に任された任務は失敗は少ないが凸凹コンビのため少々時間がかかることが多かった。
今回は低級の呪霊ということもあり、安全確認がされた上で任務ということらしい。
【面倒くせ〜、簡単なら叶だけでよかったじゃんか…】
『僕に全部任せてるといつまでたっても一級になんてなれないよ…』
2人で山道を歩きながら話す。
叶と葛葉は仲の良さとチームワークが評価されているため、2人で行動することが多かった。
【で?何だっけ?岩が割れたから見てこいだったっけ?】
『そう。出来るなら退治してこいだってさ。』
【うげぇ…アイツラ見た目キメェんだもん。】
『僕も一緒だよ…』
呆れたように叶が相槌を打つと同時に現場に到着した。
『一応だけど帳下ろすよ…』
黒い幕が降りて、2人並んで岩に近づく。
【これさ、岩っていうか……】
『でっかい鳥居と祠?かな…』
苔むした岩と傾き今にも崩れそうな石造りの鳥居。
大分年季が入っているようで人の出入りは無さそうだった。
『神様を祀ってたのかな?人がいなくなって呪霊になるのはよく聞くけど…』
【気配しねぇな…無駄足させられたってことか?】
『人聞き悪いのやめてよ…こんな山登って収穫無しとか僕無理なんだけど…』
割れた岩に貼られた札が夜風に揺れている。
その時だった。
岩の後ろから黒い呪霊が這い出てきた。
低級だろうか…言葉も話せない程度の呪霊だった。
【キモッ!?】
『なるほど…これが今回の封印の子かな…?』
【こんな奴に”子”とか付けんな!】
叶がハンドガンを取り出して呪霊の頭を撃ち抜く。
ハラハラと呪霊が消え去り、静寂が現れた。
【……弱くね…?】
『…こんな低級がこんな大きな岩に封印されてたの…?』
封印とは見合わない階級が現れてびっくりしたのと共に葛葉は完全にオフモードに戻ってしまった。
一件落着なのだろうか…、とりあえず頼まれた討伐は終わった。
周りに他の気配はない。
『帰ろっか』
【だな…、コンビニで甘いもん買って帰ろーぜ。】
『僕甘いのそんなに食べれないんだけど…まあいいけどさ。』
そんな無駄話を続けて下山しようと鳥居を背に下瞬間だった。
《もう行っちゃうの?》
【『!?』】
ふと聞こえたその言葉。
濃い気配と共に降りてきたソレは葛葉のすぐ横に収まった。
《せっかくここまで登ってきたのに…、ねぇ、僕も連れてってよ。》
葛葉の耳元で囁くソレはさっきの低級とは比べ物にはならない程のものだった。
ふわふわと揺れる耳と尻尾に見合わない強い気配。
葛葉の肩に手を置く指先は冷たかった。
〚ビビってんじゃん。お前の気配に当てられてすぐ死ぬぞソイツら。〛
笑うように近づいてくるもう一つの気配に僕と葛葉は立ち尽くすしかなかった。
《いいじゃん、久しぶりのお客さんなんだしさ。”葛葉”も楽しそうなくせに。》
葛葉…確かにこの呪霊はもう片方の呪霊をそう呼んだ。
コメント
2件
めっちゃ最高!! 語彙力神ってる✨️
あーちゃまさん、第1話読みました!呪霊任務かと思いきや、低級をあっさり倒した後に本命っぽい化け物が出てくる展開、ゾクっとしましたね…。特に《もう言っちゃうの?》の不気味な囁きと、葛葉を「葛葉」と呼ぶ二体目の存在。叶と葛葉の凸凹コンビの軽妙な掛け合いが好きだっただけに、あの空気の一変がすごく効いてます。続きが気になる終わり方、楽しみにしてますね🤍
#ご本人様には関係ありません
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