猫猫 (あたた〜…実験に失敗してしまった〜…)
猫猫 「ん?え?……は?」
壬氏 「薬屋!!大丈夫か?!物凄い音がしたが……。……は?誰だ。お前」
猫猫 「なんの冗談ですか〜…私ですよ。壬氏様…」
壬氏 「いや、お前その姿……」
猫猫 「嗚呼、これですか…これならさっき私が実験に失敗したせいですよ。」
壬氏(先程の爆発は薬屋のせいだったのか……)
猫猫 「しかしまぁ……この姿では暫く薬屋としての仕事は無理ですね……」
(何せ動きにくい……)
壬氏 「ではこうしよう。暫く暇を与える。体が戻るまでの間ゆっくりすると良い。」
猫猫 「えぇ〜……大丈夫ですよ〜…休む暇などないので…」
壬氏 「では、破壊したその扉の借金は…払えるのか?」
猫猫 「ゔ……。」
壬氏 「分かったらゆっくりと休むのだ。(ニコッ」
猫猫 「分かり…ました。」
(逆らえぬと分かっていてその選択肢…選択肢などないと分かっているはずであろう……何はともあれ…従うとするか…。不本意だけど。すごく不本意だけど。)
猫猫 (はぁ〜…休みを貰ったは良いが…いきなり休むとなると…何もすること無いなぁ…)
猫猫 (何せこの子供の体は…凄く疲れやすく……眠たくなりやすい…。少し動いただけでもいつもの倍は疲れやすい……少し寝るとしようか……。)
猫猫 「……!!!(やばい…寝すぎた…!)」
コンコンコン…
猫猫 「はい」
玉葉妃 「入ってもいいかしら?猫猫。」
猫猫 「玉葉妃様。どうぞ。」
玉葉妃 「本当に子どもの姿になってしまったのね…」
猫猫 「はい…申し訳ありません。」
玉葉妃 「起きてしまったものは仕方ないわ。それよりも……」
猫猫 「わあ?!玉葉妃様…?」
玉葉妃 「可愛いわ…今のうちに摂取しとかないと…いつ元に戻るか分からないものね…!」
猫猫 「ちょ…くすぐったいですって…。」
壬氏 「……( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)」
高順 (嗚呼…。これは…。君主様…嫉妬なさられてるな。)
高順 「壬氏様。お顔が宜しくないですよ。」
壬氏 「…決して嫉妬などしておらぬぞ。」
高順 (素直になられれば宜しい物を…)
梨花妃 「猫猫…噂には聞いてはいたけど…本当に小さくなったのね…?」
猫猫 「はい〜…申し訳ありません…」
梨花妃 「謝らなくていいのよ。それに…小さくなった猫猫も可愛いものね。」
猫猫 「へ??」
子蘭 「猫猫〜!!」
猫猫 「あ、小蘭…」
猫猫 「ちょ、小蘭……?」
小蘭 「ほんとに小さくなったんだねぇ〜…」
猫猫 「うん…まぁね…」
小蘭 「猫猫ったら、また危ないことしたんでしょ?」
猫猫 「ゔ…まぁ、ね、」
猫猫 「痛たたた…あ、あにょ、小蘭さん…?痛いのれしゅが……?」
(意外と力強いから引っ張られたら痛いんだけど…。てかなんで私引っ張られてるんだ…?)
小蘭 「猫猫!」
猫猫 「は、はひ!!」
(目が怖い……!)
小蘭 「もう二度と、危険な真似しないこと!分かった?」
猫猫 「はひ…分かりました…。」
(敵わないなぁ…小蘭には…)
梨花妃 「猫猫。」
猫猫 「はい?」
梨花妃 「せっかくお暇を頂いたのだから、実家に帰ってみたら?」
猫猫 「へ??実家に…ですか?」
梨花妃 「次はいつ帰れるか分からないのでしょう?ならば今のうちに帰っておくのもいいと思うわよ?」
猫猫 「いやぁ、それは…」
玉葉妃 「いいじゃない。猫猫。」
猫猫 「玉葉妃様まで…」
壬氏 「そうすると良い。薬屋。」
猫猫 「壬氏様まで…。はぁ…分かりましたよ…。」
やり手婆 「話には聞いてたけど、随分とまぁ、小さくなったもんだねぇ?まーた危険な実験をして爆発させたんだろ?どうせ。」
猫猫 「ゔ……」
やり手婆 「それで小さくなった体では仕事にならんから暇を与えられて、実家に帰れとでも言われたのだろう?はぁ、全く、お前っていう子は変わらないねぇ??」
猫猫 「うぅ…(ぐうの音も出ない…。)」
やり手婆 「まあ、何はともあれ。せっかくの暇だ。ゆっくりして行くといい。そうだ。ジジィには挨拶したのかい?まだなのであれば先にそっちに行くといい。」
猫猫 「分かった。」
猫猫 「おやじ〜…帰ったよ。居る?」
(居ない…嗚呼、畑か。)
(‘-‘。)パタパタ…
漢羅門 「おかえり。猫猫。」
猫猫 「うん。」
漢羅門 「お腹減っただろう?ご飯にしようか。」
漢羅門 「それにしても。懐かしいねぇ…猫猫がこんなにも小さいのは。」
猫猫 「そうなのか?」
漢羅門 「嗚呼。小さい頃はよく私の後ろを着いてきていたものだよ。」
猫猫 「ふぅん……」
(小さい頃の記憶は朧げだが、少しは覚えているんだよなぁ、その頃から良くおやじに薬の事について叩き込まれていたっけ。懐かしいなぁ。)
漢羅門 「さて。明日も早いのだろう?もう寝るとしようか。」
猫猫 「うん、そうだね。」
漢羅門 「猫猫。」
猫猫 「ん??何?おやじ。」
漢羅門 「勉強熱心なのは構わないけど、あまり後宮の人達に迷惑はかけては行けないよ?」
猫猫 「分かってる。」
漢羅門 「ん。なら良いんだ。さぁ。寝よう。」
猫猫 「ん。」
(おやじは昔から心配性なところがあるんだよな…。まあでも、それがおやじ也の優しさなんだろうけど)
白鈴 「猫猫ぉ〜…」
猫猫 「ちょ…白鈴姉ちゃん…苦しいって…」
白鈴 「もう行っちゃうの?寂しくなるわ〜…」
猫猫 「仕方ないよ。まだ年季も残ってるし。」
白鈴 「またいつでも来てね!待ってるから!」
猫猫 「分かったよ。白鈴姉ちゃん」
2日後、無事に元の姿に戻った猫猫なのでした。
𓏸 𓈒 𓂃 𝐄𝐍𝐃𓂃 𓈒𓏸
コメント
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猫猫が可愛すぎる...!! ボイスが脳内再生出来る! 主さん...天才ですか???いや天才だ(?) 野生の天才だ