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〜阿部side〜
SnowMan(6人)「…っ。」
シャドーの攻撃を受けて意識を失っていた俺たち。
意識は戻ったものの既にボロボロだった俺たちは最早動くことなんかできない。
俺たちはみんな地面に倒れたまま…
…けど直前にシャドーの衝撃波を受けていた照とふっかは意識が戻ってない。
それに視界が霞んでいてせっかく目を覚ましたけどまたすぐに意識を失うはず…
佐久間とシャドーはどうなったんだろう…
佐久間(シャドー)「…どうだ?絶望したか?」
…近くからシャドーの声が聞こえてくる。
俺たちは倒れたまま佐久間とシャドーの会話を聞いていく。
シャドー「分かるか?お前がやったんだぞ?助けようとしてくれた仲間を傷つけて世界も滅ぼした!全部やったのはお前だ!」
シャドーの嬉しそうに話す声が聞こえてくる。
…違う…!…これをやったのはシャドー、お前だ ろ!
SnowMan(6人)「…くっ…!」
反論したいのに声が出ないし身体中が痛む…
シャドー「ふふふふふ。悔しくて何も言えぬか!」
シャドーの嬉しそうな大きな声が辺りに広がる。
佐久間「…分かってんだよ!」
シャドー「なに?」
しばらく聞こえなかった佐久間の声が聞こえてきた。
目の前で俺たちが攻撃されたから絶望してしまったのかと思っていたから無事で良かった…
けど俺たちが知る佐久間からはとても想像できない低く冷たい声…
怒ってることが伝わってくる…
佐久間「全部俺の責任っていうのは分かってんだよ!」
佐久間「俺がお前なんかに支配されたから…。だから世界は滅んでみんなをあんなに傷つけたんだ!お前に言われなくてもちゃんと分かってんだよ!」
深澤「…さく…ま…」
いつの間にか目を覚ましていたふっかの声…
けど違うよ佐久間…。
…佐久間は何も悪くないんだよ…。
もっと早く佐久間の事も助けてあげられる方法はあったはずなんだ…
ずっと長い間苦しかったはずなのに…
…だから自分1人だけで責任を感じないでほしい…
シャドー「ほぅ…。それでどうするつもりだ?」
佐久間「決まってんだろ!俺がお前を倒す!そしたら全部助かるはずだ!」
シャドー「笑わせるな。貴様1人だけで何が出来る!」
佐久間「お前を倒せれば俺がどうなったってそんな事は関係ない!」
シャドー「…ぐっ!」
叫びながら佐久間のピンクの光が佐久間の身体に当たる。
佐久間の思いが乗ったその光は今まであらゆる攻撃が効かなかったシャドーに初めて当たった。
SnowMan(8人)「…っ!」
俺たちも立ち上がろうと歯を食いしばる。
佐久間1人だけで戦わせるわけにはいかない。
アイツを倒して世界が戻ったとしてもそこに佐久間が居ないなんて嫌だから…
俺たちは9人でSnowManだから…
シャドー「おのれ!今すぐに消してくれる!」
佐久間「はあああああああああ!」
SnowMan「…ゔぅ!」
佐久間のピンクい花びらとシャドーの闇が一気にぶつかり合って佐久間の身体から外に出ている。
その2つの力は辺りを全部吹き飛ばしてしまいそうな…そんな強力な力だ…。
俺たちも油断してたら吹っ飛ばされてしまう。
けど…
SnowMan「佐久間(くん)!」
俺たちは佐久間の名前を叫びながらそれぞれの能力を佐久間に向けて放つ。
シャドー「なっ!ぐわあああああああああ!」
佐久間の光を受けてシャドーの周りにあったバリアは既に消えていて俺たちの攻撃はシャドーに、佐久間に命中した。
俺たちの攻撃を受けて佐久間の身体からシャドーの闇が一気に放出されていった…
SnowMan「………………!」
佐久間からシャドーの闇が一気に出ていって吹っ飛ばされて倒れていた俺たち。
…もう何度意識を飛ばされたのだろうか…
岩本「佐久間!」
深澤「佐久間!しっかりしろ!」
自分の力無さとどうなったのか辺りを見渡していると聞こえてきた照とふっかの声。
2人の声を聞いて俺たち6人も照とふっかの所に。
目黒・ラウール「佐久間くん!」
向井「さっくん!」
渡辺・宮舘・阿部「佐久間!」
そこには佐久間が倒れていた…
シャドーの闇の気配は無くなって元の佐久間に戻ってくれているけど…
酷い身体だ…
シャドーの闇から逃れるために自分で自分を攻撃してシャドーの攻撃も何度も受け続けた佐久間…
俺たちの呼び掛けに全く反応する事なく倒れてる…。
ラウール「…佐久間くん…嫌だよ…」
向井「…お願いや…目を…開けてくれや…」
目黒「…佐久間くん…」
渡辺「…前にあんなこと言っておいて…いつまでも寝てんなよ…」
ラウール、康二、めめ、そして翔太が泣きながら佐久間に声をかける。
…もちろん佐久間は無事だって分かってる。
…けどシャドーの強力な闇に支配され続けてきたんだ…。
…何も反応せずに寝ている佐久間を見てると嫌な予感が頭に出てきてしまう…。
シャドー「…もう良い。全てを滅ぼしてくれる。」
そこにシャドーの声が聞こえてきて俺たちは目線を声が聞こえた方へと向ける。
宮舘「…あれが…シャドーか。」
深澤「…いや…デカすぎね?…」
岩本「…あんなのが佐久間の身体に…」
佐久間の身体から出ていって本来の姿に戻ったシャドー。
空まで届きそうなほど巨大で今迄も強力だった力がさらに強くなってる。
…その力で俺たちを…こそ世界を完全に滅ぼそうとしていた…。
SnowMan「………………。」
既にボロボロな俺たちが完全な姿になったシャドーと戦える訳もなくただじっと見つめる事しかできないでい。
最早戦うのを止めて諦めそうになっていたその時だった…。
佐久間「…なに…見つめ…てんの…?」
SnowMan「………………!」
ラウール「佐久間くん!」
佐久間が目を覚まして俺たちに声をかけてきた。
佐久間「…ゔっ。」
岩本「…佐久間!」
深澤「…無理に動くな…。」
寝ていた身体を無理に起こしてしまって再び倒れそうになった佐久間を照とふっかが助けてあげる。
佐久間「…ごめん…」
2人に謝りつつやはり苦しいのかかすれた声しかでてない。けど…
佐久間「…まだ…終わって…ないでしょ?」
SnowMan「………………!」
それでも、傷だらけの顔で必死に伝えてくれたその言葉に俺たちはハッと思い出した。