NO side
「ねぇ……この脳筋いつになったら倒せるの……!?」
「し…知らないわよ……!?っ…とにかく、叩いたら治るわ!」
トウカ達がハルカと戦っている頃、1階に残った2人は、ベルソーとの戦闘に苦戦しているようだった。
「えぇ……!?機械じゃないんだから……」
「ちょっと、ベルソー! 私の館が焼け落ちる前に、戻りなさいよこの脳筋!」
ベルソーの手首を掴み、必死に叫ぶ。
「っ………俺は……アイラを………」
「アンタねぇ……トウカが死んでもいいの!?」
「トウ……カ……?」
「そう!トウカだよ? 覚えてるでしょ?」
「……俺……は……俺は……アイラの……」
目から涙をこぼし、怯えた目で、アスカたちを見つめる。
「ベルソー!」
「起きなさいよ……この脳筋!!」
アスカはそう叫び、ベルソーの頭を殴る。
鈍い音があたりに響いた。
「……は……? おい、アスカお前何して………」
「……ようやく起きた………」
「それじゃあ、トウカのところに行こ! 火が広がる前にね!」
「えぇ。そうね……早く行きましょ。ベルソー、走るわよ……」
ベルソーの手首を掴み、全力で走る。
火はどんどん広がり、図書室のある3階、二階は火の海だった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!