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※誤字脱字・nmmn・一部年齢操作・中華パロディ・微グロテスク表現
本作品は、まる。様の発想をお借りし、書かせていただきました。
星導 ショウ
伊波ライ、叢雲カゲツを拾った。路地裏に打ち捨てられたところを助ける。まぁ、ちょうど店に人手が欲しかったし、なんか可哀そうだったし。位の感覚で。子供がいると華やかでいいな~と思っている。
小柳ロウ
星導ショウの旧友。なんやかんや養って養われてを続けている内に、メシもあるわ寝床もあるわでメリットしかないじゃん、と星導ショウの店に住み始めた(約150年前の話)
伊波ライ
叢雲カゲツと一緒に育ってきた捨て子。年齢的には弟位置。賢い。機械いじりが大好き。西なのに、なんで幼系じゃなくて東寄りの技術なのかは本人もよく分かっていない。
叢雲カゲツ
伊波ライと一緒に育ってきた捨て子。年齢的には兄位置。センスの塊。暗器を使う才能や術を使う技術に長けている。伊波ライに対しては結構過保護寄り。
次鋒星導ショウ。小柳ロウは強うので、あんまり心配はしていない。
上記文は、まる。様のものを引用させていただきました。
(名前の部分を変更させて頂いています。)
日はとっくに沈み、月がほのかに輝いている時間に俺たちは動く。血生臭く、煙の臭いが漂う裏路地の中を装飾品の音を立てながら歩く。
今夜も各組の衝突が収まり負けた組の死体が沢山転がっている。今日は沢山稼げそうだ。そう思い死体から貴重品やら高そうな装飾品を取ろうとした時だった。幼く、弱いすすり声が響く声が聞こえる方に目を向けるとそこには白髪と黒髪の小さな子供が二人、身を寄せ合いながら座り込んでいた。
二人とも体は傷だらけで、服も、髪も全てに埃がかかっていて清潔とは言えないだろう。一人は俺を警戒するようにクナイのような武器を俺の方に向け、もう一人は後ろに隠れるように立ち、小さな機械の部品のようなものを手にしていた。辺りには沢山の死体…あぁ、きっとこの二人は闇市から逃げてきたんだろう。
闇市は有能な子供から無能な子供、色々な人間が売買されている、まさに闇の市場だ。俺も一度顔を出したことがあるがあそこは殺伐とした空気だった。
それか他の闇市に移動されるときに捨てられたか…このまま放っておくのは可哀そうだろう。そう思い俺は二人のところへ近づく。
「俺は星導ショウと言います。あなたたち二人、俺の店に来ませんか?ちょうど人手が足りなかったんです。安全は保証しますよ。」
二人の子供は案外素直だった。というか、このままでは自分たちは助からないとわかっているように感じたのか、まぁそんなことはどうでもいい。
今日の仕事は子供の保護…そう誤魔化しておこう。店の貴重品の交渉取引まではまだ月日がある。そして俺は自分の店へと子供たちを案内した。
「小柳くーん。起きてますかー?」
子供たちを店の真ん中にあるソファーに座らせ、小柳くんに事情を話そうと思ったのだが…どうやら不在のようだ…部屋に行っても彼の姿は見えなかったため、今は任務に出ているのだろう。そうして俺は二人の元へ向かった。
二人の元へ戻ろうとした時だった。扉の向こうから言い争う声が聞こえる。何が起きているか不安に思いドアを開けるとそこには任務から帰ってきた小柳くんが唖然と立っていた。
「な…なんやお前…!」
白髪の子供は小柳くんの気配に警戒しているのか唖然としている小柳くんを睨んでいた。そして小柳くんは俺が戻ってきたのに気づき目を泳がせながら「誰だコイツら…」と口を動かさず、表情で訴えかけてきた。
まったく…子供と関わろうとしないからこうなるんですよ…。そうして俺は小柳くんを二人の向かい側のソファーに座らせ、俺は二人のソファーの後ろ側に立ち色々質問をすることにした。
「えぇ~っと…二人はこれから俺のお店に住み働きをしてもらう…でいいのかな…?」
そう問いかけるが二人とも黙って俺の方を見つめる…あれ?俺触れちゃいけないこと言っちゃったかな…?あ、もしかして見た目が怖いのかな…?しどろもどろしている俺を見てどこか安堵の表情を見せた黒髪の子が白髪と目を合わせ、口を動かした。
「…別に大丈夫です。こんな俺たちを拾っていただきありがとうございます。俺たち得意不得意の差は激しいですけど一通りのことはできるので、是非お願いしたいです。」
口を開くとご丁寧な敬語で話してきた。この黒髪の子は見た目の割りに頭がいいんだな…。
「俺は伊波ライです…機械いじったり…プログラム組んだり…機材があればそこら辺のことは何でも一応なんでもこなせます。」
黒髪の子は伊波ライと言うらしい…機械いじりとは…中々の頭脳派ですね…西では東と違い個々の文化が根深く未だにシステム化されていない…ペーパーレスではない…なんで話を頻繁に聞く。まぁ頭がいい子はなかなかの逸材だ。ライは横にいる白髪の子に「自己紹介しな」と言う。最初はあたふたして口を開いてくれなかったが俺が「ゆっくりでいいですよ」と言いかけると落ち着いたのか口を開いた。彼の名は叢雲カゲツと言うらしい。ライはカゲツが話せたことに安心し、自分たちについて説明した。
彼らは生まれがほぼ一緒で、互いに支え合い生き抜いてきたらしい。
実年齢は二人とも分からないが、小柳くんは二人とも8、9歳くらいだろう言っていた。まぁ小柳くんの目と嗅覚で見てそう見積もられてるのならきっと間違いはないのだろう…。
ライの言うには年齢的にカゲツが兄、ライが弟らしい数までは分からないがライが生まれてきた時にカゲツは居た。それだけは分かるらしい。
カゲツはライに対し結構過保護寄りらしく、ライはカゲツが自身の身をを捨ててまで守らないかが心配らしい。兄弟愛…素敵ですねぇ…まぁそんなことはさておき、ライは自分がなぜ機械に長けているかはよく分からないらしい。
まぁ西から外に出たことがないと言っていたのできっと遺伝だろう。
あまり西の奴らに東寄りの技術を見せるのはあんまり好印象ではないだろう…そう思いライには俺と一緒に店番をしてもらおうと思う。そしてカゲツは暗器や術、色々なセンスに恵まれているらしく、二人でいるときも大体戦闘がカゲツが行っていたらしい。
そんなカゲツは小柳君の暗殺のお手伝いをしてもらおうと思う。二人とも人見知りで仲良くなるまで時間がかかりそうだしまぁ持ちつ持たれつ…と言ったところだろう。
こんな形で子供を拾うとは思っていなかったが人で足りないし、華やかになるし好都合だ。そう考えながら小柳くんと新品の服を疲れたてて寝てしまった二人の所へ届ける。そうして俺たちのどこか不思議な日常が始まる…
これからも先進誠意書かせていただきます…!
この作品を見た方は是非まる。様のイラストを見てください…!!素晴らしい作品が沢山上がっていますよ!!