この小説は一切ご本人様に関係ありません。
gr×tn
⚠少年⚠
短いよ
わんく
g「……、」
ある一人の青年が公園のベンチに腰掛け携帯に夢中になっていた。全身はほとんど黒一色で、彼のネクタイだけが鮮やかな赤色だった。彼は猫背になり、無防備な姿で携帯の画面を凝視する。そこに、ある一人の少年がやって来た。
???「…、、」
g「…あ?何だクソガキ。」
少年の視線に気付いたのか、彼はそう少年の方に視線を移し替える。するとその少年は何の躊躇もなく、金髪の縁の赤い眼鏡を掛けた彼の膝の上へとのしかかる。そんな少年に彼は戸惑い、口調を荒くして発言する。
g「何をする貴様っ!?邪魔くさい今すぐ退けッ!!!」
???「……。」
g「あ…っ!?」
少年は一切の迷いなく彼の眼鏡に手を伸ばし、それを手に取った。そしてその眼鏡を自分に付け、周りをキョロキョロと見回す。その様子を見た彼は、少しの間を置いて少年に問う。
g「…目が悪いのか。」
???「…、」
こくりと小さく頷く少年に対して、彼は自分の顎に手を添え何かを考える仕草をした。そして何を思ったのか、彼は少年に質問を投げ掛けた。
g「お前、名は?」
t「……トントン。」
若々しい声で控えめにそう応答する少年に、少し広角を上げて彼は片手にある携帯をしまう。そしてその空いた手の内で少年の髪を少し乱暴に撫でた。そんな彼に対して少し不満気な顔をする少年。
g「親はどうした?居ないのか?」
t「…うん…、居らん。」
g「そうか…ならば、俺と一緒に旅をしないか?丁度お前の様なヤツを探していたんだ。」
そう彼はまた質問をどんどんと少年に投げ付ける。そんな彼の質問に少年は少しも動揺を見せず、冷静に受け答えて行く。だが最後の彼の唐突な質問には、少し渋った様な表情をした後こう要望混じりな回答をする。
t「…ええよ、楽しませてくれんのなら。」
g「…よォし!決まりだな!!男に二言はない、そうだろう少年!!」
t「…トントンって呼べ、」
彼の質問を無視し、命令口調で彼に申す少年に少し眉を寄せた。そしてそんな少年の頭を再び乱暴に撫で、彼は口を開く。
g「分かったゾ、トントン。そうだ、自己紹介がまだやったな。俺はグルッペン・フューラー、特別にグルッペンで良いゾ。」
t「ぐる…っぺん……。」
g「そう、統領グルッペンだ。」
t「と―りょ―…」
彼の言葉を再び声に出す少年に優しく微笑みかける。そして少し彼の口から出る言葉に目を輝かせる少年の顎に自分の人差し指と親指を添え、彼の目線に少し強引に合わせる。そしてトントンと名乗る少年の頬に優しいキスを落とした。
t「ん……、なに…。」
g「…いや、俺流の仲間意識さ。海外でのキスはほぼ挨拶の様な物だ、覚えておけ俺の右腕の書記長。」
t「右腕…?」
g「嗚呼そうだ、今日からお前は俺の右腕だゾ。何かあったら守ってくれや~?笑」
トントンの顎から手を離し、再び頭を撫でるグルッペン。だが今回の撫では優しく、トントンにとって少し落ち着く撫で方であった。
___ここからが、彼等の物語の始まりだった___。
終わり。
たまにはこういうのも良いんじゃないかい。
…ネタ無いんスわ、必死に考えてるのでしばし待たれや。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
3件
最高です!👍
これも息抜きごめん