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rbr視点ー
ー会議後
rbr「お前、嘘ついてんとちゃうぞ。」
kn「おぉロボロ!嘘てどないしたん?」
いつものように、コネシマが答える。
全く、コイツはなにがしたいのかわからない。
rbr「おるんやろ。推薦したいヤツ。」
kn「、、なんのことや?」
それでもまだとぼける。何を隠しとんねん。
rbr「そんなに、隠し通さんとあかんヤツなん?」
ここまで来たらもはや実は子供がいて、みたいなヤツか?
kn「、、流石、ウチ随一の拷問官やなぁ。筒抜けとったか。」
rbr「筒抜け?お前わかるように言うたやろ。」
kn「でも気づいたのはお前だけや。」
張りつく空気感。だらだらと問答を繰り返しては埒があかへん。
rbr「随分遠回しに言うんやね。俺に推薦頼みたいならそういえばええやろ。」
あちらが吐かないなら、率直に言って仕舞えばその手間さえ省ける。
kn「いやぁ。傲慢もええとこやで。」
rbr「、、、、」
kn「推薦者、もう決まっとんねん。」
全く、随分意地悪なやっちゃ。
rbr「じゃあなんで俺、、」
kn「お前は絶対に承諾してくれへん。」
言葉を被せるようにコネシマが言う。
rbr「は?」
kn「わざとお前だけにわかるようにした理由、教えたるわ。」
rbr「はぁ」
話が目紛しく変わっていくが、一体何を言うとるんか。
kn「このあと予定なかったよな」
rbr「別にあらへんけど、、、」
kn「じゃあ、目立たへん服で正門前な。推薦するヤツの所に連れてったるから。」
そうやってまた、勝手に約束を取り付けられた。
kn「こちらコネシマ。ショッピくん聞こえる?」
syp「聞こえます。どしました。」
kn「ロボロ、連れてこかなと思って。お前も行くやろ?」
syp「そすね。じゃあ準備しますわ。」
kn「正門前な〜」
kn「ほな行くか。」
あの会話から数十分後、
rbr「ここにおる言うことは、もう1人はショッピって捉えてええんやろ?」
俺が正門前に行った時既にショッピくんとコネシマはおった。
syp「そすね。」
どうやら、この2人は内情を知っているらしい。
ー
本部から歩いて早数十分。
あっという間に繁華街とは離れた森の中に来た。
こんなところにおるとか飛んだ野生児、はたまた熊でも推薦するんやないかと心配になってくる。
kn「せや、ロボロお前、ちょっと離れたところで見とくだけにしといてな。今日は見学だけってことで!」
見学て、、、ますます相手は動物なんじゃないかと疑ってまう。
そういえば、、こんな感じの森に入るのは久々かもしれへん。
戦争で戦闘員として出たとき。あんときの森は敵国やったな。
あとは、下等兵の訓練。
それから、、、
あの時。
眠ってた戦災孤児を背負って歩いたあの森。
というかアイツを預けた孤児院はこっちの方面やったな。
結局あれ以来一回も足運んどらんわ。
別にそれが正しいだろう。
戦争に関わることなく、普通に暮らしてたらええんや。
自分で言うのも何やが、割と碌なことない。
ただただ成長して、大人になって、幸せになればええ。
血に塗れた道なんてわざわざ進む意味はない。
自分が進めなかった道を、進んでくれればええ。
『バンッ』
ぼうっとしていた頭の中に、突如として銃声が響く。
少し距離があるのか、小さな音だったがそれでも頭が目覚めた。
kn「おるみたいやな。ロボロはあっちがギリ見えへんそうなところでで見とき」
軽く返事をし、先へ進む2人を後ろから眺める。
とりあえず、木の上とかに隠れたればええか。
???「!!コネシマさんっ!」
爽やかな声が森に響く。
kn「今日もやっとんな!レパロウ!」
、、、、?
気のせいか、勘違いか、似たヤツか、、
薄灰色の髪といい、垂れ目といい、
あの時のガキに似ている。
いや、でもアイツを預けた方面的には別におかしくない。
rp「お久しぶりです!えと、、前会ったのいつやったっけ」
kn「色々都合悪くてな!多分1ヶ月前とかやな」
syp「ちわーす」
rp「あっ、ショッピさんまで来てはったんですか。今週は来ないのかなと、、」
syp「暇やし、部長についてきたわ。」
kn「?お前ら普通に会っとん?」
syp「まぁ暇なときは週一くらいで。」
rp「お世話になっとります」
kn「知らんかったわ、、」
rbr「(随分仲がええんやな、、)」
あのガキが成長したらあんな感じになるんやろな、みたいな姿をした青年はどうやら、レパロウというらしい。
kn「そや、今日はお前に話があってな!」
rp「?」
kn「幹部推薦の件。話が出とってな、お前もう5年やろ?推薦条件は満たしとる。
そんで戦闘力は俺から見ても申し分ないと思っとるんや。そこで俺とショッピでお前を推薦したい。」
rp「!!
、、、、でも、、」
syp「レパロウが1番気にしてる身の回りの件も、幹部推薦なら基本的に明かされへん。
まぁ、統領は気づくかもやけど、あの人強ければ基本的に気にせぇへんやろうし。」
kn「どうするかはレパロウが決めてええ。期限まではまだ時間は全然あるわけやし。」
推薦したいと言うてた人は十中八九、コイツなんやろうけど。
もし、あの時のガキやったとしたら?
rbr「認められへんなぁ、、、」
rp「?」