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rbr「結局、俺を連れてきた理由はなんや。」






kn「はぁ、面白いやっちゃなぁ。とぼけるつもりか?」









rbr「とぼける?なんや、俺が嘘でもついとるっちゅうんか?」





冷たい空気が張り詰める。

ふと息をしてしまえば、肺に一気に冷気が詰め寄るような息苦しさ。




kn「わかっとるくせに。」




部長はゆっくりと笑って





kn「5年前、レパロウを保護したのはお前なんやろ?」







rbr「、、、、」




ロボロさんは、何も言わない。




でも突っ立ったままじゃ埒は明かんし、経験則上、この人は「まぁええわ」とか言わない限り黙り続けることができる男や。










syp「沈黙はYES、すよ。」





せやから先手を打つ。










rbr「、、、聴きたいことは色々あるんやが,,,まずアイツとはどこで知り合った?」






重い口開かすことに成功したわけや。







kn「きっかけは、ほんまに些細やことやった。


たまたま気分で散歩しとったら、声かけられてな。向こうは俺のこと知ってたんやろな、『自分も軍隊に入りたい。強くなりたい。幹部になりたい』ちびっこにしては真剣すぎる目で言うてきたんや。」






rbr「、、、、」




kn「まぁおもろそうやしええか!って。


でも暇でもなかったから、手ぇ抜くつもりなく厳しく訓練しとったよ。

普通の兵士と同じメニューやらせて、続けさせて、10歳にしてはキツいやろなぁ、って。」






rbr「何させたん」







kn「一般訓練兵がやってる筋トレ系と走り込み全部や。毎日続けろ言うたで。」







syp「うわぁ、、あれ10歳児にやらせてええもんちゃうやろ」






俺は10の時からそれやれなんて絶対無理。死ぬわ。





kn「アイツは真面目やんな。ちゃんと続けてんのやろかって隠れて何回か見にいっても、しっかりこなしとる。


最初はすぐ諦めると思って、俺も飽きたら通わんでもええわと思っとった。


でも、全然諦めんかった。ずっとずっと直向きで、あぁ、ほんまに強くなりたいんやなって。


ウチも強い兵が居ればええなと思うし、もう俺が育てよと思って今に至るわけやな。」








rbr「それで?俺に会わせた理由はなんなん」







kn「まぁそれも順を追って話すと、まず俺は何でレパロウが強くなりたいのか、幹部になりたいのか気になった。


話聞いとると、アイツの強くなりたいの根底には「幹部になりたい」って思いがあるっぽくてな。




アイツはどうもロボロにご執心みたいやった。」








rbr「!」






その話は、何となく俺も知っとる。


というか、レパロウの出生を考えたら、、、、






kn「でもまぁ、俺にはそういう調べる力はないからな。てことでsypくんと交換条件で過去探ってもらったんや。」



部長にアイコンタクトをされる。あ、俺が説明しろいうことやな。





syp「孤児院には必ずその子供の情報や預けられた理由、前住んでた場所が載ってる資料があるんです。それを部長権限で見て片っ端から調べました。


そしたらもう50何年も人が住んでないところに過去住んでた経歴が書かれとる。短時間じゃどうしようもないとはいえ、詰めが甘かったすね。」






とはいうけど、ものすごく時間かかったわ。






交換条件、結果オーライとはいえ、、、、受けなきゃよかったとは思っとった。






rbr「へぇ、、、で本当の出生地、誰が連れてきたくらいはもうお手のものなんやろ?」








syp「Ein Feind、5年前我々国が倒したら通称「虐殺の国」。レパロウはそこ生まれっすね。


そしてロボロさんは5年前そこの国に出兵していた。記録ではオスマンさんも同行しとったけど、あの人は船から降りんかった言うてたから消去法でロボロさんやろ、って。」









rbr「一般兵だった可能性は考えへんかったのか?」







syp「一般兵の可能性もなくないんやけど、隠蔽工作の情報改竄に必要なファイルの使用閲覧できるのが、幹部だけって考えたら一般兵はなしやと思いました。」






絶え間無い問答と、可能性の話を潰し潰しで答えていく。




しばらくして







rbr「、、、、完敗や」










ロボロさんは思ったよりあっさりと認めた訳で、俺は少し驚いた。








rbr「でもな、お前らがやろうとしてることわかっとんのか?」






覆面の紙が、夕焼け空の光で透けて鋭い目が垣間見える。







rbr「Ein Feindはウチの兵を何人虐殺してきたと思うとる?」





何人。






俺も部長もすぐには答えられなかった。





rbr「半分や。ええか?当時軍におった兵の半分以上を殺しとる。出兵した兵だけなら四分の一しか生き残れへんかった。


今生きとる兵たちの親だって友達だって殺された。幹部の中にだって、親をEin Feindに殺されたやつもおる。


この意味、わかっとんのか?」







俺はちゃうくても、ロボロさんのいう通りやと思う。




親殺し、、





kn「でもアイツに罪はあらへんやん」



でも、部長の言うことも最もやと思うた。









rbr「幹部は一般兵を率いるリーダーであって、そのリーダーが親殺しの国出身って知ったら、アイツは追放。推薦した俺等上層部の信用性まで失う。罪どうこうの話じゃあらへんねん。


たとえ出生を隠そうとバレた時に取り返しが付かへん。非合理的や。」




kn「、、、せやなぁ、、、」






たかが万が一、だろうとそんなの可能性にすぎない。




でも、それが起こらないとも限らない。




システム自体は俺が管理しとるとはいえ、人の噂は絶えないものだから、そう言う点では広まらないなんてことはない。






推薦はリスクがでかい。










なら、、







syp「じゃあ戦闘試験受けさせればええんとちゃいます?」





syp「推薦がダメなら実力で黙らせる。人柄自体に問題はあらへんし、問題起こすようなヤツちゃうわ。俺はレパロウなら全然イケると思いますよ。」





ダメ元覚悟やけど、俺がレパロウにできる最善手はこれくらいしかあらへん。






rbr「無理やろ。戦闘試験は軍に所属してなきゃ無理なんやから。」




わかっとるけど、、、






syp「、、、そこはグルッペさんに直談判します。推薦する人間、、レパロウきっての願望で、『戦闘試験で自分の実力を見て決めて欲しい。』あの人なら通るはずかと。」




部長の方を見る。


アイコンタクトで何となく伝わったのがありがたい。






kn「なるほど。


、、、なら俺が話を通すわ。推薦じゃなければええやんな。それに出生は明かさへん」






さすがやなあ。と感心する。




統領には俺からいうよりも部長から提案した方がずっと信憑性も効果もあるはずや。






するとロボロさんはどこか呆れたように







rbr「、、、最後に聞くんやけど、どうしてアイツに拘る?」










kn「そりゃ俺が5年も天塩に掛けて育てたからなぁ。戦闘能力だって、そこらへんの一等兵にも負けへん逸材、逃すわけあらへんやろ?」






syp「、、ずっと直向きに幹部目指しとった。明確な目標もあった。俺はただ応援したいだけっすよ。」





俺らの言葉を聞いて、ロボロさんは続けた。





rbr「、、、しゃあないな。まぁ出生のことは周りに何も言わへん。


ただ俺は、アイツが試験で一位取れへんと認めない。こっちがリスクを背負わなあかんのならそれくらいの力は必要やろ。そのくらいの力はあんねんやろ?」






ただ問いかけているだけなのに、俺はすぐにYESとはいえへんかった。












「できます」







背後から、聞き覚えのある声がする。



まさか、




「話、聞こえてました。盗み聞きは正直、、、ごめんなさい。」






syp「れぱ、、」





rp「僕は、、いや。僕に戦闘試験を受けさせてください。」




レパロウはロボロさんにに向かって深々と頭を下げる。







「自分にはどういうリスクがあるのか、わかってはります。」







頭を下げながら冷静な声で言う。



憧れの人前にして、肝据わっとるなコイツ。







rp「でも、諦められへん。だから周りが黙るくらいの力見せつけて、僕の価値を僕が証明します。


僕以外有り得へんって、見せます。」







ゆっくり顔を上げながら、まっすぐな眼でレパロウは言う。







rbr「、、、えぇやん。そういうのは好きやで。やってみいや。証明せい。」






案の定、ロボロさんはへぇ、と感心したような感じで告げた。




品定め、或いは本当に面白がっているのか。






rbr「聞こえてたんやろけど、リスクはリスク。戦闘試験で認められへんかったら推薦も入隊もなしや。ええな?」










「もちろんです。」











no side






kn「お、おったおった。グルッペン」


gr「、、?」






gr「へぇ。随分面白そうな提案じゃないか。これは特別措置といこうじゃないか。




、、、、それにコレ。」



グルッペンはコネシマが差し出した、少し色褪せた紙を持ち上げてにやりと笑う。




gr「こんな仕込みまで。いつからアイツは見越してた?」



コネシマは何かを思い出すように言う



kn「、、いつやろなぁ。ただ言えるのは、別に俺から頼んだわけじゃあらへん。ただ去り際にこれを渡されただけってことやな!」



そう言われてグルッペンはその紙に記された名前をなぞる。








(懐かしい字だ。)






gr「ま、おもしろいからそんなことはどうでもいいんだゾ」





そうして彼は、机の引き出しにその紙をしまったのだった。











更新遅れてすみません。時代設定や関係性を練ってたら遅れました、、、、

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