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こんにちは楓愛です!
まさかのバッドエンドもみたいという方がいてくれるとは…
嬉しい限りです😊
今回はバッドエンドバージョンです!
どうぞ!
愛玩標本
第15話「籠のなか、愛の中」バッドエンドバージョン
スタート
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⚠️この作品はご本人様に一切関係ありません⚠️
ローレンと叶が消えた夜から、3人――葛葉、不破、イブラヒムはほぼ同時に動き出していた。
(俺の獲物を……勝手に連れていくなよ、叶)
――葛葉の声は、底冷えするほど静かだった。
叶が想像していたよりもずっと早く、
3人はローレンの痕跡を洗い、彼らが潜んでいる山中の一軒家へとたどり着いた。
ローレンは叶の隣で眠っていた。
薬の影響で、目を覚ますこともできず。
そして――扉が開かれた。
【……見つけたよ、ローレン】
先に現れたのはイブラヒムだった。
真っ白なシャツを汚さず、まるで迷いもなく歩み寄る。
続いて不破が、無表情のまま叶を壁に押し付ける。
〈てめぇ、奪ったつもりか? 返してもらうぞ――俺らの、大事な玩具を〉
最後に葛葉がゆっくりと、ローレンに近づき、耳元で囁いた。
(よう。逃げてまで、俺らから離れたかったんだな?)
(でももう遅い。お前、俺らのことしか知らない身体に、なっちまってるじゃん)
ローレンが目を覚ました時、
そこは――あの部屋だった。
監禁されていた時と同じ、暗くて静かで、でも“3人の匂い”に満ちた空間。
「……っ……叶……?」
微かに呟いたその名は、すぐさま掻き消される。
〈まだあいつの名前、呼べんのか?〉
不破が笑いながら、ローレンの顎を掴む。
〈ダメだろ? 今は俺たちのものなんだから、
そんな名前、忘れさせてやるよ――なあ、葛葉〉
(やるしかねーよな。
俺らの手から離れたこと、死ぬほど後悔するくらいに)
イブラヒムは無言で、ローレンの手首を掴んだ。
冷たいのに熱を孕んだその手は、抗うこともできないほど力強かった。
日も夜もわからない部屋の中で、ローレンは徹底的に支配されていった。
逃げたことを、許されるわけがなかった。
声も、涙も、思考さえも奪われ、
ただ「気持ちいい」と「怖い」が交互に襲ってくる。
「――だめ、もう……やめて……」
(無理。やめない。お前が俺たちのこと以外、考えられなくなるまでやる)
「葛葉っ、も、ムリ……っ」
(はは、じゃあもっと可愛がってやるよ)
(こんな声出して……叶に聞かせてやりてぇな)
ある日、ローレンは何も言わなくなった。
抗わず、泣かず、名前も呼ばず、ただ3人に従い、
命令されるまま微笑んで、触れられることにさえ安堵を覚えるようになっていた。
不破が耳打ちする。
〈叶さんの名前、もう思い出せないだろ?〉
ローレンは首をかしげて、ふと笑った。
「……だれ、だっけ。
……でもいいや。みんながいるから、怖くない」
その瞬間――3人は微かに笑った。
思い通りに壊れ、
自分たちの手の中で形を変えていくローレンを、
誰よりも美しいと思ったから。
🔻To Be Continued…
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第15話バッドエンドバージョンをご覧いただきありがとうございます!
バッドエンドは3人に支配されてしまうという結末でした!
番外編に関しては今は考え中なのでみたいというリクエストもあったため考えつつ別作品を進めていきます!
本編に関してはこれで終わりです!
短い作品ではありましたが見届けて下さりありがとうございました🙏
次回
番外編
コメント
1件
めちゃくちゃ最高でした!番外編も楽しみにしてます!!😄