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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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~街中~

–ゾム視点–



シャオロン「久しぶりにすんなり休み取れたんや!」

シャオロン「今日は1日中遊ぼうや!!」

シャオロン「まずは、腹ごしらえからやな!」

シャオロン「エミさん、何処かええとこ無い?」


エーミール「う~ん……ゾムさん、何か食べたいものとかありますか?」

ゾム「なんでも…… 」

シャオロン「なんでもええは無しやで?」

ゾム「………」

ゾム「じゃあ、パン…」

シャオロン「あっ!あそこからパンのいい匂いがする!」

シャオロン「ちょうどええな!              あそこにしようやエミさん!」

シャオロン「ゾムも、あそこでええか?」

ゾム「うん」




………夕方………


シャオロン「いやぁ~いっぱい遊んだな!」

エーミール「私もゾムさんにもちゃんとお礼できましたしそろそろ帰りますか。」

ゾム「おう…」

ゾム(一応、警戒してここに来る前の準備の時に短刀とか色々持ってきたけど、結局こいつら普通に遊んどるだけやったな…)

ゾム(背中がら空きやったし、全くこっちを警戒しとらんかった)

ゾム(…エミさん、いや、こいつら2人おかしいわ……)



「キャーーー!!!!」

3人「「「!?」」」

シャオロン「なんや…今の悲鳴っ!」

シャオロンが悲鳴の方向へ走り出す。

ゾム・エミ「!」


ダッダッダッダッ…!


シャオロン「何があったんや!!」

被害者「アナタ方は!?」



街は困惑した人々が遠目から傍観し、ザワザワとしていた。


シャオロン「俺らはこの国の軍人や!」

シャオロン「それで、さっきの悲鳴はなんや?!何があったんや!」

被害者「それが…」


シャオロンが街の人に話を聞いている間 、俺が周囲を警戒していると        街の路地裏がキラッと光った。


ゾム(…なんや)

ゾム(…!あれは銃か!?)

俺は急いでシャオロンの前に立ち、短刀を取り出した。



カキーン!

ゾム「……っ!」


俺が、飛んできた弾をはじき落とすと、路地裏に居た犯人は逃げ出していった。


ゾム「待て!!」

俺はその場の勢いに任せ、犯人を追いかけようとした。しかし、 その足はその場でピタリと止めてしまった。


ゾム(……こいつに被害者を任せてええんか?)

ゾム(こいつだってまだ信用ならへん、  この騒動はコイツらの罠やったり……)

俺はチラッとシャオロンとエーミールを見た。



彼らは泣きじゃくる被害者を宥めながら街の人の不安が大きくならないよう対応し、忙しそうにしていた。


ゾム(………っ今考えてても犯人は捕まえられへん!)

ゾム「シャオロン、エミさんここは任せたで!」

俺は考えることを放棄し、追いかけていった。

シャオロン「あっ、ちょっ!ゾム!!」


犯人は、急いでいるからか逃げる最中も大きな音を出していて、今暗殺しようとしていた奴とは思えない慌てっぷりだった。


ゾム(おかげで位置が分かりやすいけど)

ゾム(奴の罠の可能性もあるし、一応警戒しておいておくか……)

ゾム「待て!!」

ゾム「大人しく捕まるんや!!」


ヒュンッ……


ゾム「!!」

ゾム「…っぶねぇ……」

ゾム(…あいつ、短刀持っとったんか)

敵「…チッ」


ダッダッダッ……


ゾム(ここの直進の路地で距離を詰められれば…!)


……ダダダッ!!

敵「!?」


ゾム「捕まえた!」

敵「……っ!」

ゾム(よしっ、コイツを牢屋にぶちこんで……)


ゾワゾワゾワッ……!


ゾム「…!」

ゾム(なんや、凄い殺気を感じる…)

ゾム(前の方におるな…)

ゾム(…5人くらいか?)

ゾム(あっちからは仕掛けてくる様子がない…)

ゾム(コイツを連れて前に行ったら襲う算段か?)

ゾム(………取り敢えず、コイツをそこら辺に縛り付けて奇襲かけてみるか…)




–捕まった敵視点–


ゾム「よしっ!」

敵「!?」

敵「何して…!」

敵(何故コイツは俺を縛り付けているんだ??)


タッタッタ…スッ……


敵「!!?」

敵(な、何が起きたんだ!?)

敵(走っていったと思ったら姿が見えなくなったぞ!?)


敵「…っアイツ、まさか気付いて!?」


敵(そんな、あり得ない、この距離で見つけられるはず無いだろう!?)

敵「…………。」

敵(…まっ、まぁ気付いていたとしても、所詮一般軍人だ)


敵(先にいるのは暗殺に長けた5人、そう簡単に殺られない奴らだ)

敵(ふっw、1人で行ったのが運の尽きだったな)

敵(俺はさっさとこの縄を解いて加勢しに行こう)


敵「……っ……!」

敵「ぐぬぬぬぬっ…」

敵(固い…確か短刀はアイツに投げて無くなったから…)

敵「くっそ…」

敵「時間稼ぎに使うんじゃなかった!」

敵「アイツらの助けを待つしか無いか…」


ドサッ……

敵「…ん?」

チラッ………

敵「!?」

敵(コイツらは仲間の…!)


バッ(上を見る)


敵「……嘘、だろ……」

敵(無傷じゃねぇかコイツ…)

ゾム「コイツらはお前の仲間か?」

敵「……っ」

ゾム「一緒について来てもらうからな」

敵(くそっ…、何者なんだコイツは……)

敵「化け物かよ……(ボソッ)」

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