この作品はいかがでしたか?
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注意書きは1話目をどうぞ。
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s h a 視点
「今年入った新兵は一度部屋に戻り荷物を置いてからこのグラウンドに集合.ᐟ.ᐟ」
「そして、5分以内に戻ってこい.ᐟ.ᐟ」
「遅れたら罰としてこのグラウンドを十四周してもらう.ᐟ.ᐟ」
「え、やばくね……?」
「はやく行かなきゃ.ᐟ.ᐟ」
「おい急ぐぞ.ᐟ?」
グラウンド十四周……?
え、軽すぎん?
百周くらいのがよくない?
わざと遅れよかな〜
……ん〜取り敢えず荷物置きに行こ。
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え、なんで俺四人部屋を1人で使っとんの?
副官に聞いたら『たまたま余ったのだ。』って言われた。
普通そんな事有り得ない。
普通は1人は余らない様に配置されてるのに……
最低でも2人は居る状態なんだけどな……
なんでやろか。
「シャオちゃん.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
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? ? ? ? ? 視点
シャオちゃんがこの軍から一度抜けた。
なぜって、そうせざるを得なかったからだ。
俺は、シャオちゃんが軍を出ていってから唯ひたすらに後悔の海に沈んだ。
俺なら何とか出来たのではないか。
でも、出来なかった。
……俺の固有魔法は『無効化』。
俺が魔法だと認識したものに対し、全ての魔法を無効化出来る。
でも、出来なかった。
そして、俺だけがシャオちゃんの魔法にかからなかった理由がある。
否。間違えたな。俺は一度かかっている。
なぜ、俺が解けたかって?
俺は医療従事者。
患者の魔法が暴走する時だってある。
俺はその時に魔法を使った。
シャオちゃんの魔法は本来認識出来ないが、俺の魔法は2つの内片方でも魔法だと認識出来れば両方とも無効化できた。
つまり、俺が患者の暴走を食い止める時と同時にシャオちゃんの『忘却魔法』が解けたのだ。
俺ともう一人、シャオちゃんの『魔法』にかかっていない人間が存在する。
その名は『兄さん』。
兄さんの固有魔法が『反射』。
兄さんの固有魔法は俺の魔法と違って常時発動している魔法。
兄さんに魔法をかければ、かけた張本人にかかる。
でも、その効果範囲もある。
兄さんから直径10km離れていればかからない。
でも、入っていなかったとしても魔法は相殺できる。
そんな魔法。
そして、シャオちゃんは兄さんの反射の効果範囲外に居たと思う。
兄さんは武器商人だ。
つまり、各国の国へと武器を集め廻っている。
だから、国の外へ出てしまえば簡単に効果範囲外へと出るのだ。
やからシャオちゃんに反射の効果はかかっていない可能性が高いのだ。
それで、
二年。
二年経ったある日の事だった。
俺は、とある1つのファイルを見た。
今年の新兵個人情報ファイル。
この国の幹部のみ閲覧する事が許される。
俺は、毎年シャオちゃんがもう一度この軍に入っていないか調べる為にずっと見ていたのだ。
希望は1本の細い糸の様に細いが。
でも、今年は居たのだ。
だからシャオちゃんが四人部屋を一人で使える様に配置し、何か聞かれても何も言わないよう副官に言いつけた。
一目見た時はびっくりしたけど。
そして、大急ぎでシャオちゃんの元へと向かった。
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s h a視点
『シャオちゃん.ᐟ.ᐟ.ᐟ』
この名前を知っている人は二人だけ居る。
つまり……
「ぺ神.ᐟ?」
「シャオちゃん.ᐟもう.ᐟ名前変えてるから一瞬誰かと思ったよ.ᐟ.ᐟ.ᐟ」
「ごめん笑」
そう、俺は名前を捨てたのだ。
『シャオロン・シトリン』と言う名を捨て、
今は『シャロン・ヴィラー』として存在している。
戸籍とかその他うんぬんの事は聞かないでくれ。
もう、誰も覚えていない。
『シャオロン・シトリン』と言う名を。
シャオロンと名乗ったところで、誰も俺を認識しやしない。
だから俺はシャロンという名を名乗った。
そうすれば俺は『シャロン』として認識されるから。
「それより…さ、シャオちゃん。」
「やっと戻って来てくれたね。」
「ホントに、無事で……よかった……」
「ごめんな、ぺ神」
そう言うと、ぺ神は薄らと涙を浮かべほっと安堵したような笑顔を見せた。
「ホント、心配したんやから.ᐟ」
「ごめんってば笑」
「あ.ᐟ今気づいたけど、シャオちゃんもう行く時間じゃない.ᐟ.ᐟ?」
「あ、やっべ」
「はよ行っておいで.ᐟ」
「別にグラウンド走ってもええけどな〜、余裕やし」
「こらこら笑」
「んじゃ、また後でな.ᐟぺ神.ᐟ」
「うん笑」
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s n 視点
『また後でな.ᐟぺ神.ᐟ』
また後で……か、
俺に”シャオちゃん”と呼ばせて貰える資格はないと思うけど、
それでも、貴方はそう許してくれるんだね。
まるで、俺の太陽みたいにさ。
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▷▶︎▷nextෆ好評だったら続くかも?&2コメ
#2.『終』
なんか、あんまストーリー進んでねぇな。
ま、多分次は進むから安心してな。
続きがみたいんやったらいいね!👍押してな!
あと、一人でもいいからフォローしてね☆
ん?欲張りだって?
欲張りで何が悪い???
私は欲張りな裁判官だからね!
んじゃ、失礼します。
ここまでの閲覧ありがとうございました!
コメント
9件
これはもう神作だ……
きゅうりさんの作品、全部神すぎる…!
きゅうり様……愛してます……