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『体育祭』
注意書きは第一話をご覧下さい。
水side
生徒会「続いては、『クエストリレー』でーす!」
この学校の体育祭では、生徒会が企画を考えた競技がある。
今年は『クエストリレー』。A地点、B地点、C地点、D地点の4つの地点があり、それぞれクジを引いて出たお題をこなして次の人に渡すというものだ。
A地点の人はクジのジャンルが『鍛える』
B地点の人はクジのジャンルが『物』
C地点の人はクジのジャンルが『服』
D地点の人はクジのジャンルが『人』
と決まっている。
僕はA地点。つまり鍛えるお題が出されるのだ。
水「はぁ…やりたくない…」
紫「大丈夫やって水ちゃん!自信もって!」
赤「生徒会企画は楽しむことが大事だよ!!」
水「うん、そうだね…!」
生徒会「位置について、よーい__」
パンッ!!
ピストルの音が響く。スタートした。
まずは1年生。生徒会企画は全学年が一緒にチームを組む。そのため、1年生、2年生、3年生の順番で走ることになっている。
僕は2年生の最初。
水「おっ、勝ってる勝ってる!」
僕たちのチームが先陣を切っている。いい調子だ。
そしてついに僕の番。
タスキを受け取り、走り始める。
水 ペラッ
お題は『縄跳び二重跳び』。まあまあ楽な方だ。
水「よっ…ほいっ…」
よし完璧。これでタスキを渡して自分の番が終わった。
水「楽な方で良かった〜…!」
ただ、まだここでは終われない。
水「青先輩のところ、ちゃんと見ないと!」
そう、僕には好きな人がいる。青先輩だ。同じチームになれて浮かれている。しかもD地点なので、ワンチャン好きな人引いて僕のところに来てくれないかなと妄想をしてしまう。
紫「…あっ、いたいた!水ちゃーん!」
水「あっ2人とも!お題なんだった?」
赤「赤はね〜、水2リットルw」
水「うわキツイなぁw」
紫「ウチはカツラやでwしかも金髪のw」
水「2人ともドンマイw」
赤「あっ水っち!青先輩の番来るよ!」
水「まじまじ!?ちゃんと見ないと!」
ついに先輩の番がやって来る。
紫「青先輩足速いなぁ」
赤「なに引くんだろうね♪」
青 ペラッ
水 ドキドキ
なにを引いたんだろう。気になる…。
赤「なんか先輩誰か探してない?」
紫「〇〇の人いないー?って言えばええのに」
確かにそうだ。例えば〇〇部の人いない?って言った方が見つけやすい。
青「…」キョロキョロ
水「なんか難しそうなお題引いたのかもね」
紫「やな」
青「…水どこー?」
子供組「…え?」
え、今僕の名前呼んだ?
赤「ちょ、呼ばれてるよ水っち!!」
水「なんでなんでなんで?!」
紫「取り敢えず行けっ!!」グイッ(水を押す)
水「わわッ!?」
青「あっいた!一緒に来てくれへん?」
水「はっ…はい…////」
なにこれどういう状況ー?!
水「はぁ…はぁ…」
足速すぎてついていけなかったんだけど。
この人50メートル何秒なんだろうか。
青「ありがとな」
水「あっ、いえ全然!」
青「ふっ…wお題、気になる?♪」
水「えっ…えと…気になります…!」
青「お題はねー…」
青「好きな人♡」コソッ
水「…へっ、?!//」
青「告白はちゃんとしたいから、昼休み屋上来て貰える?」
水「わ、わかりました…////」
青「じゃ、また後でな♪」
水「…」
なにこれどういう状況ー?!(2回目)
昼休み
ガチャ
青「おっ、待っとったで」
水「すみません、遅れてしまって💦」
青「気にせんでええよ」
青「やからちゃんと告白聞いて?」
水「!」
水「はい…!」
青「水の事が、好きです」
青「付き合ってください」
水「はいっ!よろしくお願いします…!!」
青「やったー♪これからよろしくな!♪ 」
水「はい!」
この夏。最高の思い出ができました。