オープニング
この世に、永遠という言葉は存在しない。
人間を目に移す度、その言葉が脳裏に過って気持ち悪くなる。
永遠を宿す私に、その自然の理は通用しない。だから、気持ち悪くなって度々嗚咽する。
酷いときは、食事もロクに取れない。口にするもの全てが無駄だと思うと、泣きたくもなる。
それ故、人とは関わらないようにしていた。いつも隅で、静かに生きていた。
私の存在が、世間に知れ渡ってしまうのが恐怖で仕方がない。
数百年前は、誰もが私を忌み嫌った。恐れ、近寄らなくなった。
ただ、この私の身も、自然の理から作られた物体。
消えてしまいたい。そう、何年も何年もずっと思っていた。
でも、消えることは出来ない。いや、消えることすらできない。
私のこの永遠の身は、消えることが許されない。
私のこの”仕事”は、永久に終われないのだ。
登場人物
天野 希空(あまの のぞみ)
?歳
とある”仕事”を請け負っている。
その他の人物は後程。
コメント
1件
なんだか深そうですね… ていうか文章力高すぎません?!尊敬です( * ॑꒳ ॑* ) これからの話が気になります!(*´艸`)