『廃墟に辿り着いた、れお助たち…』
れお助「ここが城のあった場所か…。
ガレキが散乱しているだけだな…。」・
周りを見て言った
「キュルポン。キュルポン。」
語り手「れお助は、フィルの腰に電動の
泡立て器を取りつけて、邪気を定期的に
抜いているのだ。」
れお助「しかし、ここまで崩れていると
、何が遭ったかなんて…(悩)。」
ぷー太郎「兄さん。」・その方に
近寄りながら言った
れお助「もう、大丈夫か?」・弟を見た
ぷー太郎「うん。ぷー吉が、
看病してくれたから。」
ぷー吉「ふあ。」・ぷー太郎の隣で、
右前足を上げた
フィル「ちょっと、いいですか?ここに
地下へ続く道があるんですけど…!」・
遠くの方から、れお助たちに言った
ワンコ3兄弟「・・・・・。」・声の
した方を見た
『通路を進む、れお助たち…』
れお助「エレベーターで更に、
おりたけど、ここは、なんだ?」・
金属の壁を見ながら歩いている
ぷー太郎「マイコさんと初めて
会った時を思いだすな。」・兄の、
うしろで、眼をつむった
ぷー吉「また、仕掛けが、あったりして。
」・ぷー太郎の隣で言った
ぷー太郎「えっ?」・ぷー吉を見た
ぷー吉「冗談。」
ぷー太郎「もう…。」・前を向いた
「ガシャン。」
フィル「あの…。電動の泡立て器が
壊れたんですけど…。」・最後尾で、
手を挙げた
れお助「ぷー吉のクチに突っ込んどけ。
」・フィルに答えた
フィル「はぁ…。」・れお助を見ている
ぷー太郎「兄さん。なんだか、いやな
予感がするんだけど…。」・その方に
言った
れお助「邪気が増しているからな。
油断するなよ。」
フィル「まかせておけ(凛)!」・
親指を立てた
『扉の前で…』
れお助「文字があるぞ。読めるか?
」・うしろの、フィルに言った
フィル「え〜と…。」・本を出して、
解読を始めた
れお助「マイコでも、よかったんだけど
あいつ。女子旅だろ。ジャマしちゃ
わるいと思って。」・左隣の弟を見た
ぷー吉「フィルは、考古学者。
古代文字には詳しい。」・れお助の
右隣で、ぷー太郎に言った
フィル「解読できました。金貨3枚を
入れろ、書いてあるみたいです。」・
本と扉の文字を交互に見ている
れお助「持っているか?」・弟に訊いた
ぷー太郎「・・・・・。」・首を横に
振った
れお助「お前は、どうだ?」・ぷー吉を
見た
語り手「ぷー吉も、首を横に振った。」
フィルの心の声(ん?金貨?)
れお助「困ったぞ。オレも持ってない。
」・前足を組んで考え始めた
「ウィーン。」
フィル「開きました。」・扉を
指しながら、れお助に言った
語り手「以前、ナリトシから、
もらった金貨を使ったのだ。」
れお助「とりつかれてばかりいたけど、
けっこう使えるじゃないか(笑)。」・
そういって歩きだした
ぷー太郎「なんで金貨?」・疑問に
思った
ぷー吉「シィー!」・ぷー太郎に、
それは言っちゃダメ、という仕草をした
『ガラス張りのある部屋で…』
「ヒュンヒュン。」
語り手「れお助は、手を触れずに、
立体画面を操作している。」
ぷー太郎「どう?兄さん。」・ぷー吉の
頭上の、れお助に言った
れお助「そこにある鉱石のことを
調べていたようだな。」
ぷー太郎「・・・・・。」・機器の横の
ガラス張りの奥を見た
「ゴゴゴ…!」
語り手「台の上に、まがまがしく邪気を
放つ鉱石(ムラサキ)が置いてある。」
れお助「ふ〜ん。自国よりも、科学力の
発達した国が隣にあって、負けじと
都市開発を進めていたらしい。」
ぷー太郎「兄さん。文字が読めるの?
」・その方に訊いた
れお助「いや。この資料から
推測しただけだ。」・立体画面を
見ながら、弟に答えた
「ピコン。」
れお助「丁度いい。情報が、こっちの
端末に入ったから、兄ちゃんと一緒に
観よう。」
「ヒュルヒュル…、トッ。」
語り手「ぷー吉は、床に、おりて、
その上に居た、れお助も、おりた。」
「ポムッ。」
語り手「れお助は、ぷー吉のクチから、
端末をだした。」
ぷー太郎「あの鉱石は、空から
落ちてきたモノだったのか…。」
れお助「運び込まれた時は、みんな、
ふつうにしてたけど、月日が経つに
つれて、いがみ合いが増えてきたぞ。」
ぷー吉「・・・・・。」
語り手「3匹の犬は、端末をみてる。」
れお助「あ〜あ。強引な都市開発で、
クーデターまで起きたか。邪気も
まん延しているし、こりゃ終わったな。」
ぷー太郎「・・・・・(考)。」
れお助「滅んだ理由は、わかった。さて
、いがみ合う前に帰るか。」・弟たちに
言った
ぷー吉「鉱石がない。」・れお助を
見ながら、その方を指した
れお助「えっ!?」・ぷー吉を見た
ぷー太郎「そういえば、考古学者の人も
居ないけど…。」・周りを見て言った
れお助「しまった!ぷー吉の頭に乗れ!
」・弟に言いながら、それに乗った
ぷー太郎「うん!」・れお助の背中に、
しがみついた
「ヒュルルル…。」
語り手「ぷー吉は、部屋から出て、
通路を突き進んだ。」
ぷー太郎「兄さん!エレベーターの
操作基板が!」・その方を指した
語り手「エレベーターのボタンが
破壊されている。」
れお助「ぷー吉。扉をこじ開けろ。」・
その方に言った
ぷー吉「くしゅん!」・くしゃみをした
「ボォン!」
語り手「扉は、火の玉に当たって、
隙間が、できた。」
「ヒュルルル…。」
語り手「ぷー吉は、その隙間に入って、
上へ向かった。」
『一方、フィルは…』
フィル「・・・・・。」・鉱石を持って
階段を上がり、地上へ出た
鉱石の声「ここのヤツらは、いい欲望を
抱いていた…。おかげで、チカラが
増したぞ…。」
語り手「この声のヌシは、ジャクマ。
邪悪な思念のカタマリである。」
ジャクマ「しかし、共倒れをさせたのは
いいが、ワレが地上へ出る機会を
のがしてしまったようだ…。まぁ、いい
…。犬共が、ノコノコと入って
きたからな…。」
「フオ〜〜ン…。」
語り手「鉱石(ジャクマ)は、フィルの
手から離れ、上昇し始めた。」
「ズオ〜〜…!!!」
語り手「鉱石に周囲の邪気が
集まってゆく。」
「ヒュルルル…。」
語り手「れお助たちも地上へ
でてきた。」
れお助「遅かったか!」・空を見ている
フィル「あれ?なんで外に?」・
きょろきょろした
語り手「フィルは、正気に戻った。」
「ズドーーン!!」
語り手「鉱石は、巨大な邪気(黒)に
変化した。」
これ↓
ジャクマ「手始めに、お前たちを
ひねり潰してくれよう。」・れお助の
方を見た
フィル「あわわわ…!!」・ジャクマを
見て、腰を抜かした
れお助「散らばれ!」・ぷー吉から
降りて、走りだした
「トコトコトコ…!」
語り手「ぷー吉と、ぷー太郎も、
おのおの、別の方へ走りだした。」
フィル「・・・・・。」・気絶している
ぷー吉「まったくぅ!」・フィルの、
ところに来て怒った
「ポムッ。」
語り手「ぷー吉は、フィルを自身の
クチに入れた。」
ジャクマ「ちょこまかと…。」・
走り回る犬たちを見て言った
れお助「ぷー吉!救難信号!」・
走りながら、その方に向かって叫んだ
ぷー吉「ふい。」・れお助の方を見て、
うなずいた
「ヒュルヒュルヒュル…!」
語り手「ぷー吉は、尺玉のごとく
跳んだ。」
ぷー吉「ふあ。ちょうちょ!」・上空で
たくさんの、ちょうちょをだした
「ピラリン。」
語り手「そこに居る、みんなが、
ちょっぴり、いやされた。」
「ゴ〜〜!!」
語り手「ぶっ飛び船ソラドリが、
空の彼方から現れた。」
ワルサ「約束通り来てやったぞ!」・
ソラドリの眼の辺りで、腕を組んでいる
ぷー太郎「!?」・ワルサの方を見た
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