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『ソラドリの中で…』
れお助「たすかった…。」・壁に
左前足をついて、うなだれている
ぷー太郎「兄さん。ぼくより体力が…。
」・その方を見て言った
れお助「そんなことはない!兄ちゃんは
、アレだ。お前たちよりも先に
動いたからだ!」・必死で弟に訴えた
バウロ「これなら勝てるぞい。」・
前足をポン!と叩いた
ワルサ「やめておけ。似たような
モノだろ。」・足元のバウロに言った
ぷー太郎「そういえば、あの帽子の
人は?」・周りを見た
ぷー吉「フィルは、自宅に帰した。
今頃は、夢だと思っている。」・
うしろの方から、ぷー太郎に言った
フィル「・・・・・。」・ベッドに
座っている
マイコ「準備は、いいですか?」・
操縦かんを握りながら言った
ヒミコの声「もちろんよ。」
「ヒュオ〜…。」
ヒミコ「さ〜て。魔法使いとしての
本領発揮と、いこうかしらね。」・
ソラドリの頭の上で、ジャクマを
見おろしている
ジャクマ「なんだ、キサマは?」・
自身を見る、ヒミコに言った
「ブォ〜ン!」
語り手「ヒミコは、火の属性に
変身した。」
ヒミコ(火)「やあ!」・ジャクマに
向けて、大きなヒミ玉を投げつけた
「ドゴーン!!」
語り手「ヒミ玉は、大爆発した。」
ぷー太郎「わっわっわっ!」・
左うしろ足だけで、
均衡(バランス)を保とうとする
ワルサ「いきなり、あんなモノを
撃つヤツが、あるか!」・激しく
揺れるソラドリの中で言った
ジャクマ「なんだ?あの玉は…。
受け続けると危険だな…。」・移動を
始めた
ヒミコ「あら?どこへ行くのかしら?
」・そう言ながらヒミ玉を投げ続けた
「ドゴーン!!ドゴーン!!」
語り手「そこかしこで、爆発が
起きている。」
れお助「おい。砂漠が
クレーターだらけになってきたぞ。
この ぶんだと、惑星まで
壊れるんじゃないか?」
バウロ「大丈夫じゃ。このソラドリは、
宇宙にも行けると聞く。オタマが
なくなっても…。」・挙動不審で言った
「シュオン!」
語り手「ソラドリの真下から、
黒いヤリのようなモノが飛びだした。」
「ガコッ!」
語り手「岩盤が現れ、ヤリのような
モノを防いだ。」
ジャクマ「くっ…。逃げると見せかけて
、油断させたが…。」・ソラドリの方を
見ている
ヒミコ(風土)「姑息ね。諦めなさい。
」・ソラドリの上で言った
ジャクマ「いつまで、ふんぞり返ってる
…。おりてこい…。」・ヒミコに言った
ヒミコ(風土)「仕方ないわねぇ。」・
風をまといながら、ゆっくりと、おりた
語り手「ヒミコの眼前には、
体長80メートルほどのジャクマが、
たたずんでいる。」
ジャクマ「これで、キサマを叩けるぞ…
。」・ヒミコに向かって、コブシを
振りおろした「ガコッ!」
語り手「ヒミコは、岩盤で、ジャクマの
コブシを防いだ。」
ジャクマ「からの…、ヤリ投げ!」・
ソラドリに向けて、はなった
「バチッ!」
語り手「ヤリ(黒)は、ソラドリを
丸く覆う、透明な壁に、阻まれた。」
ヒミコ(風土)「ソラドリには、自身を
守るチカラがあるのよ。」・ジャクマに
言った
ジャクマ「ならば、キサマだけに
集中すればいい…。」・ 両手のコブシを
続け様に振りおろした
語り手「ヒミコは、木の葉のように、
コブシをかわしている。」
ジャクマ「この…。」・速度を上げた
「バチッ!」
語り手「ヒミコは、雷電に変身し、
電光石火でジャクマの背後をとった。」
ヒミコ(雷電)「やぁ!」・ジャクマに
右手を当てた
「バシュ!」
語り手「当てた部分だけが
消し飛んだ。」
ワルサ「おい。アイツは何をしたんだ?
」・ヒミコのことを隣のバウロに訊いた
バウロ「超対称性粒子じゃよ。
スピン2分の1に対して、スピン1の
電子を当てたのじゃ。ほら、ぷー吉が
電気の魔物を倒す映像を観たじゃろう。
あれを参考にの。」・ワルサに答えた
ワルサ「ふ〜む。ヒミコの方を見た
ヒミコ(雷電)「むやみやたらには
使えないわね…。」・ジャクマとは
距離を置き、自身の手をブルブル振った
語り手「この魔法は、原子核の周りの
電子を全て消してしまう。そのため、
原子同士の繋がりも消えるので、彼女の
身体も崩壊する、おそれがあるのだ。」
ジャクマ「これで、どうだ!」・地面に
両手をつけた
「シュバババ…!!」
語り手「ジャクマの周囲から、無数の
ヤリ(黒)が飛び出した。」
「シュン!シュン!」
語り手「ヒミコは、電光石火で、
ヤリ(黒)を回避している。」
「フヨフヨ…。」
ジャクマ「なんだ、これは?」・自身の
眼の前に水玉?が現れた
「ボォン!」
語り手「水玉?は収縮し、
爆炎をあげた。」
バウロ「その水玉?は、液体の
水素じゃよ。過程は、どうであれ、
最終的に火であれば、問題ないのじゃ。
」・前足を組んで、うなずいている
ヒミコ(火)「そういうこと。」・
ソラドリの頭の上で言った
ジャクマ「キサマの主力は火か…。
それさえ気をつけていれば、
やられはしない…。」・ヒミコを見た
ヒミコ(氷)「どうかしら。」・
水玉?をジャクマに、はなった
ジャクマ「ふん!」・右腕で水玉?を
払った
「ピキーン。」
語り手「ジャクマの右腕の一部が
凍った。」
ヒミコ(氷)「液体の空気よ。」
ジャクマ「こんなものか?」・自身の
腕を見て、ヒミコに言った
「ヒュオ〜…。」
語り手「冷たい空気が流れた。」
ジャクマ「・・・・・。」・完全に
凍っている
「ジュ〜…。」
語り手「ジャクマの氷が融け始めた。」
ジャクマ「次は、なんだ?」・氷が、
すっかり融けてから、ヒミコを見た
ヒミコ(氷)「・・・・・。」
バウロ「あやつ。絶対零度を
やぶりおった…。」・ジャクマを見ている
れお助「零点エネルギーからの熱の
吸収、放出か…。深部まで凍らす魔法も
すごいが、それを上回るとは…。」・
前足を組んだ
ワルサ「イヌダマの連中の言葉は、
わからん時がある。」・首をかしげた
バウロ「聞き流せ。それが一番じゃ。
」・ワルサに応えた
ぷー太郎「マイコさん。このソラドリに
武器は?」・その方に訊いた
マイコ「ありません。移動が目的の
乗りものですから。」・操縦かんを
握ったまま、ぷー太郎に答えた
ぷー太郎「ぼくも、あれだけの
魔物を倒す武器は持ってないし…(考)
。兄さんは、どう?」・その方を見た
れお助「木の枝ならあるぞ。」・
葉っぱ付きの枝をだした
ぷー太郎「・・・・・。」・木の枝を
見ている
れお助「 むかし作った発明品も、お前と
一緒に、どこかへ 飛んじゃったし。
これしか、ないんだよ。」・木の枝を
左右に振った
ヒミコ(風土)「やあ!」・空中から
真空のヤイバをジャクマに、はなった
「ズバッ!」
語り手「ジャクマの体の一部(ワキ)が
裂けた。」
「ヒュン。」
語り手「ジャクマの体は、一瞬で元に
戻った。」
ワルサ「再生したな。」
バウロ「邪気の濃度が高いぶん、再生も
速いのじゃろう。」
ぷー太郎「そうだ!」・おの鉱石を
壊せば…!」
れお助「そう簡単に、やらせては
もらえないだろ。それよりも、これを
持っとけ。」・木の枝を分裂させ、
片方を弟に差しだした
ぷー太郎「これって…。」・木の枝を
受け取って、兄を見た
れお助「別名、ぷー吉メタルの剣。
最弱の攻撃力と、最強の邪気払いが
できる剣だ。ただし、あのデカいのは
ムリだぞ。ヒミコに任せておけ。」
ぷー太郎「うん。」・うなずいた
バウロ「ほほえましいのう。」・兄弟を
見て言った
ワルサ「ふん。」・腕を組んで、
そっぽを向いた