テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
※attention
こちらの作品は、
作詞作曲カンザキイオリ様の作品である
『あの夏が飽和する。』の
類司パロディです。
死ネタ、個人解釈、クズ代、闇司等有り
進級前です。
結局、
……僕らは誰にも愛されたことなんて、無かったんだ。
電車が走っているのか分からないぐらい錆び付いている線路の上を歩きながら、そんなことを考えていた。
僕は、小さい頃からずっと周りから浮いていた。
気味が悪い、変わっている、そんなのできっこない。
直接言われなくても周りからの視線と空気で分かった。
僕が皆に近付けば近付く程、周りとの距離は開いて、いつの間にか一人でいることが当たり前になっていった。
僕の孤独は、いつの間にか中学の頃には“普通”になっていた。
君も同じだった。
一度、話してくれたことがあるのを思い出した。
体の弱い妹、咲希くんに両親の関心と心配は、全部向いていたこと。
「オレは、お兄ちゃんだから」
その言葉で、司くんは我慢する役を与えられた。
欲しいものを欲しいと言わないこと。
寂しいと言わないこと。
泣かないこと。
いつでも明るくいること。
君は優しい兄でいるほど本心は、誰にも見つけてもらえなくなってしまう程想いを押し殺してしまった。
――孤独。
それが、僕らの嫌で繋がれる共通点だった。
だから、簡単にお互いを信じてしまった。
最初は同性同士で初めてショーの話が分かり合える人と、僕は最初認識していた。
「 の力になれるなら僕は、何でもしてあげるよ」
この人なら分かる。この人だけは裏切らない。
僕らの信じ合ってきた理由なんてそれだけで十分過ぎるくらいだった。
隣を歩いている垂れ下がった君の右手をそっと握ってみる。
すると少し前まであんなにも震えていた君の手は今は、もう微かな震えすら無くなっていて。
泣いていた君の顔や潤んでいる瞳は、もう無くなっていた。
僕はそれが正しいことなのか、間違っていることなのか、考えないようにした。
僕は、 は、もう誰にも縛られない。
家族にも、
学校にも、
過去にも。
二人で、手を繋いだまま、ただひたすらに線路の上を歩いた。枕木を踏む音が、夜に規則正しく響く。
それに合わせて僕は、I’m not lonely anymore
静かに鼻歌を歌った。そしたら僕が言った意味が分かったのか、僕の握る手を更に握り締めてくれた。
どこにも行き着かなくてもいい。
どこで終わってもいい。
この瞬間だけは、確かに僕らは一緒だった。
君と二人で終わりを迎えられるのは、僕の本望だから。
僕達が向かう夏の空は、まだ高くてまだ遠かった。
――あの夏は、もうすぐ
続く、…………500
コメント
10件
あの夏が飽和するは神曲な上に泣けるから大好きなんですよ それに類司を持ってくるとか…天才ですか???絶対ラスト泣く…
あの夏は、もうすぐ___なんだ!!めっちゃ続きが気になる!!