大森「…っん…ふっ…んんっ…りょ…ちゃ…」
家に入るなり涼ちゃんが唇を求めてくる。
藤澤「元貴、…あんな声で歌わないで…耐えられない…。」
軽く眉根に皺を寄せ、熱っぽい目で訴える。
さっきのRec…確かに…ノッちゃったけど……。
大森「っあ…!あれ、は…若井…が…」
藤澤「…若井?二人で何かしてた?」
涼ちゃんは別室だったから、今日誘われた時の事は知らない。少し嫉妬を滲ませ詰められた。
大森「違っ!…今日、誘われて…これから…スる事……考えて…」
藤澤「想像したの…?…元貴…えっち…」
さっきの嫉妬は何処へやら。ご機嫌な声が耳元で囁く。
大森「…んぁ…っ、りょ、ちゃ!…ダメ!…っ今は、まだダメ!」
そう、若井がまだ来てない。
急に我に帰った涼ちゃん。
藤澤「あ……っ若井ぃぃぃ…早くきてよぉ…生殺し…。」
座り込んでイジける。
大森「取り敢えず部屋入ろう。ご飯食べよ。」
涼ちゃんの手を引いてリビングへ。
俺だって、冷静ではない。
…若井……早く、来て…。
二人で軽く食べて、シャワーを浴びて、若井はまだ来ない。
さっきよりも熱は引いたけど、やることが無くなるとシたい気持ちが湧いてくる。ソファに並んで座っていたけど、
大森「涼ちゃん、何か飲む?」
気を紛らわすために立ち上がろうとした時、腕を掴まれて、
藤澤「いらない。…若井が悪い…。」
そのまま引き倒されてキスが降ってくる。涼ちゃんの舌が熱い…。
深いけど優しい涼ちゃんのキスが大好き。俺を全力で求める若井の強引なキスも好き。
涼ちゃんは今日、ちょっとだけ強引。その事実に興奮する。
大森「んんっ…ふっ…ぁ…っぅ…んぁ…」
藤澤「もぅ…待てない…」
涼ちゃんが俺の首筋に顔を埋めたとき、インターフォンが鳴った。
藤澤「っ、若井ぃぃぃぃ…!」
若井…どっかで見てたのかな…。
扉を開けると、俺の顔を見るなり抱きついてきた。
若井「…待てなかったの?」
バレてる。
すると後ろにいた涼ちゃんが、
藤澤「これでも待ってたんだよ!待てるわけないでしょ!若井のせいで元貴の声はエロいし、可愛いさ爆発だし、生殺しだったこっちの身にもなってよ!」
珍しくご立腹。
若井「俺のせい…?」
キョトン顔で俺を見る。
大森「…今日、若井が誘ってきたから…その…この後…スるんだ…って…思って…。」
若井「…っあ、ぁ、そうなの?あの声、そういうこと?…っぅえ?…っ…はぁ…ごめん、涼ちゃん。確かに…無理だね。」
若井は片腕で俺を抱きしめたまま、もう片方の腕で涼ちゃんの頭を抱き寄せ、キスをした。
藤澤「…んっ…ふっ…」
若井「んっ……お待たせ。どこまでシた?」
藤澤「…まだ、キスだけ…」
若井「ありがと。」
大森「…ベッド、行こ。」
寝室に入ると、涼ちゃんは若井を押し倒した。
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前作よりも一話づつ短めで展開できています。
♥、コメント下さると元気になります。
コメント
6件
作品大好きです🫶 毎作楽しみに待ってます! 頑張ってください✨