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向井康二
私の彼氏は
学校の先生_
彼との出会いは
高校2年生の時
私の学校に新しい先生が入ってきた
「2年3組の担任になります。向井こーじです!」
愛嬌溢れる笑顔と
優しい声だった
「せんせーは何歳ですか?」
クラスの誰かがそう聞く
「何歳に見える?」
お決まりのあのフレーズがかえってきた
「えー30?」
「そんないっとらんは笑」
「えー29?」
「一個しか変わっとらんやん笑」
仲良さげに話す姿になぜか見とれていた
「ピチピチの23歳です!」
「えっ!、新任なの」
「俺、そんな老けて見えとるん?」
「はい!」
「おい!笑」
〔23か……私達と7歳しか変わらない〕
出会ったこの日から
私は惹かれていた
「せんせーのあだ名つけよ!」
「いいね!」
「変なあだ名にせんといてな」
「関西人とか?」
「いや、俺だけのあだ名やないやろ笑」
「じゃあ、じーこ」
「じーこ?」
「康二だから、じーこ」
「どんな理由やねん、まぁじーこでいいよ」
こんなにカッコいい先生に
“じーこ”と呼ぶのに
私は少し抵抗があった
ある日の放課後
「誰か、これ運ぶの手伝ってくれへん?」
先生の一言で騒がしかったクラスは静まった
みんな目を合わせないように逸らしながら
帰りの用意をする
「誰も、先生と目合わせへんやん笑」
「じゃあ、田中」
「えぇ~!じーこなんで俺?」
「一番手伝ってくれなさそうやから」
「なんでやねん」
クラスの人が笑いだす
「田中、じーこの関西弁うつってる笑」
この一言でまた、クラスに笑いが起こる
「じーこ、○○ちゃんでよくない?」
『へっ……私?』
「だって、一番暇そうじゃん!笑」
「さんせー!」
友達のいない陰キャな私はこうして、
クラスからちょっとした嫌がらせを受けてきた
でも、私が我慢すればいい
逆らって面倒になるなら
私はこのままでいいと思ってきた
でも、今日は違う
先生と話せる少しでも多く話せる
そんな事を考えていると
「じゃあ、○○さんに頼もうかな」
抵抗感がありながらそう言う先生
『あっ、はい』
私が返事をすると、
クラスが再び騒がしくなった
「帰ろうぜ」
「駅寄ってかない?」
楽しそうに話す会話を聞きながら、
私は帰る用意を終え
先生から頼まれたものを持ち教室から出ていった
職員室
『失礼します、向井先生居ますか?』
「あっ、○○さんありがとう」
『あっ、いえ』
「○○さんまだ時間ある?」
『……はい』
「ちょっと来て」
そう言う先生に私は後ろから着いていった
着いたのは誰も使ってない
教室だった、
「そこ座って」
私は静かに椅子をひき、座った
「○○さん……」
言いにくそうな顔で私を見つめる
「大丈夫?」
唐突だった
心当たりはある
けど、向井先生だけには
気付かれてほしくなかった
私はとっさに
『大丈夫です』
そう答えた
すると、先生は
「○○さん、大丈夫な人は、大丈夫って言わへんよ…」
『えっ……』
「大丈夫な人は心当たりがないんやから、”何が?”って言うんよ」
『そうなんですね』
「クラスの人から嫌がらせされてへん?」
『向井先生、大丈夫です、例え嫌がらせを受けていても、私は我慢できます』
「そうか、辛くなったらいつでもおいでよ!先生が話聞いたるわ」
『ありがとうございます』
向井先生の深くまで触れない優しさに
私は恋に落ちた
「あと、○○さんは”じーこ”って呼ばへんの?」
『呼んで欲しいですか?』
「いや、別に呼ばんでもええよ!」
『私、”じーこ”って名前に抵抗があって』
「そうか、ならしゃーないな!」
優しい笑顔で私にそう言う
「じゃあ、○○さん専用のあだ名作る?」
『いいんですか?』
二人だけの特別感があって嬉しかった
「ええよ!○○さんに呼んで欲しいもん! 」
『じゃあ、こーじ先生で』
「康二じゃなくて、こーじね!ええやん!気に入ったわ」
『こーじ先生は、私の事”○○さん”呼びですか?』
「そうやな……」
『他の人は呼び捨てか、名字なのに…』
「もしかして、呼び捨てで呼んでほしいん?ニヤ」
『いや、そんなことは……』
「かわええな!○○は」
『い、今////』
「○○照れてるん?」
『こーじ先生の意地悪』
この日をきっかけに
私達の距離は縮まっていった
ある日いつも通り
向井先生の所へ行こうとすると
「じーこなんて嫌い!」
そう言う生徒の声が聞こえた
私が恐る恐る覗くと
顔に手を押さえたこーじ先生がいた
『こーじ先生、大丈夫ですか?』
「お、○○!大丈夫やで!」
とっさに手を降ろす先生
『先生覚えてますか?私に言った言葉』
「へっ?」
『人は大丈夫なとき、”大丈夫”と言わないって、』
「っ……」
『こーじ先生が私に言いましたよね?』
「そうやったな笑」
『何かあったんですか?話聞きますよ』
「生徒にさ、告白されたんよ、」
『っ……』
この時、私は聞かなきゃよかった
そう後悔した
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続きないかも
まじで、駄作
打ち切りになるかも