「んっ、も‥‥ダメ‥‥」
 
 
 執拗に熱を持つソレに刺激をあたえられ‥何度も達しそうになるたびに、祐希さんの手で止められる形になり‥気が狂いそうになるほどの昂りが身の置き場もなく全身を苛んでいるような感覚に襲われる。
 
 
 思わず、熱を発したくて‥屹立している自分の中心を慰めようと手を伸ばす‥が、その手を祐希さんに掴まれてしまう。
 
 
 「あっ、ダメだよ!らん‥自分でしたら」
 
 
 何がダメなのか‥うまく頭がまわらない俺の手を祐希さんはグッと持ち上げ、近くにあったベルトで器用にソファーの手すり部分に括り付ける。
 
 
 「やっ、なん‥で‥」
 
 
 「これで、自分ではイケないでしょ?我慢してね♡」
 
 
 戸惑う俺に優しい声でそう呟く‥。祐希さんは正真正銘のドSやな‥抗議の声を上げる口元は、素早く近づいてきた唇に吸い上げられる。その間も、中心への刺激は続く‥
 イケないもどかしさで、腰が浮き、意識が途切れ途切れになる‥
 
 
 「ゆう‥き‥も‥‥ムリ‥‥おね‥がい‥‥‥」
 
 
 早くイキたくて、無我夢中で目の前の自分を苛む祐希さんに、縛られた手の代わりに足を腰に絡めてみる‥
 祐希さん自身も熱く屹立しているのを感じ、居ても立ってもいられず自分の腰を浮かし、中心部に押し付ける。
 
 
 「らん、やらしーね、もう欲しいの?」
 
 
 チュッと俺の胸元にキスをして、祐希さんは俺の絡めていた足を解き、左右に開かせるとその間に入り込み、両足を持ち上げる。
 その手にはローションが‥。
 
 
 「今日は特別なやつだよ♡」
 
 
 意味ありげにそう呟き、スラリと長い形のいい指を俺の最奥の場所に滑らせる‥。ローションの冷たさを感じ身体に力が入る。そして、ゆっくりと指が挿入される‥
 1本、2本と増やされ‥解れるたびに身体の奥が熱くなり、腰が自然と揺れてしまう。
 3本目が挿入されると、今までに感じたことのない疼きを身体の奥で感じ、強烈な快感が身体全体を襲う‥
 
 
 「やっ、な‥なに?ん‥‥あああっ、おく‥‥へんっ!」
 
 
 祐希さんの奥深く挿入されている指が内部で動くたびに、弄られている部分から、痒みともつかない異様な感覚が俺を支配する。
 
 
 (中を掻き回してほしい‥)
 
 
 その悶えるような刺激に耐えきれず、祐希さんの指を奥深くで感じようと腰を揺するが‥如何せん最奥であるがため届かない‥
 
 
 「ゆう‥き、やっ、ナカ、へん‥もっ‥と」
 
 
 恥じらいも捨て、とにかく楽になりたい一心で目の前の彼に懇願する。
 
 
 「ナカ‥やっ、ゆうきの‥ほし‥んんっ‥挿れて」
 
 
 淫らに腰を揺らす俺を見て、祐希さんは満足気に見おろす。
 
 
 「可愛い声いっぱい聞かせてね♡」
 
 
 相変わらず優しい声色でそっと俺の耳元で囁く‥手を縛りながらの行為とは思えないほどの甘い声に‥一瞬睨みそうになるが、最奥の疼きが支配している為、喘ぎ声が口をついて出る。
 
 
 「やっ、ゆう‥き、早く、ちょうだい、奥に‥ん!いれて‥‥」
 
 
 閉じる事を忘れたかのような俺の開いている唇に、祐希さんの唇が重なる‥
 そして、開ききった身体の中心に‥屹立している祐希さん自身を入り口に添える。
 
 
 「らんのココ、俺に吸い付いてくるね♡」
 
 
 嬉しそうな声でそう囁くと‥ゆっくりと熱を持ったソレが、内部に侵入してくるのを感じる。
 
 
 はじめは違和感‥だが、強烈な疼きの為にもっと中に来て欲しいと自分からも腰を上下する。
 
 
 「らん?きもちいい? 」
 
 
 「ん、ゆう‥き、‥キモチ‥‥いい‥‥もっ‥と、おねが‥い」
 
 
 愛しい人からの刺激がもっと欲しくて、切なげに懇願する。祐希さんが腰を動かすたびに、俺も連動し、頭の中が真っ白になる。
 繋がっている部分からの卑猥な音、喘ぎ‥それらの全てが絶頂へと押しやる‥
が、達しそうになると祐希さんの手によってさえぎられ‥
 「やっ‥はな‥して‥」
 幾度となく懇願するも、自分と一緒に‥と思っている祐希さんは、手を離してくれない。
 「ん‥‥あっ、あっ‥‥」
 幾度と迎える絶頂に、掠れた喘ぎが漏れ出てしまう。俺の首筋に唇を当てザラリと舐め回す祐希さんには届いていないのだろうか‥執拗に責められ、身体の中心から溶けていくような感覚に包まれる。
次第に祐希さんの動きが早くなる。置いていかれないように彼に抱きつきたい衝動に駆られるが‥今だに両手は括られたままだ‥。
 「ゆ‥きっ、やっ、も‥‥したい‥‥」
 「ん、はっ‥なに?」
 途切れ途切れの声に、俺の胸に顔をうずめていた祐希さんが反応する。
 「ゆう‥き、だ‥きしめたい、さび‥し‥んっ!」
 その言葉を言い終わらないうちに、祐希さんの唇が塞ぎ、言葉は飲み込まれる‥
 「ら‥ん、さびしいの?かわいい‥」
 仕方ないな‥そんなセリフと共に両手が解き放され自由になる‥。
 自由になった両手を引き寄せ、俺を見下ろす祐希さんと目が合う。いつもは冷静沈着な瞳が、欲望の色をまとい、自分が熱い視線で見られていることに気付く。
 愛されている‥
 俺もという気持を込めて‥愛しい人の背中に‥腕をまわす。彼に置いていかれないように、繋ぎ止めるように‥。
 「んっ、らん!好き‥‥‥」
 祐希さんの動きが一段と激しくなり、ソファーの軋む音が、腰を打ち付ける音が、脳内を甘く犯す‥。
 「や‥ダメ‥もう‥」
 「ん、らん、もう大丈夫、いっしょイこう‥」
 そう告げた祐希さんが、さらに俺の足を高くあげ、最も弱い部分を責めるように突き上げる。
 「あーっ、い‥‥‥‥イく‥‥‥」
 
 俺の熱が放出すると共に、身体の内部で祐希さんの熱も放たれる‥。
 どくん‥。どくん‥。
 俺の中に包まれた祐希さんが脈打つのを全身で感じる‥。
 気持ちのいい鼓動。すぐそばで俺を愛してくれているという確かな印‥。
 祐希さんはふーっと深呼吸をし、まだ呼吸の整わない俺の髪を優しく撫で、猫耳をフワリと触り、顔中にキスの雨をふらせてくれる‥。
それがとても心地いい‥
 「チュッ、藍、今夜はどうだった?」
 「どうって、祐希さん、なんで手縛ったん?」
 「藍って先にイクと疲れちゃうでしょ?それなら、一緒にイキたいなーと思って‥興奮した?」
 「祐希さんってホンマ、ドSだよね‥って、いつまで入ってるん?///」
 そう‥俺の中にはまだ祐希さんが挿入されたままなのだ。
 「藍のナカ、気持ちよくてついつい‥笑」
 「ついついじゃないっすよー!」
 なかなか動かない祐希さんに代わり、体勢を変えながら引き抜こうと試みる。‥が、そんな俺の腰を掴み引き留め、耳たぶにキスをされる。
 「あっ‥///」
 不意に弱い部分を触られ‥声が出てしまう。
 「らんのナカにいたら‥またしたくなっちゃった♡」
 祐希さんはそう言うと、再び俺の内部で屹立してきたモノを軽く揺すりながら存在を主張してくる。
 「時間はまだあるし♡いーよね、らん、チュッ」
 「えっ、嘘‥やん、む‥‥‥ムリーーーーー」
 
 
 
 
 
 俺の叫びは、満面の笑顔で②回戦に突入した祐希さんの耳には届かないのだろう‥
 
 明日のOFFは潰れたな‥そう覚悟して目を瞑る俺の唇に、祐希さんの唇が重なる‥
 「らん‥‥‥愛してる」
 
 
 
 
 
 end
 
 
コメント
4件

愛しすぎてキュンキュンします( ꈍᴗꈍ)
ありがとうございます(◍•ᴗ•◍)✧*。
尊ッ