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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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マクドに着くと何処の席に座るかで争いになった。みんながみんなスマホを充電したいので端っこに行こうとしたのだ。じゃんけんの結果ないこが端っこに座る事になった、男の勝負や!!と気合いを入れていた仏と初兎は涙目になりながら渋々違うところに座っていた。ちなみにだが、まろはもう片方の端っこの俺の隣の席を確保し注文しに行こうとりうらと行ってしまった。未だ口論をしているないこ、ほとけ、初兎を尻目に俺は外を覗いた。大きな窓から見る外の景色は決して綺麗とは言えないが何処か青春というものを感じられた気がした。散々孤独な奴を助けたいと言いこいつらを集めたのに本当の1人は俺だと言う事実には目を背けてきた俺がこんな幸せを感じられるようになっていいのだろうか。そんな事に意識をぶつけているとりうらとまろが注文を持って帰ってきた。俺はガッツリ食べたいのでビックマック、ないこと初兎はダブルチーズバーガー、仏はてりたま、まろはエビフィレオだった。俺はまろの食べるエビフィレオは初めて見たので少々気になっていた。

俺たちは食べながら色んな話を始めた。それぞれこの前のテストの点数だとかを自慢しあっていた。相も変わらずないこは全教科90点越え、自称天才組の2人は意外と高く80点付近、初兎とまろは75点付近らしいがそれでも平均点より遥かに超えていた。みんなが高得点をたたき出している中俺は自分の点数は言えなかった。なんと俺は社会と国語、英語以外は50点以下だったのだ。その事を言ったら皆が苦い顔をした。当たり前だよな、筆頭部隊の総長の癖して頭が悪いんだ。どうせ俺は文系だ。約立たずだけどこれが俺なんだ。

「え、ゆ、悠くん、逆に英語とかは何点やったん??」

皆が黙っている中、機転を利かした初兎が俺に質問をしてきた。その言い方も明らかに気を使った結果だと言う事は特に気にせず俺は話した。もう全て吹っ切れたんだしっかり言ってやろう。

「ん、あぁ、あぁ、英語と国語が100点で社会が98、、とかかな??」

俺が正直に点数を言った瞬間皆が飲んでいたコーラやらポテトを吹き出した。

「はっ!?えっ??ん??え、いやアニキ今なんて??」

吹き出したコーラを拭きながら質問をしてきたのはないこだった。俺はそんなにもおかしい事を言ったのだろうか。それとも平均点76点以下に人権はないのか??総長に相応しくないとでも言いたいのだろうか。

「え、?いや、英語と国語が100点で社会が98、、って言ったんやけど、、えやっぱ俺馬鹿すぎる??」

「ングっ、いや、えと、アニキ、うん君って頭がいいんだね!!」

「え、悠くんってそんな頭良かったんや、、、」

「え、初兎ちゃん初兎ちゃん、今回英語と国語と社会めっちゃ厳しかったよね!?なんか、文系は今回厳しめにしたって先生言ってたし、、、」

「嘘やろ、、、俺でも英語95やぞ、、、」

俺が点数を言った後みんながみんなブツブツ言いながらハンバーガーを食べ終えて行った。将来絶対使わないであろう社会、国語。海外行かないので俺は絶対使わない英語。そんな3教科で平均点以上をとって何になるのだろうか。親が全く俺に対し勉強をしろと言わない為なのか、勉強しないと取れない理科やら数学は全く点数がとれないという悲しい結末だ。


全員が食べ終わり俺らは帰路に着く事にした。未だ驚いている様子のないこに質問をしたかったが今日は放置しておこう。もしかしたら疲れているのかもしれないからな。運が良いのか悪いのか分からないが偶然にもまろ、ほとけ、俺は帰り道が同じ方向なので全く違う方向から帰ろうとする2人を引き止め一緒に帰る事にした。もしかしたらこれを機に2人が仲良くなるかもしれない、そんな思いを秘め俺は2人の手を掴みポッケに突っ込んだ。

「えっ、ア、アニキ///!?!?」

「ちょっ、アニキッッ///!?」

2人が俺の名前を呼び困惑しているがお構い無しだ。俺は2人が仲良くなるまでこの手は離さないつもりだった。

「まぁ、まぁ、ええやろ?ちょっと寒気がしただけや!これならお前らがいるって分かるし、別にええやろ??(*^^*)」

満面の笑みで言ってしまえばこっちの勝ち、彼等は諦めたように顔を俺から背け前に歩き出した。しかし寒気がしたのは本当だった。これから嫌な事が起きる気がする。俺のこの第六感のような感覚は昔からよく当たったのだが、、今回ばかりは当たらないといいがな。


高校生3人で手を繋ぎ、横になって歩いているとやはり人の目が気になるらしい。2人は顔を真っ赤にし、手汗もかいていた。ドギマギする3人の会話を繋げようにもまろは相変わらず仏に対し敬語で喋り、仏はまろには高圧的な態度だった。俺はもう半分諦めかけていると、後ろからやけに甲高い悲鳴が聞こえた。時間は昼間な事もあり流石に酔っ払いではないと思ったが俺らは気になり、悲鳴が聞こえた後ろの方を見ると最初にキランと光る刃が見えた。どうやら通り魔のようだった、よくよく見ると赤黒い血を流し地べたに倒れ込んでいる人の姿が10人ほど目に入った。かなりヤバいようだった、俺とは違い頭より身体が先に動いたほとけとまろは俺らの進行方向とは逆に向かい全速力で走って逃げた通り魔の男を走って追いかけた。

背丈から見たらわかるように男は随分若い様だった。若いから体力があるのか100メートル走っても疲れる様子もなく全力疾走で逃げていった。未だ血塗られたナイフを右手で持つ男は走っている途中でも振り回し大変危険な状態だった。これは一刻も早く止めないといけない。そんな事を考えていたら通り魔の男は右に直角に曲がり裏路地に逃げていった。それを見た瞬間まろと仏はチャンスと思わんばかりに頷き合い、それぞれ違う路地から男を追っていった。腐っても2人ともここの街の人間なのだ、こういった道ならお得意様だ。俺は真っ直ぐ男の曲がった路地に向かって行った。

鈍器のような鈍い音がなったかと思うと次々に悲鳴が上がった。俺はその方に目を向けるとほとけとまろが待ち伏せていたらしい通り魔の男の仲間たちを含め乱闘をしていた。俺は思わず2人の動きに魅入ってしまった。まるで昔から一緒に共闘してきたと言わんばかりの動きで完璧に息が合っていた。ほとけの横腹が狙われたかと思うと、いふが衝撃を跳ね返し倒す。逆にいふの頭部に足蹴りが飛んできたかと思うと仏が蹴ってきた男の開いた股に本気の蹴りを入れる。今まで、仲がいいとは決して言えなかった、2人の共闘に俺は深く感動していた。人間はピンチの時ならばこんなにも素晴らしくなれるのか、俺は足を止め2人の動きに浸っていると、2人の死角にえらく光ったナイフが見えた。2人の死角に隠れていたナイフを右手と左手に1本づつ持った男はほとんど倒しきって油断していた2人の腹をそれぞれ右手左手で確実に狙っていた。俺はどうこう考えるより先に身体が動いた。あの体制からだと2人は確実に体をナイフが貫いてしまう。俺は2人の前に立ち、ナイフを腹でしっかりと受け止めた。2人にナイフが当たらないように、貫かないように、しっかりと受け止めた。見事に腹を刺した2本のナイフで開けられた穴からからはダラダラと自分の血が流れているとしっかり認識ができたがその後はよく分からなかった。薄れゆく意識の中見れたのは顔を酷く歪めた無傷のほとけとまろだった。良かった、幸い彼等にはナイフでの傷がつかなかったようだ。俺はその事実に安堵してから意識を失った。


余談

赤、国80数78理82社81英79

水、85、75、83、81、76

紫、74、78、75、74、72

桃、93、96、96、92、91

青、75、72、78、76、95

黒、100、48、37、98、100

こちら皆様の定期テストの結果でございます

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