この作品はいかがでしたか?
338
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それからは滉斗の涼ちゃんへ
対する当たりが強くなって行った
《おい藤澤》
『なにぃ?』
《そこに立つな》
『え?理不尽過ぎない?』
「そんなことでいちいち怒るなよ」
『別にいいよ?』
僕はこの優しさが好きだった
「滉斗ってどうやったら消えるの?」
《元貴の結婚相手を消すこと》
『さいっていじゃん』
「もう誰かわかってんの?」
《分かってる》
僕はこの時気づいていた
消されるのは涼ちゃんだと
僕の結婚相手は涼ちゃんだと
分かった嬉しさと涼ちゃんが
死んでしまうことへの悲しさ
感情が混ざって涙が零れそうになった
そしてその日は唐突に訪れた
「そろそろ帰ろっか」
『そうだね』
「じゃあまた!」
『また明日だねっ!』
いつも通り帰路に着く
何か違和感があった
いつもいる滉斗がいない!
無事消えてくれたのだと思っていた
家に付くまでは
母親が告げた言葉は
【涼ちゃんが亡くなった】
だった
コメント
2件
岩井?何?えなに?なんでりょつ?え?