僕は元気だよ…。^^

episode７

母『今日は学校休みなさい、病院行った方がいいわ』

類『分かった、』

やっと、病院に行ける。きっとこれはただの風邪じゃない。やっと楽になれる、なんて言ったら死ぬみたいか。

母『ほら、じゃあ早く行くわよ』

類『何もまだ持ってないけ…』

母『何も要らないから!』

そう言って僕の手を引く。あ、懐かしな。小さい頃病院嫌がって無理やり引っ張られてたんだっけ。でもあれは医者が『野菜エキスを打ちますよ〜』なんて言うから…

寧々『あ、類』

類『寧々か、おはよう』

制服で出てきた寧々が心配そうにこちらを見ている。いや、引いているような表情にも見える。…寧々も昨日の事知ってるのかな。そう考えると胸が痛い。

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看護師『神代さーん2番診察室にどうぞー!』

母『ほら類、行ってらっしゃい！』

医者『今回はえーっと嘔吐と力が入らない等…インフルエンザかな?まぁ診察します』

類『インフルエンザ…』

そう言って医者はどんどん診察を進める。そうだ、次のショーは子供が嫌がる病院をテーマに作ってみるのも良いかも…色んなアイデアが湧き出て来る、帰ってきたらまた考えよう

医者『インフル…なのか?』

類『え?』

どんどん医者の言ってる事が疑問形になっていく。

医者『ん〜…分からないな』

類『え…なんで…』

医者『どの病気にも当てはまらないんですよ』

類『え…?』

どの病気にも当てはまらない…?一体どういう事だ?脳の理解が追いつかない。

医者『ん〜まぁとりあえずお母さん呼んできてください』

類『は、はぁ…』

類『母さん、呼んでる』

母『ん、分かった』

そうだ、少年をメインにして…何も当てはまらない病気を治す薬が…うん、なかなかだ

母『先生、一体なんの病気ですか？』

医者『分からないんです。』

母『…え？』

一個一個検査したものの結果などを丁寧に説明していく。確かにインフルエンザでは無さそうだ、

医者『なのでオンライン療養とかって出来ますか?』

母『オンライン療養…』

医者『検査の結果を大病院さんと一緒に調べるので家でオンライン繋いでもらって』

母『あ、はい、まぁ出来ます』

類『あの、学校は…』

医者『そうですね、調子が良かったら行っちゃって大丈夫です。でも体育は見学で』

良かった、司くん達には会える。でも未知の病に侵されているっていうのがどうしても怖いや…

医者『後食事は野菜の栄養メインにお願いします』

類『…!?』

母『あ、あのこの子野菜全般無理なんですけど…!』

野菜なんて食べれるわけ無い。食べるなら死んだほうがマシなのかもしれないのに。

医者『じゃあ美味しく食べれる野菜料理レシピ送りますよ』

母『で、でもどんなやり方をしてもこの子…』

医者『大丈夫ですって!実際このレシピで野菜が無理だった子供たちも克服してます!』

母『なら…大丈夫か!』

大丈夫じゃない、めちゃくちゃ大丈夫じゃない…!