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【 五条side 】



検定は続く…




スタッフ「じゃあ、あと2つ言って!お願い!!」




……と言って頭の前で手を合わせるスタッフ。




それ、アンタがやっても可愛くねーよ。



いや、誰がやるから可愛いとは言わねーけど、




あいつがやるとつむじが見えるんだよな。



つーかこの人なに?


俺らの時だけ質問攻めヤバくね?



とんでもねぇスタッフだなおい。




そんなことを考えていると(約2秒間)



隣で頬杖をついていたそいつが______って待て待て。



頬杖似合わねえなこいつ。




ほっぺぷくってなってんじゃん。




なんだよこのやろう。(?)(+1秒)





時透「私も3つ言ったんだし、アンタも言いなさいよ。」




五条「お前もしかしてツンデレラ??」




時透「なに言ってんの?(引)」




五条「お願いだからその目ぇやめて。」






あと2つ、か、……








五条「…………頭が悪いところ、ですかね、」




スタッフ「あら、そうなんですか!」




五条「ま、それを教えるのは俺なんですけどね。」




スタッフ「ん”んっうぅぅ!!」(悶絶)




時透「貶してる??」




五条「いや全然。」








しばらく俺とあいつの間で軽やかな言葉のラリーが続いた後、



スタッフがようやく落ち着いて、




スタッフ「あ、あとは?ていうか!もっと言っちゃってもいいですよ!?」






このスタッフ、俺らの話で満たされようとしてるだろ、絶対。




あと、



「もっと言っちゃってもいいですよ?」




ってなんだよ。




ずっと語りたい気もするし、



教えたくない気もするから



ダメに決まってんだろーが。








五条「……………………。」




時透「そんなに悩む?」




スタッフ「彼女さんの好きなところがありすぎて困ってるんですよ絶対!!」




バラしてんじゃねぇぞスタッフ((




いやでもホント、なに言えばいいかわからねぇ……




時透「(おなかすいた。)」




五条「…………………。」




あったわ。



こいつの唯一無二の専売特許。



いやまぁ、大食いなのもそうだけど、






五条「俺に張り合ってくるところですかね。」




そうだよ、これしかない。



ここまで俺と張り合う女はこいつしかいない。





スタッフ「へぇ〜どんなことで張り合うんですか?」




五条「……まあ、スポーツとか、、、色々と。」




細かく言えば、



プリン早食い選手権

喧嘩

祓った数

UNO

ババ抜き

人生ゲーム

桃鉄

ボンバーマン

ぷよぷよテトリス

星のカービィー

泳ぎ

走り

雪合戦

姉妹校交流会 個人戦



その他多々。365日。





時透「張り合うところ、ってなにそれ、変なの。」




五条「変じゃねぇよ。」



時透「だいたいさ、散々悩んでこれ?」



時透「もっと綺麗とか可愛いとかあったでしょ。」




五条「……自惚れんなガキ。」



時透「💢💢喧嘩する??」





スタッフ「………………。」






【 スタッフside 】



いや、物語パッと出の私がsideなんて勤めちゃってなんかすみません。




最初はね、


列に並んでいる時からわかるぐらい



THE・美男美女カップルって


イメージだったんだけど、、




スタッフ(違うなぁ…)



佳奈(友達)、このお店のバイト紹介してくれてありがとう。



なんか彼氏よりも満たされるカップル見つけちゃった。








スタッフ「貴方達は……なんていうか、港で噂の…」




“ ケンカップル ”ですね。






検定終了。











拝啓 “ いつも張り合ってくる ” 君へ




仕方ないからもう認めてやる。



俺ってさ、



ホント、



ヘンなヤツ好きになったよな。



例えば、お前みたいなの。






……なんて、やっぱ認めてやんねー。








拝啓 “元”許嫁の君へ

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