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孤爪研磨 拒食症
【注意】
○研磨が拒食症になります。
○主は国語力皆無です。
○主は口調も覚えてません。
○くっっそ長いです。
「研磨最近痩せたか?」
「そう?普通じゃない?」
嘘だよ。9キロも減った。でもそれを知ったらきっとくろや皆は心配するから知らないフリをする。
俺は拒食症を患っている。きっかけはしょうもない事だととても思う。たまたま3キロ減った事があった。すると長く動けた気がした。長距離などで体重は軽い方が有利とされているのは、膝への負担が少なくなり、動きやすくなるから。バレーはボールを落としてはいけないスポーツであり、ましてはセッターという以上動かなくてはいけない。そこから俺の拒食症は始まった。ただでさえ少食だったがもっと食事を減らした。1日1食の時もあった。数ヶ月する頃には固形物を体内に取り入れることはなくなった。今では数グラムでも体重が増えるのが怖い。パフォーマンスに支障がでて、皆に迷惑をかけるのが怖い。食べ物の匂いを嗅ぐだけで心拍数はあがり、冷や汗が止まらなくなる。水をも飲むことが出来なかった。
「なぁ研磨。今何キロ?」
「何?急に…」
急にそんなこと聞かれ、なんと答えれば良いか戸惑ってしまう。50キロ以下なんて言ったら心配してしまうだろう。
「58.3」
元気な頃の体重を言った。だって言ったらばれちゃうし、心配するでしょ?
「嘘つけ。すっげぇフラフラじゃねぇか。」
「そんなことない。」
やっぱくろは鋭い。まぁ明らか見た目も痩せこけて見えるのかも知れないが全然困ったことなどないし、どうにも思えない。だってバレーでは調子がいいんだ。食べてる方が健康に悪いんだ。あんな脂質たっぷり、添加物たっぷりの不純物なんか食べてたら病気になりそうだし。それに、俺の勝手なんだから何を言われても知らないしね。
少しだけしんどい。考えるのもだるい。睡眠不足だろうか。それよりもっと体重を減らさないと。パフォーマンスに支障がでる。そして皆が失望する。もっと痩せないと___
どれぐらいたってただろうか。俺は体育館の隅で倒れていた。土曜のためか、保健室は誰もいないからくろがづっと側で見守ってくれてたっぽかった。
「!!研磨。」
「起きたか?一旦水を飲め。」
水のは言った。スクイズボトルを渡された。いらない。いらない。いらない。駄目。体重が増えたら支障が!!
「いらないッ!!」
「?!?!」
俺はくろに向かって怒鳴っていた。少したってからくろに言われた。
「ただの睡眠不足だよ。だからいらないし。わざわざ睡眠不足で内科なんか__」
「違う。心療内科だ。」
くろが言うには、俺は栄養不足だと言う。水も拒むほど体重を気にし、食事も取らないければそうなるだろう。わざわざ食べろなんか言われるだけだろう。だが、病院に一回行くだけで皆が安心するなら行ってもいいとおもった。俺の親は忙しいから、くろが付き添いで来てくれた。一駅こした所にある大きな心療内科。理解のある人だといいなと思う。数時間まって。診断の時が来た。最初質問をいっぱいされた。好きな事は?今何歳?趣味は?友達はいる?どれも下らない事だった。そして次は身長と体重を図った。
169.2センチ
43キロ
先生いわく、凄く危ない状態らしい。
「なんで食べるのが怖くなったの?」
先生は俺に言った。でも俺は震えるしか出来なかった。くろにバレた。心配させた。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
でも、くろは静かに聞くだけだった。先生は俺を少し一人にしてくれた。
落ち着いた頃、先生は俺にもう一度同じ質問をした。今度は二人きりで。
「スランプ気味だった時たまたま体重が3キロ減った。そのまま体重を減らす事が正しいんだって。」
「もう。水を取り入れることも怖くなった。」
他にも質問は色々された。
「栄養を体に与えようか。」
嫌だ。怖い。凄く怖いんだ。
「…いらない。」
震える俺をベッドに寝かせ、点滴を手の甲に打たれた。くろは近くで見守ってくれてるのに、何故か怖い。いらない。栄養なんか取り入れるから。体重が増えて。今まで通りプレーできなくなる。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。俺は勢いよく針を引き抜いた。くろにも、止められ。先生を呼ばれた。先生に二人きりで話をさせられた。この点滴は俺にとって大事なもので、今打たなければ、いつ死ぬかわからない。今の俺の体には、栄養が足りなく、バレーなんか出来ないような体であると。その話は、1時間もかかった。
そして俺の体にまた、針をさされた。俺が栄養を取り入れてる最中、くろが手続きをしてくれた。迷惑をかけてしまった。まだ、食べるのも怖い。けど。頑張って見ようと思えた。