色々と不健全な表現あり,何でも許せる方向け
アメ日
笑うなよ。
何で,笑うんだよ。
何が可笑しいんだよ。
何が楽しいんだよ。
目の前には,今までに見たことの無い満面の笑みを浮かべた日本。
そして,彼の身体には赤い花。
「ねぇ,アメリカさん」
「僕って,ほ~んと~に幸せ者なんです」
「…どうしたんですか,変な顔して」
「幸せですよ,アメリカさん,笑って」
顔が,引き吊る。
表情筋は,最早正常に機能していなかった。
それでも,俺は笑った。
精一杯,笑った。
「…アメリカさんは,綺麗ですね…」
「…僕は……汚いです…」
傷を,慈しんだ。
癒える事の無い,彼の傷を。
彼が綺麗だと言う,この笑顔で。
そうするとまた,彼は笑顔になるのだ。
優しく口付けしてやると,安心した彼は眠りに着く。
鉄の臭いが漂うベッドで次に目を覚ました時,沢山の花を散らした彼は何も覚えていないから,俺に問う。
脳内麻痺。
そう,何も覚えちゃいないんだ。
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