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溺れた罪人の別視点です。
先にそちらの作品を読むのをおすすめします。
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むかしむかし
人は『人魚』という、
海の生き物と暮らしていました。
人魚は海の幸を、人は果物を
交換し合いながら 仲良く暮らして____?
そんな町に住んでいた2人の子どものおはなし
みんな、どこ?
群れと離れて10年以上が経った
もう何歳かも分からない
考え事をしているうちに
クジラに当たられ私は気を失った
目を覚ますと小さい人間の女の子が
心配そうに私を見ていた
「だいじょうぶ?」
[え?わ!人間の女の子…?]
[初めて見た…きゃっ!]
「これ、本物?」
[本物だから!ヒレ触らないで危ないでしょ!]
「ご、ごめんなさい…」
[悪気は無かったみたいだから許してあげる]
1人で孤独な私を見つけてくれた
小さく優しい女の子
[貴女面白いね]
[お名前は?]
「あや!あなたは?」
[ルナ]
「ルナちゃん!かわいいね!」
[ありがと]
「ね、ね!次何してあそぶ?」
[それはまた今度。
お母さんが呼んでるみたいだけど]
「あ、じゃあまたね!」
それから彩は毎日私に会いに来た
会う度に思う
彩はとても可愛らしい
深海のような青みがかった黒く長い髪
真珠にも負けない程の綺麗な黒い瞳
本当に可愛くて綺麗
「ルナ。居る?」
[いるよ、学校…だっけ?終わったの?]
「昼休みだから抜けてきた」
[何それ、私以外ともだち居ないの?]
「居ない。面倒臭いんだよね。」
「人間関係とか、大学の進路先とか」
[そう。私には分からない話でつまらない]
「ごめん。あ、そういえばさ_」
「それじゃ、また後で」
[うん。気をつけてね]
こんな他愛も無い話がずっと続くと思っていた
でも、彩の寿命は私なんかより何百倍も早い
彩と永遠に一緒なんて居れない
その事実が辛くて苦しくて
受け入れたくなんてなかった
暫くして彩は海の傍に家を建てそこに
私の部屋を作ってくれた
彩は最近髪を白く染め始めたみたい
とっても似合ってる
「ね、ルナ。ルナの他に人魚って居るの?」
[いるよ?何、浮気する気?]
「違うよ。場所とか…知らないの?」
[私が何年も前から1人なの知ってるくせに]
「本当に?本当に知らないの?」
[だから、知らないって]
[どうしたの?今日しつこいよ]
「…ごめんなさい」
何故謝るの?
私が一人じゃなければ、
彩にそんな顔させなかった?
[…?彩、まだ起きてたの?]
彩は最近は早く寝てしまうから
起きているなんて思わなかった。
だからなのかな
私が寝る時間を知らない彩は
凄く辛そうな顔をしていた
私が彩に声を掛けようとしたとき
彩が私に謝りながら注射器を向けてきた
「ルナ、ごめんなさい」
[え?、やだ!やめて!彩!!]
しにたくない
なんで?私、彩に酷いことした?
嫌がっても彩は止まらなかった
だから、私も少し強く嫌がった
[やめて!]
酷く鈍い音がした
その音の先を見ると彩は頭から血を流していた
違う、ごめんなさい
私はただ彩とずっとに一緒に居たかっただけなの
脈がどんどん弱くなっていく
なんでよ
置いていかないで、私を1人にしないで
私は彩のことが知りたかった
なんで私に注射器を向けたのか
なんで泣きながら謝っていたのか
調べているうちに見つけてしまった
きっと彩はこれを信じてしまったんだ
【人魚の血肉を喰らえば不老不死になれる】
こんなの嘘なのに
私たちは不老不死じゃない
ただ人間より老いるのも寿命も長いだけなのに
でも
彩は私とずっと一緒にいる方法を考えて 行動したんだね
だから、他に人魚が居ないか聞いてたのか
そっか、彩も同じ事想ってくれてたんだね
私はその事実がただただ嬉しかった