コメント
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「で、何言われるのかドキドキしてたら、全っ然、違うこと言われて」
「え? なんて言われたの?」
「『背中にでっかく刺青入れてるって、マジなの?』って」
「それは酷い! 女性に言っていい言葉じゃない」
「ですよね!? もうあたし、なんか……」
「すごくショックだったろうね」
「そうなんです!」
あたしは強く頷いた。向かいに座る今黒万里夫《こんぐろまりお》さんが労わるような微笑みを浮かべる。
カジュアルなストライプのジャケットに白いパンツをさらりと着こなした今黒さんは、写真よりずっとイケメンだった。頼れるお兄さんって感じだけど、十歳も上って感じじゃなくて、すごく話しやすい人だ。
「次の日学校に行くの、憂鬱だったんじゃない?」
「はい……でも朱虎、あ、家の人間が、『くだらない』とか『サボる口実*************************
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