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#僕のヒーローアカデミア夢小説
ねこなさま🩷🎀@ペア画中
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「陽翔さん」
愛音はその名前を小さく繰り返した。
なんとなくこの人に似合ってる名前だと思った。
陽翔は愛音の反応気にする様子もなく、 ポケットに手を突っ込む。
「で、家」
「あー……」
愛音は少し視線逸らした。
帰りたくない。
でも そんなこと知らない人に言えるわけない。
陽翔はその沈黙だけで、なんとなく察したみたいだった。
「帰りたくないなら、 せめてもっと人いるとこ行きなね」
愛音は少し笑う。
「やさしいよね」
「別に」
即答。
でも陽翔は 帰る気配がない。
愛音はそれが少し不思議だった。
怖い人っぽいのに違うみたい。
愛音は袋の中からおにぎり取り出す。
「食べる?」
「いらね」
「鮭だよ」
「いくらね」
愛音はくすって笑う。
陽翔はちょっと嫌そうに目逸らした。
その反応が、 なんか年上っぽくなくて、可愛くて、 愛音は少しおかしくなる。
沈黙が続く。
でも不思議と気まずくない。
愛音はぼーっと夜空見上げた。
「……お兄さんってさ」
「なに」
「帰る場所ある?」
陽翔の動きが ほんの少し止まる。
愛音は深い意味なく聞いたみたいな顔してる。
陽翔は数秒黙って、
「ある」
「そっか」
愛音は小さく頷く。
その返事だけで、 なんか安心した。
この人にもちゃんと帰る場所あるんだって。
陽翔はそんな愛音を見て、 少し眉寄せる。
踏み込みそうで、 急に踏み込まない。
笑ってるのに、 どこか寂しそう。
でも、 無理に隠してる感じもしない。
ただ、 そうやって生きるのに慣れてる感じ。
陽翔は小さく息吐いた。
「送るから立って」
愛音は少し迷ったあと、 ゆっくり立ち上がる。
なんか、 思ってたよりずっと優しい。
愛音は安心して、クスッと笑った。