テラーノベル
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ふたりで並んで歩く夜の住宅街は静かだった。愛音はコンビニ袋を揺らしながら、
少し前を歩いてる。
陽翔は半歩後ろ。
会話はほとんどない。
でも不思議と気まずくなかった。
愛音は時々 後ろをちらって見る。
相変わらずの無表情。
何を考えてるかわからない。
でも、 ちゃんと後ろをついてきてくれる。
それが少し不思議だった。
「……陽翔さん」
「なに」
「優しいね」
陽翔は少し眉を寄せる。
「どこが、未 成年がこんな時間歩いてんのだるいだけ」
愛音はくすっと笑った。
少し歩いたところで、 愛音の足が止まる。
古いアパート。
外階段の電気は切れていて、 建物もかなり古い。
「ここだよ」
陽翔も視線を上げる。
愛音は振り返って、 へらっと笑った。
「送ってくれてありがとうございました」
そのまま階段を上がっていく。
途中で振り返って、
「また会う?」
陽翔は少し黙る。
名前も忘れて、 二度と関わらない。
そういうつもりだった。
「さあね」
愛音は少し笑う。
「そっかぁ笑じゃあ、おやすみなさい」
それから玄関を開けて、 中へ入っていく。
扉が閉まる。
陽翔はその場を離れようとして——
次の瞬間。
「何時だと思ってんの!?」
女の怒鳴り声が、 扉越しに響いた。
陽翔の足が止まる。
「ご、ごめんなさい……」
愛音の声。
さっきよりずっと小さい。
「洗濯も終わってないし!
ほんと使えない!」
また怒鳴り声。
何かが床に落ちる音まで聞こえた。
陽翔は黙ったまま、 アパートを見上げる。
愛音は外では笑ってた。
でも、 ああやって怒鳴られることに慣れてる声だった。
陽翔は小さく目を細める。
自分には関係ない、 いつもの俺なら、 そう切り捨てて終わりだった。
でもなぜか、 足が動かなかった。
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#僕のヒーローアカデミア夢小説
ねこなさま🩷🎀@ペア画中
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