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みなさんtttです。
第5話
壊れかける関係
放課後
訓練の疲れが残った教室は、いつもより静かだった
「いずく、一緒に帰ろうぜ!」
上鳴が声をかけると切島も続いた
「俺も方向一緒だから帰ろうぜ!」
「うん、いいよ」
「…待て」
「いずく。今日は俺と帰れ」
「え?でもーーー」
「でもじゃねぇ」
「爆豪、それは強引すぎじゃね?」
「黙れ」
「は?」
「いずくが誰と帰るかは、いずくが決めるだろ」
上鳴が言った。切島も拳を握りしめた
「…なぁ爆豪。落ち着けって」
「うるせぇ」
「来い、いずく」
僕の手を掴んだ
「っ…!?」
「か、かっちゃん…?」
「離せよ!!」(上鳴)
上鳴がかっちゃんの腕を掴んで引き剥がした
「嫌がってんの、分からなねぇのかよ!」
「触んな!!」
かっちゃんが上鳴を蹴飛ばす
「っ!」
「上鳴!!」
切島がすぐに支えに入る
「やめろ爆豪!!いずくの前だぞ!!」
「だからだろうが!! 」
かっちゃんの怒りが教室に響いた
「コイツが!! 誰にでも笑って!! 誰にでも優しくして!! 奪われそうになるのが――」
僕は一歩後ずさった。
「怖い」
「……やめろ」
「いずくに触るな」
「焦凍……?」
「兄としてじゃない」
「俺は」
「こいつを、誰にも渡さない」
上鳴が息を呑む。
切島が歯を食いしばる。
かっちゃんは、ゆっくり笑った。
「……あぁ?」
「ふざけんなよ……!!
兄弟だろ!? そんな目で見るんじゃねぇ!!」
「兄弟だからだ」
「や、やめて……」
声が震える。
全員の視線が、僕に集まる。
「僕……そんなつもりじゃ……」
言葉が、うまく出ない。
「みんなのこと、好きだけど……」
「……だから」
僕は、初めて本音を吐いた。
「怖い……」
その瞬間。
かっちゃんの表情が、崩れた。
上鳴が目を見開き、
切島が唇を噛み、
焦凍の手が、わずかに震えた。
「僕が……」
かっちゃんが、低く呟いた。
「……怖がらせた?」
僕は答えられなかった。
ただ、
俯くことしかできなかった。
沈黙の中、
教師の足音が近づいてくる。
「……今日は、解散だ」
焦凍がそう言って、
僕の肩にそっと手を置いた。
その手が、
少しだけ――重かった。
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