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おいモブ達の誰か一人そこかわれ
次の日
「……」
カルドは学校に行きたくないオーラを悶々と醸し出していた。理由は決まっている。レナトスと会うのが気まずいからである。
「そんなオーラ醸し出してもダメ。ちゃんと学校に行きなさい」
「…………や」
カルドの中でそれはそれは凄い葛藤があった。カルドはズル休みはよくない、でもレナトスに会うのは気まずいから学校に行きたくない。その思いがカルドの中で戦いあっていた。その末、勝ったのは学校に行きたくないという思いである。
まぁ、傍から見たら駄々を捏ねる子供である。
「………今回だけよ」
先に折れたのは何だかんだ言って息子に甘い母親の方だった。
「- ̗̀(˶’ᵕ’˶) ̖́-ありがとう!母さん!」
「…次はないわよ」
と言いながら母親の頬は緩みっきっている。息子の久しぶりの「母さん」呼びが余程嬉しかったのだろう。
その頃 学校にて
「おはよー」
そこら辺にいるモブが学校に来てからずっと負のオーラを醸し出しながら机に突っ伏しているレナトスに話し掛けた。周りは止めようとした。何故なら、今のレナトスに話し掛けたら眼力だけで死ぬと本能が警告していたからだ。それでもモブはいった。何故って?バカだからだ。
「あ”ぁ?」
「あっ……。何でもありません。すいません、レナトス様」
レナトスは鬼のようないや、鬼以上に怖い顔でモブを睨みつけた。モブはその場で泣かなかっただけマシだろう。涙目になってはいたが…。それ程怖かったという事だろう。ちなみに、それを見ていたレナトスガチ恋勢の子達何人かは失神してしまったとかしなかったとか。いつものレナトスならこんな事はしないだろう。じゃあ何故今回はこんなに機嫌が悪いのか、心の中を覗いてみよう。
…。ヤバいな。寝不足で頭が回らない。今日は、他の奴と話すのはやめておこう。怖がらせるかもしれないからな。
カルド…、まだかな。早く来ないかな。
「…早く会いたいな」
レナトスはボソッと呟いた。その呟きはいつもと違い静粛に包まれていた教室に嫌に響いた。恋する乙女かのようなセリフ。レナトスガチ恋勢の方が全員失神してしまったのは言うまでもない。そんな事に気づいていないレナトスは悶々と考えていた。
昨日の事も気になるけど、それは関係なくカルドに会いたい。会ってカルドの声を聴きたい。顔を見たい。ゲームしてた時みたいに少しでいいからカルドの笑顔を見たい。カルドでこの疲れを吹き飛ばして欲しい。
「カルド…」
「「「「「「「???????」」」」」」」
教室に居た腐女子、腐男子達(え?え??え?!今、レナトス、カルドって言わなかった?え?言ったよね。言ったよね!名前呼ぶ前の言葉から察するに…もしかして)
そして、腐ってる人達なら喜ぶ結論に至った。
そこら辺の腐女子(え、最高。これだけで、1年間は何も食べずに生きていける)
そこら辺の腐男子(いや、もしかしてとは思ってたけど…まさか本当だったとは)
腐ってる人達以外もレナトスの言葉で全てを察し、ガチ恋勢達は凄く落ち込んでいたが、(これはこれでありなのでは?!)とこれを機に腐った人も何人かいた。
多分、半分以上は腐った。
つづく
あとがき
受けが腐男子って良くないですか?(突然)たまに、受けが腐男子になってるの見るんですけど、本当に好み。特に、攻めのことを受けで想像してて欲しい。「攻めは絶対受け!」とか思ってて欲しい。条野の時に初めてみたけど、本当に良かった。ワースの腐男子も凄くよかった。
では、次回また会いましょう
ヽ(・∀・)バイバーイ