TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

私と同世代のヒーロー達は逸材ばかり.

「(あぁもう!!1人で突っ走るくせに処理は迅速かつ的確で丁寧…!!)」

自分は戦闘不能になったヴィランを警察に引き渡す.そして無線や野次馬の声を頼りに彼の後を追う.

「すみません!!道を空けてください!!」

個性“念力”からのマリオネットで人混みをかき分け,パトカーを誘導する.

彼は周囲を見回した後,ゆっくり空へ上昇した.

「(戦闘体制を解いたか….)」

ヴィランを引渡し,自分も警備モードへ切り替えた.

彼,爆豪勝己は実力も去ることながらルックスも良く,破竹の勢いでNo.1ヒーローへの道を駆け上がっている.事務所が違うのに,何故私は彼のことになると饒舌なのか.

それは1年前.

「活動歴3年未満のヒーロー達によるヒーローショー….」

「企画・設営,司会進行全部,1年目のうちらがやるんやね.」

「えー,そう言うの苦手.」

休憩中,同期のお茶子ちゃんとそんな会話をする.その日の日程は午前中デスクワークとパトロール,午後はショーの企画会議だった.

「(いやほんと,圧巻なメンツ.)」

会議中,書類の陰から出席者を観察する.雄英出身者は佇まいからして違う.会議で決まったこと,個性を使わないゲーム・個性を使った特技披露・観客の質問コーナーを設ける・これ以降の会議はリモートで.となった.

「ダンスの練習は順調??」

「まぁ,ぼちぼちね.」

特技披露のメンバーに立候補した私は,成人男性の標準身長と体重を模した人形と社交ダンスすることにした.社交ダンス自体初めてなので個性を調節するのがこれまた難しい.もし人だったら,と思うとゾッとするくらいに人形を粉砕してしまった時もあった.

「この前のリモートどうだった??」

「そろそろ設営準備に取りかかろうってなって,うちらは物資運搬係に決まったよ.」

「了解.」

設営完了してからのリハーサルで舞台上の感覚を掴む.

そして当日.

「フェスネット見事踊りきりました!!難しかったところは??」

と司会の上鳴君.

「人形を粉砕しないように,個性を調節するのが難しかったです.」

「人だったらと思うゾッとしますが,先程のプロ顔負けの踊りっぷり!!これを機に他のダンスに挑戦したり,そこら辺は…??」

「そうですね….挑戦しても良いですけど,今度は人と踊りたいですね.曲のイメージを相手と共有しながら,2人の世界を繰り広げられたらと思います.」

「今日の男性陣の中で踊ってみたいと思う人は??」

「えー??急に言われても….」

「観客にも聞いてみますか.皆さん!!誰とペアになってほしいかペンラ挙げてくださーい!!」

さすが盛り上げ担当上鳴君.余計な事をと口に出せず,あれよあれよとペンラが挙がり.

「俺のも少しあった!!けど圧倒的“大爆殺神ダイナマイト”!!お呼びしましょう,ダイナマイト~!!」

不機嫌が顔に出てる彼が舞台袖から出てきた.

「コイツの個性に捻り潰されるなんて真っ平ごめんだな!!」

「次は個性使わないってさっき言ったの聞いてなかったの!?」

思わず反論した.その雰囲気がおいしいと思ったのか,観客も上鳴君も指笛ならしたりおだててきたり.

「煽ってんじゃねぇ!!」

「まぁまぁ.これをみてるプロデューサーさん,是非2人の社交ダンスドキュメントお願いしますよ??」

「「はぁ!?」」

「フェスネット・ダイナマイトありがとうございました!!では次のコーナーに移りまぁす!!」

喚く彼と腑に落ちない私を,上鳴君はせっせと舞台袖に押し込んだ.

そこからトントン拍子に話は進み,24時間チャリティイベントの一角.お昼の情報番組レギュラーが社交ダンスに挑戦!!というコーナーのゲストになることが決まってしまった.

この作品はいかがでしたか?

13

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚