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inm視点
今日こそは遊びに行こう。ずっとずっと思っているのに、毎回雑に流されてしまう。
「ねえ、今日は？」
「ムリ、だるい」
「同居人にそんな態度とっちゃうんだ」
「それでも離れないのがライだろーが、俺のこと好きなんだろ」
自分の耳が熱くなるのが分かる。
「なに、図星？」
パソコンから目を離しニヤリと笑ってやっとこちらを向いたロウは、いつもよりちょっとだけ気分が良さそうだ。
「ち、違う」
「じゃあ何？嫌い？」
「嫌いじゃない………けど」
「好きでもないってか」
「いや、そうじゃなくて……」
「てことは好きじゃん」
「………」
同居人とは言ったものの、おれにとっては同棲と同じようなこと。ロウはどう思ってるのだろう。おれで弄んでるの？それとも、おれのこと好きなの？聞けるはずもないことを頭の中で繰り返す。ちがうちがう、おれ、ロウと遊びたいだけなのに。
「おねがい遊ぼうよ、ね？」
「ムリ」
「えーーーなんでよ！！ケチ」
「ケチでもなんでも。絶対行かないから」
「ちぇ」
こんなに外出を拒む人、世界に存在するんだろうか。遊びに行きたいだけなのに。この圧倒的出不精が。
「おい」
「え？」
「今悪口言ったな？」
「声出てた？やば」
「丸聞こえ。萎えるって」
「でも事実だからしょうがない」
ロウは何も言い返せない顔をして、視線をパソコンの方に戻す。また作業かよ。
全然構ってくれないロウのために、おれは仕返しを実行することにした。
トン、というベッドが軋む音と共に、おれは今ロウを押し倒している。驚いたような顔。かわいい。
「ね、ロウ」
「なんだよ」
「おれ、ロウのこと好きだよ」
「ふーん」
こんなことをしているのに、返事すらくれないロウ。好きでも嫌いでも言ってくれれば、こんなことにはならなかったはずなのにね。笑顔で問う。
「びっくりした？」
「驚かしたかっただけ？」
「え？」
くるんと視界が反転する。気づいたらおれの背中とベッドはくっついていて、ロウが上から覗き込んでいる。コイツ……なんでこのアングルでもカッコいいんだよ………
「何言っているかわかんない、て顔してるな」
嫌な予感がした。おれ、驚かせたかっただけなのに。ワッて驚く彼が見たかっただけなのに。
「お前、俺のことネコだと思ってる？タチでした、ざんねん」
手を押さえつけられてロウに自分の身体の上に乗られているおれは、足さえむやみに動かすことが出来ない。ジタバタしてみるも、ロウの力には敵わないみたいだ。
「びっくりしたから、仕返しな」
「まってまって、最初悪いのはロウの方で、ロウが構ってくれないから……」
「構ってくれない、ね」
「あっ……」
ロウの前では遊びに誘うこと以外まるでロウに興味がないようなポーカーフェイスですり抜けてきたつもりだったが、つい口に出してしまう。
「ちが、くて、ロウが……っ！？♡」
唇同士があたって口を封じられる。とても長かった、気がした。
「よく喋る子犬だな」
「やめ、て」
「まだ喋れるのな？」
「……ごめんって」
「誘ってきたのはライ、お前だよな？」
「そう、だけど」
「じゃあ、そういうことで」
「………っん♡ろうっ//♡やめｯｯ♡」
「ライの口、トロトロ」
「ん………ふ………だえのせい…っだよ♡♡」
「じゃあ本番な」
「……え？」
「まだ仕返し満足いってないんだけど？」
「ムリムリ！これ以上は…………ま”ｯ♡♡」
目がチカチカする。涙も出てきて、ロウの顔もハッキリ見えない。
「はやくね？」
「おえがっ♡悪か”ったか”らｯｯ//♡♡♡」
「ライ、かわいい」
「んふ、〜〜〜ｯｯ♡♡」
「なに、メスイキ？」
「ろうっ//♡♡も”うだめ”ｯｯ♡♡」
「そんなこと言って、まだ求めてるくせに♡」
「んっっ♡♡」
「何か言うことあるんじゃない？」
「ろうｯｯすき//♡らいしゅき////♡♡」
「足りないなあ」
「ろうがいちばんｯｯ♡せかいいちしゅき//♡♡」
「めちゃくちゃ好きじゃん♡いつも言わないくせ………にｯｯｯｯ！」
「ん”ｯｯｯ！！♡♡」
鳥の囀りで起きる朝。なんて優雅なんだ………って。
「おれすっぽんぽんなんだけど！？！？」
「起きた？おはよ」
隣で眠たそうに目をこする全裸のロウ。
「ロウおはよ、てお前もかよ！！」
なんでだよ！と言いかけて口を紡ぐ。このベッドの荒れ具合、裸、そういえば。
「昨日お前すぐ死んだぞ、もう一戦、やるか？」
ニヤニヤしているロウ。コイツ……………許さん。
「もうこりごりです！！」
おれは恥ずかしくなって急いで着替えた。
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何気にちゃんとｴｯｯｯを書いたの初めてかもですね
キスくらいで止めるか、ちゃんとヤるか…どっちがお好みですか？需要のある方で今後書いていこうかな
リクエストお待ちしてます！！リク募じゃないとこでもどこでもコメントしていただければ！やります！！ぜひ！！
(自我失礼しました〜！)
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