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悠莉@投稿頻度低下中
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Nananε
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「ーーぁ、んっ、は、あ……っ!」
布団の暗がりの中、ぼんじゅうるは完全に理性を失いかけていた。
太ももの間にぎゅっと挟み込んだ枕に、下着越しに熱いそこを何度も、何度も激しく擦りつける。
擦れるたびに電流のような快感が走り、頭のなかはドズルさんの声と、下腹部を突き上げる熱さだけで満たされていく。
(もう、だめ……イく、イっちゃう……っ!)
まさに限界を迎え、腰を大きく跳ね上げようとした、その瞬間だった。
『ピロリロン、ピロリロン♪』
静かな部屋に、あまりにも場違いなスマホの着信音が鳴り響いた。
画面に表示されている名前は――ドズル。
「ひ、あ……っ!?」
あまりのタイミングに、ぼんじゅうるの体が一瞬で強張る。
しかし、ここで出なければ、生真面目なドズルは何かあったのかと心配して、連絡してくるかもしれない。パニックになりながらも、ぼんじゅうるは這い出るようにしてスマホを掴み、通話ボタンを押した。
ベッドに寝そべり、股の間にまだ枕を挟み込んだまま、必死に声を整える。
「……っ、もし、もし……ドズ、さん?」
『あ、ぼんさん。先ほどの資料の件で、1点だけ確認を忘れてしまいまして。今、お時間大丈夫ですか?』
スピーカーから聞こえるのは、いつも通りの、あまりにも冷静で完璧なドズルさんの標準語と敬語。その紳士的なトーンが、今の自分の破廉恥な状態と対比されて、ぼんじゅうるの心臓をバクバクと跳ね上がらせた。
「う、うん……っ、だい、じょうぶ……だよ?」
『……ぼんさん? 声が少し震えていますよ。本当に大丈夫ですか?』
「へ、平気!……ちょっと、ストレッチ、してて……っ」
これ以上喋ったら、絶対に声が裏返る。
ぼんじゅうるはスマホを耳に押し付けたまま、奥歯をガタガタと震わせて快感を堪えた。
しかし、電話から聞こえるドズルさんの低く心地いい声は、ぼんじゅうるの体に最悪な作用をもたらした。
声を聞いているだけで、太ももに挟んだ枕の感触が、まるでドズルさんのたくましい足のようになぞる錯覚に陥る。
我慢しようと思えば思うほど、自身の重みで枕がそこに食い込み、じりじりと最果ての快感を押し上げていく。
『そうですか。では、データの3ページ目の数字なのですがーー』
ドズルさんが仕事の話を続けている。その間も、ぼんじゅうるの限界はもう、すぐそこだった。
(だめだ……声、出ちゃう……。でも、切りたくない……っ)
ドズルさんの敬語を聞きながら、絶対にバレてはいけない「我慢ごっこ」。その尋常ではない焦燥感と興奮に、ぼんじゅうるはついに耐えきれなくなり、ドズルさんの声に合わせて、布団の中で小さく、何度も腰をガクガクと震わせ始めた。
「ん、ぅ……っく、……ふ、あ……」
『……ぼんさん?』
「なん、でも……ない、から……ドズ、さん……っ、続け、て……っ」
涙目でスマホを握りしめ、溢れそうになる絶頂の声を、ぼんじゅうるはただひたすらに、唇を噛み締めて呑み込み続けた。
『もし、もし……ドズ、さん?』
通話が繋がった瞬間、スマホから聞こえてきたぼんさんの声に、僕は理解した。ひどく掠れて、湿り気を帯びた呼吸。明らかに動揺し、何かを必死に堪えている声音。
(……あぁ、そういうことか)
デスクの上の画面には、先ほど切ったばかりの通話のログ。
恐らくぼんさんは「そういうこと」をしていたのだろう。そして運悪く――いや、僕にとっては運良く、僕の追撃の着信によってイく直前で完全に足止めを食らっている。
受話器の向こうで、微かな衣擦れの音が聞こえた。想像するだけで、胸の奥から暗い独占欲がせり上がってきた。僕の声に怯え、さらに感じているぼんさんを、このまま簡単に解放してあげるつもりはない。
「あ、ぼんさん。先ほどの資料の件、やっぱり今すぐ確認したくて。今、パソコンの前ですか?」
僕はあえて、いつも通りを装って問いかけた。
気づいていない振りをしながら、じわじわと逃げ道を塞ぐのが一番彼を追い詰められると知っているから。
『えっ……あ、いや、今は、ちょっとパソコンの前じゃなくて……っ』
「そうですか? じゃあスマホの画面でいいので、今送ったチャットのデータを開いてください。すぐに終わらせますから」
『う、うん……っ、だい、じょうぶ……だよ?』
語尾が微かに震え、色っぽい吐息が漏れそうになっているのが分かった。今、彼はどんな体勢で、どんな風に躰を強張らせて僕の声を聞いているのか。
「ぼんさん? 声震えてません?本当に大丈夫ですか?」
『へ、平気!……ちょっと、ストレッチ、してて……っ』
「ストレッチ…?珍しいですねw」
嘘をつくときのぼんさんの癖。
僕はぼんさんで遊ぶことにした。
「では、データの5行目にある数字を読み上げてもらえますか? ぼんさんの声で、確認したいんです」
『え……数字……っ?』
「はい、お願いします。……ぼんさん? いけますか?」
受話器に耳を澄ませると、限界を堪えるためか、逼迫した短い呼吸を繰り返しているのが手に取るように分かる。
「早くしてください」
僕の催促が、熱をさらに煽って、絶頂へと追い詰めている。その事実に興奮していた。
受話器越しに泣きそうになっている声が聞こえた瞬間、僕の口元は自然と歪んだ。
(もっと可愛い声聞かせて、ぼんさん)
電話を切ることもできず、僕に縛られたまま、布団の中でガクガクと腰を震わせているであろう彼を想像する。全てを知りながら、僕は優しい声を重ねた。
「ぼんさん、聞こえてます?」
僕の言葉に、彼はついに限界を迎えた。
電話の向こうで、完全に理性を吹き飛ばされたような、甘く蕩けた吐息が漏れた。
fin.
コメント
6件
み一つっけたー☺️
大変けしからん事誠に感謝致します😇
みぅ🤍🥀です。 3話め、読みました……っ。これはもう、あの……「我慢ごっこ」の緊張感がすごくて、読んでるこっちまで息止めちゃいました。ぼんじゅうるさんの理性がギリギリで揺れる様子と、ドズルさんの「気づいてるのに気づかないふり」の狡さが、背筋がぞくぞくするほどド直球で刺さりました。敬語で追い詰めるの、反則すぎます……。続き、気になります。