翌朝――昨晩レインの身に大変なことが起こっていたことなど、なにも知りえなかったわたしは、いつもどおりに仕度をすませて自室を出たところだった。
今日は、レインと一緒に、ナレシュのところにわたしたちの関係をご報告にあがる日だ。
それが無事にすんで、ナレシュにわたしたちの婚約を承諾してもらえたら――レインとわたしは、正式に婚約者となるのだ。
大好きな人と将来を約束する――それはとてもしあわせで、うれしくて、いまから胸がどきどきと高鳴ってしまいながらも、これで元の世界で暮らすことはなくなるかもしれないということや、セラフィナの聖女であり公妃としてレインのとなりに立って生涯を国に尽くすのだ――……という気負いもあって、なかなか身の引き締まる思いだった。
わたしにそんな大役が務まるんだろうか、とか、わたしはこの道を選んで後悔しないで生きていけるだろうか、とかいろいろと心配事ばかり考えてしまって********
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