――なにをおいても、
真っ先に海春に謝らなければならないと思った。
今回の自分のあまりにも無責任なおこない……
謝って許されることではない。
どんな理由があったにせよ、俺は、誰よりもかけがえのない存在だった彼女を――俺を愛してくれた海春のことを、ひどく傷つけるようなことをしてしまったのだから……。
うしなってしまったものの大きさに……――胸がつぶれるようだった。
俺は、自分の身勝手な行動で、多くのひとを巻き込んでしまうであろう大それたことをして……、
ここまでのことをしでかして……いったいなにを手に入れたのだろう――……。
やり場のない思いに、ぎり、と奥歯をかみしめた俺は、なにを差し置いても海春に会いにいかなければと、朝に利緒の部屋を退室したその足で彼女の自室をめざしていた。
謝らなければ――事情を説明しなければ……!
きっと自分は、海春を泣かせてしまうだろう……。
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