やぁみんな。僕はエクス・アルビオ。特技は土下座な普通の英雄です。ここは…..どこなんだ…..
「目が覚めましたか?」
なんだこの浮いてる女性は。とりあえずつねるか。
ーー痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、
「私の頬をつねらないで下さい!!あーもう跡できちゃいました。うぅ…..」
「ごめんなさい夢かと思いました。とりあえず僕はなんでこんな宇宙空間みたいなとこにいるんです?もしかして死んじゃいました?」
「いいえ。貴方は死んではいません。私が地球の神にお願いしてここに呼んだのです」
そうか…..死んでなかったのはいいとしてこれは小説とかでよくある異世界転生という奴なのかな。まあ、なろう系読んだことないけど。とりあえず理由聞いてみるか。
「僕はなぜ呼ばれたんです?」
「実は……貴方には世界を救って欲しいのです。パラレルワールドというものをご存知ですか?貴方が生きていた地球とそっくりな世界が今、危機に瀕しています」
これは困ったことになった。英雄なんて呼ばれているけど、誰かが助けを求めているなら見過ごせないな…..でも死んでもないのに呼ばれるてちょい理不尽すぎだろ……
「わかりました。どの世界を救えばいいんです?」
「パラレルワールドと言いましたが…..本当に違う世界だと思って下さい。貴方の常識も経験も役に立たない、残酷な世界です。人類は魔王⭐︎不破に侵略されていて、残る国はあと2つになりました。」
「ま、魔王不破?」
「魔王⭐︎不破です」
「ふわっちがなんで魔王なんだ…..」
ふわっちとの思い出が瞬間的に蘇る…..ドアバーンされたり色んなゲームで一緒に遊んだ親友…..なのに…
「この世界をどうか頼みます。それでは貴方にはスキルを一つ授けて行って貰います」
(中々事態を呑み込めない。もしかしてあっちの世界にもみんながいるのか?それはそれで面白そうだけど……)
「貴方には”英雄”スキルを授けます。それでは」
宇宙空間に小さなヒビが入る。亀裂はどんどん大きくなり女神の顔もバラバラなり…..やがて意識が落ちた。
〜数時間後〜
「ここはどこなんですか」
「貴方は主人公になれませんが英雄と共に世界を救って欲しいのです」
「嫌ですよそんな面倒くさいこと。この剣持刀也がやるわけないでしょう」
ーーーーーーーークソアマーーーーーーーーー