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#聖女
桜井正宗@オートスキル1巻発売
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#異類婚姻譚
和泉
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#えっち要素有
y𓂂𓏸 @🍓🫧
112
アトハ
153
465
冒険者パーティ〝W・A〟が案内された食堂では、鮭、おかか、昆布、ツナマヨといった定番の具材から、一手間工夫を凝らした変わり種の具材まで沢山のおにぎりが用意されていたが……。
中には、『クマ国代表カムロお手製』とわさわざ立て看板がつくられた、一際目を引く梅干入りおにぎりの皿があった。
「じゃあ、早速試食してみるよ」
額に十字傷を刻まれた少年、出雲桃太は、好奇心に駆り立てられるがままに颯爽とカムロ特製のおにぎりへ向かう。
「フリーズっ。相棒、コントをやってるんじゃないんだぜ。あれは食うなと言っているだろうがっ」
「待つサメ。桃太おにーさん、考えなおすサメー。せっかくの休日が台無しになっちゃうサメエっ」
「わわっ、乂も紗雨ちゃんも気にしすぎだってば」
が、右腕を骨折した金髪の不良少年、五馬乂に足を払われ、サメの着ぐるみをかぶった銀髪碧眼の少女、建速紗雨にくるりと一本背負いを決められて阻まれてしまった。
「へえ、クマ国代表のお手製、か」
「おじさま。新入りが食べるのは、よくないですよね」
パーティへ新たに加わった呉栄彦と、彼の姪、呉陸羽は遠慮して二の足を踏む。
「「なんか恐れ多いよな」」
桃太のクラスメイトである、焔学園二年一組の研修生達も、国家代表の手作り料理を食べるのは気が引けたのか、まずは他のおにぎりを手に取った。
「これは、明太子をあえた山芋ですか。山の幸と海の幸に恵まれたクマ国ならではの味ですね」
栗色の髪を赤いリボンでまとめた焔学園二年一組の担任教師、矢上遥花は白いシャツを押し出す豊かな胸を揺らしながら、海苔を巻かれた白いご飯をついばんだ。
「遠亜っち、卵黄の醤油漬けがあるよ。これって、美味しいんだよね」
サイドポニーの目立つ元気乙女、柳心紺は、お目当ての具材を見つけてニコニコと笑顔で口をつける。
「心紺ちゃん、それはカロリーが高いからほどほどにしてね。あ、釜揚げのしらすもある」
またいつもは食事を自重しているショートボブのメガネ娘、祖平遠亜も瞳をかがやかせながら、小さな口でそっとかじった。
「イクラだ!」
「ホタテだ!」
「エビだ!」
また一部の生徒達は高級食材に喜んで、パクパクと口に運ぶ。
「「……」」
だが、彼や彼女達も立て看板がつくられた梅干し入りおにぎりに興味深々であり――。
モヒカンが雄々しい林魚旋斧や、そばかすが目立つ短髪で小柄な関中利雄、七三分けにした長身の羅生正之らはチラチラと視線を送っていた。
「「「よしっ。あれに挑戦してみるか」」」
「ウエィトアモメーメント(まてっ)っ、近づくな」
「ジイチャンにその気が無くても、君子危うきに近寄らずサメー。他の美味しいおにぎりを食べるサメー!」
乂と紗雨が桃太を放ってかけつけ、慌てて三人を説得していると、捕虜となった元勇者パーティ〝K・A・N〟の面々と、遠巻きに見守っていた昆布のように艶のない黒髪の少女、伊吹賈南が爆笑した。
「は、若い奴は梅干しも食べられないのか。リスクを踏むのが冒険者だろうよ」
「見せてもらいましょうか、クマ国代表の調理スキルとやらを。マズイならマズイで冥土に持って行く土産になりますし」
「アハハ、これは妾への挑戦状と受け取った。たとえ毒が入っていようとも、解毒してやるわい」
そう言って、大口を開けてかぶりついたのだが……。
「「しょっぺーーー!」」
コメント
1件
第465話読了!久しぶりにほっこする日常回だわ〜。乂と紗雨のコンビが全力で桃太を止めようとするのに笑ったし、最後の「しょっぺー!」で捕虜組までカオスに巻き込む流れが好きね。カムロさんの料理、やっぱ一味違うみたいだし、このパーティの空気感がめっちゃ伝わってきた🔥 次はまたバトル回かな?楽しみにしてる!