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あてんしょん  🎤‎⟡.·‎💜‪.



よくわからないパロです。玲王くんが音楽の才能を発揮しちゃいます!何も考えないで頭を空っぽにして見ることをおすすめします!



○凪玲

○サッカー全然してない(してない)

○謎時空。(本当に謎何も考えないで見てください)

○玲くんが天才発揮しちゃってます

○キャラ崩壊、口調迷子、捏造、ネタバレ注意

○なんでもありです

○玲王▶凪▶玲王視点




それでも良ければどうぞ⬇









+_______________________________________+











玲王side


「なぁこの歌知ってる?俺のおすすめなんだけど」

「あ、それ俺もチャンネル登録してる。CD持ってるけど後で貸そうか?」

「えっ!?マジで!?貸してくれ!」

え…。突然聞こえてしまった千切と凪の会話に耳を疑う。凪が知らない奴の歌を好きになって知らない奴をチャンネル登録…?凪がサッカー以外のものを気に入ってる…?凪が俺じゃない何かを好き?は?どういうことだよ…、俺は2人の会話を聞いて頭をフル回転させても状況を処理出来ずにいた。

つい最近、凪と仲直り復縁?してようやくお互いに目を見て話せるようになった俺たちだが、やはり少し気まずいようなものがあり、どうしても白宝の時と違って大きく相手に踏み込めないでいた。

そんな、よく分からない関係の俺達だったが白宝時代から変わらないことがある。それは”凪が自身の気に入っているものを俺に教えてくれないこと”だ。理由は簡単だ、本人からもしっかり言われたし何となく仕方ないか、と割り切れる理由だった。それは「俺が好きなものをレオに飽きられるのはやだ」という理由だった。こんな風に言われたら流石の俺でも躊躇ったし諦めた。

なのに今はこれだ!!!なんで千切には教えて俺には教えてくれないんだよ…!俺はお前と親友パートナーのつもりでいたのに、なんで付き合いの長い俺よりも千切に…なんて八つ当たりもいいとこで千切に対する嫉妬でいっぱいになる。千切は良い奴だし、面白いやつだと思う。俺の事をよく見てくれるし、御影としてじゃない玲王としての俺自身を尊重してくれる大切な友人だ。だが、それとこれは別問題なのだ。

なんで凪は俺じゃない誰かと自分の好きなものを共有しているんだ、という話だ。しかも音楽ときた。俺は昔からある程度(※ある程度の度合いが高レベル)クラシックなんかを会社同士、親同士の付き合いで聴かされたし、バイオリンだってピアノだって、なんなら歌だって音程は取れるし上手くやれる。賞だってトロフィーだって貰ったことがある。音楽関係ならブルーロックの中で音楽が好きなやつと、一二を争うくらい知識があると自負できる。

なのに、現実はこれと来た。今までの俺の努力は今この時のために存在すると言っても過言では無いはずなのに、その努力が全く活かされていない。(※過言である)辛抱ならなくなった俺は2人が楽しそうに話しているところに話しかけに行く。

「楽しそうにしてんな、なんの話ししてんだ?」

「! レオ」

俺はわざと何も知らない、「あれ?なんだか今楽しそうな話してるね!俺も混ぜてよ」風を取り繕って2人に話しかける。いつもの猫かぶり玲王様のおかげで上手く2人を黙せているようで、安堵の息をホッ…と漏らす。

「玲王じゃんっ!お前もこのYouTuber知ってるか?」

「ん?どれだ?」

千切は楽しそうにスマホを俺に向けて見せようとしてきて、上手くいったと思い覗こうとしたらいきなりガバッと千切のスマホを凪に奪われる。いきなりなんの前兆もなく奪われたことに千切は憤慨して凪に怒り出す。

「ちょっ!!お前何してんだよ俺のスマホだぞ!早く返せよ!」

「…やだ、」

「はぁ?」



「…レオは、レオは見ちゃダメ。お前には見せない」



「え…」

さっきまで賑やかだった空気が凪の言葉により、サァーッと寒気がするほど空気が凍る。だが、空気は凍ってもそれとは対称に俺は凪の言葉に怒りと羞恥心で燃えていた。

「おい凪…お前それは言っちゃダメだろ…」

「仕方ないでしょ、レオはすぐ飽きちゃうんだもん」

「だとしてもなぁ…言い方ってもんが…」

怒りと羞恥でプルプルと震える俺をチラチラと見ながら千切は、俺の顔を覗き込んで様子を伺うようにして珍しく機嫌を伺うように凪に注意をするが、凪から返ってくるのは昔聞いた、とても嫌な言葉だった。

俺はただ、ただ凪と親友みたいに。好きな物を共有して「どこが良かった」とか、「ここの部分が好きだ」とか、友達らしく語りたかっただけなのに…なんでこんなこと言われなきゃなんねぇんだ…そう思ったら羞恥なんてどこかに消えてしまって残りは怒りと、生まれてしまった新たな感情だけだった。

「あぁ…お前の考えはよぉぉくわかった…」

「レオ…?」



「凪、暫く俺に関わらないでくれ」



「え」

凪は俺の言葉に驚いたように目を大きく見開いてこちらを見つめてくる。訂正なんて絶っったいしてやんねぇし、オネダリしたって何にも言うこと聞いてやったりしねぇ。そう決意した時、千切から溜息が漏れる音がした。

「お前ら……はぁ…今回は俺は玲王の味方だかんな…」

「え、ちょっ…」

「んじゃ、俺ちょっと外出券使って外でてくるわ。あと実家から呼ばれてるから2週間くらい帰ってこないから」

「ゲッ…お前そんな要望いけんのかよ…」

「もともと絵心に言ってあったしな、外出券で1日早くなるだけだし問題ねぇだろ。」

「ほーん…で?いつから行くんだよ」

「明日帰るわ。それじゃあ絵心に外出券使うって報告と、ばぁやに電話しなきゃだからまたな」

「おー、いってらー」

そうして、千切と軽く挨拶を交わして部屋を出ていく。道中凪が「え?どういうこと?」、「待って状況が呑み込めない」、「なんで俺置いていくの?」なんて意味不明なことを言い出すので、全てフル無視して部屋から出ていく。せいぜい困るがいい。というとても醜い期待を乗せて俺は絵心の元へと足を進めた。












凪side


「ねぇ。なんでレオのこと止めてくれなかったの」

「はぁ?なんで止めんだよ、お前が悪いんじゃん 」

確かに千切の言う通りごもっともでもあるが、それにしても少しは止めてくれたっていいと思う。千切が止めてくれていたら玲王だってあそこまで怒らなかったし、あそこまで頑固にならなかったと思う。

てか2週間も出かけるなんて、玲王から聞いてないしどういうことだよ。なんで俺に報告してくれないの?なんて考えていたら千切がじとーっと意味深に見つめてくるので、ウンザリしながら「何?」と返してあげる。

「なんでお前あんなこと言ったんだよ。玲王傷ついてたじゃん」

「だって仕方ないでしょ。玲王は飽きっぽいから俺の好きな物を紹介して、俺の好きな物に飽きたなんて言われたくない。それに、俺の好きな物にハマって俺を構ってくれなくなったらヤダ」

「ほっっっんとお前ら…。はぁ…せめてもうちょっと言い方ってもんを考えてから話してくんね?流石の俺でもあれはないわ」

「……」

千切は呆れたように溜息をわざとらしくついて俺からスマホを回収し、部屋から出ていく。これは『お前らのことは自分らで解決してくれ』という千切なりのこれから起こる騒動に対する回避の仕方だろう。

「はぁ…俺たち恋人なのに…」

そう、俺達。凪 誠士郎と御影 玲王は恋人同士である。玲王と和解してしばらくたった後、俺の心の中にずっと秘めていた想いを玲王にぶつけた。玲王は困惑しながらも俺の手を取って微笑み、無事俺たちは晴れて恋人という称号を獲得した。が、恋人と言っても何かが変わるわけはなく、今まで恋人同士ですることも相方時代にやってしまい普段通りの生活となっていた。

もちろん、接し方は変わることはないが一つだけ変わることがあった。それはほっぺのキスから口へのキスに移動できるようになったということだ。相方時代の時は俺から無理やりオネダリしてゴールしたご褒美にほっぺにキスしてもらっていたが、今では玲王から自主的にキスしてくれたり俺からしたりとキスし放題の現状だ。

だけどやっぱり、こんなむさ苦しい男ばっかりの空間では俺たちのことを少なからず嫉妬(⚠嫉妬ではなく呆れ&巻き込まれる怒り)する連中はいる。例えば潔とか千切とかかな。

ことある事に俺たちに突っかかってきて「この青春ごっこコンビいい加減にしろ!!」と怒鳴ってくるのだ。しかも”青春ごっこコンビ”なんかじゃないし、”純愛ラブラブカップル”なんですけど…と俺が訂正すると、明らかにウゲェ…とまるで世界一甘い食べ物を食べたかのような嫌そうな顔をして俺たち(凪だけ)を見つめてくる。

「はぁ…もう考えてたら疲れてきちゃった…」

俺はゴロン…とベットに寝そべって寝返りを打つ。いつも俺が寝返りを打つと隣にいる恋人は楽しそうに「疲れたか〜?膝枕でもしてやろうかー?」とキャッキャと笑いながら言ってきてくれるのに、今日はそんな恋人はいない。代わりに無機質な部屋からエアコン特有のゴーっという風邪だけが音を立てる。


「レオのアホちん…」


エアコンとシーツの音が小さく響く部屋の中で、ボソッと呟いたはずの俺の声は思ったよりも鼓膜の奥まで振動するように聞こえてしまった。







玲王side


「んー……、どうしようか…」

ブルーロックから脱獄帰宅した俺は久々の実家の自室の机に散らばったCDをただボーッと眺めていた。

家に帰った俺は、早々にパーティーやらなんやらの家の用事を2週間のうち、ギチギチに一分一秒の誤差も許さないほど詰め込まれた1週間を詰め込んだ。流石に仕事人間の両親もこれには心配したらしく、度々休むように声がけがあったが「やりたいことがある」と一刀両断して無理やり詰め込み、無事何事もなく1週間で用事を終わらせた。

途中、千切や凪、國神なんかからのメールや電話があったがやらなきゃいけないことがあると断りを入れて、プライベート用のスマホの電源をオフにして仕事用(家の用事用)のスマホでここ1週間を過ごした。

やりたいことなんて言ったけど、そのやりたいことをやるにはまず圧倒的に時間が足りない。それに用意する機材も、やりたいことをやるために必要な心得もなんにもできていないのが現状だ。いや、機材に関しては金にものを言わせて30分ほどで用意できると思うが、自分の決意がまだ固まっていないのだ。

「はぁ…マジでどーしよっかな…」

やりたいことがあるのに何故こんなにもモヤモヤしなくてはならないのだ…と、自分でも訳の分からない感情に飲み込まれてしまっている。俺らしくない様子で思わずため息をまたその漏らした時、ちょうどピコンとプライベート用のスマホが通知を知らせる。

もしかしたらこの通知が、俺がこの1歩を踏み出せるきっかけになるかもしれないと思い、この際どんなもんでもいいからとヤケクソで通知を見てみる。薄目で見た通知にはLINEという見慣れたアプリの通知が来ており、そのLINEを送ってきた相手はまさかの恋人で現在喧嘩中である凪だった。

「えっ!?凪?!」

俺はつい反射で大声を出してしまい、スマホを落としてしまう。数秒驚きで固まったあと、執事が俺の声を聞いて心配そうに声をかけてくれたので、ハッとしてスマホを拾い上げてLINEを立ち上げる。そこには


─レオ〜、今日も話できないの?

─ねぇ…俺、レオとお話ししたいよ、少しでいいから返信くれない?


玲王。と文面からでも分かるくらいふわふわな状態の凪が、俺の名前を呼んでくれるのが安易に想像できて思わずクスリと微笑む。だが、その微笑みは俺が凪に返信しようと画面をタッチしようとした時に笑顔は思わず消え去る。



─もしかしてまだこの間のことで拗ねてんの?いくらなんでも長くない?俺もう待ちくたびれたよ

─もう気が済んだでしょ?そろそろ帰ってきて俺を甘やかしてよ〜



「……。は?」

その瞬間、いつにも増して低い声が俺の喉から出たのがわかった。だがそんなの気にしている余裕など今の俺には微塵もない。いつもはこんなことを言ってきた凪に対して「もうしょうがない子だな〜」とか「凪が俺のこと待っててくれたのか?!すんげぇ嬉しい!」なんて言っていたかもしれないが、今日の俺はそんな仮想世界の俺とはひと味違う。いや、ふた味くらい違うかもしれない。もちろん悪い意味で。

「っざけんなよ…俺が拗ねてる?気が済んだ?なんもわかってねぇじゃねぇか…」

凪の返信に堪忍袋の緒が切れてしまい、本音が自室にブツブツと不穏の色を持って響きまくるが、そんなの気にしている余裕…省略。まぁ、鬱憤が溜まっているというわけだ。ならその鬱憤を晴らすのが1番手っ取り早い精神安定効果となるのは言わずもがなだが、この溜まりに溜まった鬱憤を発散するにはいつもやっているランニングやVRスポーツ、勉強、ピアノetc…ではとてもでは無いが発散できる気がしない。

「はぁぁぁ…どーすっかなぁ…」

ポツリ…とこぼした独り言は、俺以外誰もいないこの空間に木霊したその時、ブブッとスマホのバイブ音がなって誰かからの通知がくる。さっきの凪のせいでメッセージを見るのが億劫になってきていたが、見なくてはいけないものの可能性も捨てきれないので見るしかない。そうしてスマホを取りメッセージアプリを起動すると、凪からではなく千切からのメッセージがきていた。


─お前らまた喧嘩してんの?

─くれぐれも俺のことは巻き込むなよ、それとこれ前凪と話してたやつのリンク。

https://yoatu.be/majiutasaikou


別に巻き込まねぇよ。と返信をして無言で千切から送られてきたリンクをふむと、画面越しでもわかるくらい熱気があるライブ会場でソロで歌う男性が、ファンに囲まれて歌っているだけなのに身体中から汗を吹き出しながらも完璧な音程で完奏させていた。

「……これだ」

これをやろう、いややってやろう。そう思ったのはきっと千切への対抗心(※完全なる巻き込まれ)と凪への報復(?)の想いだったと思う。今まで踏み出せなかったところへ踏み出そうと足を進めるには、俺にとって十分すぎる理由になった。









▶to be continued

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