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GIFT(青春篇)【完結済】

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GIFT(青春篇)【完結済】

1 - 第1章 恋の予感

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2022年02月20日

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僕は紺野瑛太、高校2年生で地元のS高校に通っている。

新学年になってクラス替えもあったが、仲の良い友達というか気軽に話が出来る連中と一緒になったので“ホッ”とはしている。

とは言え、僕は1年の時から教室にいても誰かと仲良く話をするような事はなかった。

だから、知り合いなどいなくても別に平気だった。

ただ、僕を知らない人間が気軽に話しかけて来られると面倒なので、多少僕の事を知っている人間がいてくれた方が助かる。

こんな事を言うと、僕は学園ドラマでよく登場するような一匹おおかみのクールな生徒のように思われてしまうかもしれないが、全くそのような事はない。

普通のどこにでもいるような高校生だ。

単に人と接するのが苦手というか、面倒くさかっただけだ。

そして今日も学校が終わると、いつものように自転車に乗り、公園を通り抜け自宅へと向かっていた。

すると、桜の木の下でS高校の制服を着た見掛けない女子学生が、風に髪をなびかせ立っていた。

背はさほど高くはないが、スラッと痩せていて肌は色白、肩より少し長い髪、何よりもキリッとした大きな目が印象的だった。

きっと彼女は、どこかの大きな御屋敷にでも住むお金持ちのお嬢様…。

というのが、僕の勝手なイメージだった。

また、後ろで手を組み、足をブラつかせている様子は誰かを待っているように見えた。

僕は横目で彼女を見ながら通り過ぎようとしていた。

「ちょ‥ちょっと待って…下さい」

彼女は僕に?声をかけてきた。

「えっ!? 僕ですか?」

僕は、人差し指を自分に向けて聞いてみた。

「そっ、そうです」

「何ですか?」

「お名前は?」

普通に考えたら、初対面の相手にいきなり名前を聞くなんて失礼だと思う…。

でも彼女は、きっとお金持ちのお嬢様でそういう常識的な事はわからないんだろうから…許す。

「紺野瑛太、高2です。S高校に通ってます。あなたの名前は?」

あまり他人の事に興味などないし、自分の事を話すのは好きではない僕だけど、彼女の質問には素直に答えてしまった。

「こんのえいた。そっか…こんのになるんだ」

でも、僕の質問には答えないんだ。

でも何で、たまたま横を通り過ぎようとしていた僕を呼び止めてまで、名前を聞く必要があったのだろう…?

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