あの日、訳を言わず、ただ泣き続けるみやの姿が頭から離れなかった俺は司さんの店を訪れていた。
「司さん、オムライスを上手く作るのって難しいですか?」
「オムライス?なんだよ、急に店に顔出したと思ったら、それを聞く為だったのか?」
まだ開店していない店のカウンターに座る俺の前に、ビールのつまみに合いそうな小鉢を置いた司さんが、首を傾げた。
最近どう?だとか、今日は天気が悪いですねとか、前置きくらいするべきだったかと口を噤んだが、今更だなとあきらめて、司さんにことの詳細を話すことにした。
「みやの様子が、変なんです」
「変?どんな風に?」
「みやにとってオムライスは、両親との思い出で……。でも、あの日は作ろうとして……泣いたんです。自分は、愛されてなかったのか、そう言って」
「…………」
「……司さん?」
顎先を掴み、何か考えている様子の司さんが、意を決したように話し始める。***********
*****************
*****************
*************************
*****************
********
******
****************
コメント
1件