TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

康二🧡『結局泊まらせてくれへんかってん。まぁでも家には上げてもらえたからな…』


つまらない康二の話が始まってもう30分が経った。俺にとってはどうでもイイ話だ。先日の翔太の電話から察するに康二が泊まっていないことは 明らかだった。改めてその話をされた所で翔太に関する有益な情報は出て来ない。


康二🧡『なぁ聞いてるん阿部ちゃん』


〝あぁ〟と生返事をした所で佐久間が〝おっつー〟と言って入ってくる。続くようにして翔太が入って来た。今日は前回同様配信用の動画撮影がある。


亮平💚『これで全員揃ったね』


康二🧡『何?ふたりで来たわけちゃうよね?』


翔太💙『そっそこで一緒になっただけだよ』


翔太は頰を赤らめ額に汗を掻いている。どこか顔は強張っていて、緊張しているように見えた。


大介🩷『今日は何だっけ?ゲーム性のあるやつだっけ』


佐久間は生放送を抱えていたりと忙しい。今日の収録の内容を把握していないようだった。最近はどこか余裕がないように見える。いつも元気で明るい佐久間が少しピリピリしているように見えた。

収録はいつも通り佐久間の元気一杯なパフォーマンスと康二のツッコミに助けられながら予定通り収録が終わった。


大介🩷『皆んなでこの後ご飯でも行かない?』


康二🧡『ええねぇなかなか時間作れへんしなぁ』


翔太💙『あぁ…えっと』


歯切れの悪い翔太珍しい。予定でもあるのかな?


大介🩷『さっき予定無いって言ってたよな翔太』


翔太💙『…あぁうんそうだね…どっどこ行こうか?亮平も行けるよね?』


翔太が俺に予定を振ってくれたことが嬉しかった。表情に出ないように〝うん大丈夫だよ〟とだけ返事をする。康二の視線が気になった。

行き先は焼き鳥屋さんに決まった。タクシーに乗り込んで向かった。


康二🧡『流石にタクシー4人はキツいな』


翔太💙『……』


亮平💚『翔太具合悪いの?』


タクシーの車内で静かに俯いている色白な翔太の顔が、青ざめて見えた・・・〝そんな事ない〟

聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で応えた翔太はずっと俯いたままだ。

翔太行きつけの焼き鳥屋さんの個室に入ると、翔太の隣に座ることができた。俺の目の前には悪戯に微笑む康二が座ってる。佐久間はみんなの意見も聞かずに〝まず生4つね〟とタブレットに打ち込んでいる。


亮平💚『いや俺は・・・』


と言うと翔太も口を開きかけたその時


大介🩷『一杯くらい付き合えよ』


と言って4人分のビールを頼んだ。俺も翔太もお酒が弱く苦手だ。まぁ一杯くらいなら・・・翔太に目配せすると苦笑いが返ってきた。


康二🧡『めっちゃ美味ぃ』


子供みたいに口いっぱいに焼き鳥を突っ込んでいる・・・これが翔太なら可愛いのになんて思いふと横に目をやると珍しく静かにしっぽりとビールを煽り焼き鳥を食べている。いつもの〝うわっうま〟が聞こえて来ない。食べ慣れた常連さんだからだろうか?佐久間と康二くんはもう2杯目にいっている。


亮平💚『佐久間烏龍茶2杯頼んでくれる?』


早めに先手を打っておかないと翔太はすでに顔が真っ赤だ〝オッケーまかせてぇ〟と言って佐久間が注文している。さっきから翔太の様子がいつもと違っていて心配だ。


亮平💚『翔太本当に大丈夫?』


小さな声で尋ねると、何も応えない翔太は静かに俺の左手を握った。驚いて顔を見るけど翔太は前を向いたまま普通を装っていた。だんだんと力が込められるその左手の熱に言いようの無い不安を感じ取った。


翔太 side

だから嫌だったんだ・・・まだ2人きりより3人3人より4人。亮平が居てくれて良かった。

恐怖からさっきから手の震えが止まらない。自分勝手だと言われたらその通りだ。自分から近づいて離れるんだから。

気が付いたら隣に座る亮平の手を握っていた。お酒のせいか亮平の手は温かくて自然と手の震えは止まり安心を得られた。美味しく無いビール煽り味のしない焼き鳥を口に放った。

亮平が烏龍茶を頼んでくれて助かった。どこまでも優しくて気が効くマジでイイ奴だ。お酒のせいで頭がふわふわする。

しかもさっきから、アイツから意地悪をされているせいで会話に集中できない。


亮平💚『翔太顔赤いけど無理してない?もうすぐ烏龍茶くるから』


大介🩷『相変わらずお酒弱ぇなぁ翔太。取って来てやるよ』


康二🧡『俺トイレ行きたい、さっくん連れてって』



騒がしい2人が居なくなった隙に亮平にお願いをしてみた〝今日一緒に帰ろうって俺の事誘ってくれないかな?〟亮平は驚いた表情で〝イイけどなんで?〟そうなるわな・・・

〝やっぱいいごめん〟

亮平の優しさに甘え過ぎだ。こいつ巻き込んで何になるんだよ。


大介🩷『ほい烏龍茶。飲めねぇならビール下げようか?』


翔太💙『いやっ折角だからこれくらいは飲むよ。 ありがとう』


苦手なビールの残りを一気に煽った。


翔太💙『げぇ〜やっぱ苦手だわ苦げぇ』


誤魔化すみたいにバカらしく戯けて見せた。康二がトイレから帰ってきて〝あれ?しょっぴーのストローついてへんな。貰って来ようか?〟今まさに飲もうとグラスを持ち上げた時だった〝あぁいいよ大丈夫ありがとう〟苦味の残る口の中はアルコールのせいで水分を欲している。一気に飲むと・・・やられたウーロンハイだこれ。佐久間を睨みつけるが飄々としてる。


大介🩷『ストローと言えば、コンサートの時翔太が水分補給するだけで女の子から歓声湧いたの思い出すよなぁ』


康二🧡『俺も心の歓声上げてたでしょっぴー♡』


亮平💚『あの時のファンの歓声は確かに凄かった』


翔太💙『まぁそんな事もあったね。ごめん俺トイレ』


本気でキツイ。アルコールのせいでフラフラする。早く帰りたいな・・・トイレの扉を開けたところで少しよろけた。


大介🩷『おっと翔太大丈夫か?酔っちゃってる?』


翔太💙『いやそこまででは』


大介🩷『そっじゃぁまだ飲めるね?』


何考えてんのこいつ。俺が酒苦手なの分かってるだろう〝いやもう無理飲めないよ〟そう言った俺の腕を掴むと雪崩れ込むようにトイレに押し込まれた。


大介🩷『まだ飲めるよね?翔太』


翔太💙『痛い…離してよ』


大介🩷『最近態度おかしくないか?先週泊まってたの誰?俺以外家に泊めないよな?』


怖い・・・掴まれた右腕に更に力を加えられ痛くて息ができない。必死で目で訴えるけど離してくれずやっと出た言葉は俺が言いたい言葉じゃなかった。


翔太💙『ごめん……なさい』


ゆっくりと掴んでいた手が離れると、腕が伸びてきてビクッと恐怖で体が揺れた。いつの間にか流れ出た涙を優しく拭くと魔法の言葉みたいに耳元で優しく囁かれれば自然と身体が反応する。


大介🩷『そうでなくちゃ翔太は。イイ子だね』


床に跪き大介のズボンを下げるといつものようにモノを口に含んだ。大介は俺の頭を優しく撫でると、髪の毛を掴み喉奥へと乱暴に押し込ませる〝早くしないと変に思われるよ2人から〟


翔太💙『んっ、んっ』


涙を流しながら耐えてる。早くイケよって心の中で叫びながら・・・


大介🩷『お前さっきテーブルで感じてたろっ?俺がお前の下半身撫でてる時///まじウケる…ンッイイね、お上手』


欲を俺の口内に放つと頭をクシャクシャッと撫で〝顔ちゃんと戻してから来いよ〟そう言ってトイレを出て行った。俺は口内に残る苦味走った液体を便器に吐くと口を濯いでもう一度涙を流した。手洗い場に俺の手を打ちつける音が鈍く響いた。

好きだった・・・好きだったんだ。

どうしようもなく馬鹿みたいにアイツに惚れた。一度だって俺の〝好き〟が報われる事はなかった。気付いたら都合の良いように捌け口にされた。

最近は仕事のストレスだろうか乱暴に扱われ恐怖でアイツから逃げた。離れれば追われる。以前は優しかったんだ。アイツの1番になれなくてもそれでも良いと思えた。今は苦痛でしかない・・・

〝お前から近づいたクセに〟心の中の自分にまた言い聞かせて顔を洗って3人の元へ戻った。


亮平💚『佐久間のソロ曲聞いたけどイイよね元気が出る』


大介🩷『えぇ〜嬉しいなぁありがとう』


翔太💙『何の話?』


康二🧡『ソロ曲の話してんねん。しょっぴーの曲俺好きやななんせ可愛いし。阿部ちゃんのだけまだどんな曲か知らんねんけど何でいつまでも隠してるん?』


亮平💚『えっ?あぁ先に聞かせたい人がいる』


康二🧡『何?好きな人とか?やだぁ俺焼いちゃう』


大介🩷『そろそろお開きにしようぜ明日早いし・・・翔太まだ残ってるぞ烏.龍.茶』


翔太💙『あぁ』


グラスに残るウーロンハイを一気に飲み干す。楽しそうに大介はニヤニヤしながらこちらを見ている。

〝誘ったの俺だし、ここは俺が払うよ〟そう言って会計を済ませている。頭が痛い・・・偏頭痛だ。


亮平💚『翔太?平気?』


翔太💙『・・・』


大介🩷『具合悪そうだね。俺が家まで送るよ』


腕を掴まれた。ほら、だから嫌だったんだ。先程と同じ右腕を強く握っている・・・痛い


*亮平💚『俺が送るよ。佐久間は明日生放送だろ?翔太と方向も一緒だし俺の方が近いだろっ*』


更に右腕を掴む手にグッと力が籠った。


翔太💙『うっ』


大介🩷『そう?じゃ・・・お願いするわ』


腕を引き寄せ〝残念♡おやすみ翔太〟と耳元で言うとようやく手が離れた。


大介🩷『康二、方向同じだから一緒に帰ろうぜお疲れ』


2人足早に帰って行った。


亮平💚『翔太行こうか大丈夫?』


腕を引かれてタクシーに乗り込んだ。


翔太💙『ありがとう亮平・・・助かった』


安心したのか、不思議そうに俺を見つめる亮平の肩に頭を預けてそのまま眠った。

この作品はいかがでしたか?

1,430

コメント

12

ユーザー

さっくん、阿部ちゃんに惚れてたりしたら面白いし、リアリティ?あるなと思いながら読んでました😇😇さっくん、雄っぽいもんねぇ。私も、結構さっくんどSイメージある。阿部ちゃんどうする?リーダー💛助けてぇ🤣🤣

ユーザー

取り敢えず🩷ごめんなさい💦 ちゃんとどこかで救済しますので許して😅

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚