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「そろそろ出てきてはいかがです?───私の尾行者(ストーカー)さん?」
?「ははっ、気付いていたんですね。流石、というべきでしょうか
───人外リーダー、“mmntmr”さん?笑」
私はその尾行者さんの方を向かず、今の向きを変えずに目を瞑って言う。
もう、彼の正体は気付いていますから。
今更姿を見る必要はない。
「あなたに流石と褒められても嬉しくないですね……
─────狩人リーダー、“rk”」
私は瞑った目を開けないまま、髪の毛をサッと靡かせる。
そう、今後ろにいるのは、彼…狩人リーダーのrk。
私が誘き寄せたんだから来るのは分かっていた。
rk「やはり見なくても気付いていますよね。まぁ声でわかりますか…
ところで、あなたはこんなところで何をしに?」
先に話題を振ってきてくれたのは彼の方だった。
それはそれで、話が早い。
「ここはほぼほぼ人間界…ですしね、笑
まぁ悪いことをするつもりはございませんよ?ただ、あなたとお話をしたいな、と。」
rk「ほう、お話…ですか。それは何かと興味深いですね、笑」
彼は呑気に微笑んでいるんだろうけど、それもそうとは行かないはずですね。
今から話すのは彼にとって良いことではないはずですから
「あなたにとっていい話とは言ってませんけどね。
なんなら悪い方なのではないでしょうかね。」
私は丁度定め時だと決心し、後ろへ振り返る。
そこには、何度か対面したことのある狩人リーダーの姿だった。…変装もなしに、やはり呑気ですね
私は目を一段と鋭くさせ、酷く睨みつける。
rk「そんなに睨まなくてもいいじゃないですか。俺としてはそちらの話が気になっちゃいますよ」
失敬、お話とやらを進めるべきでした。
今私がずーっと睨みつけていても、現状は変わらないですし。
「そうでした、今日は話をするために来たんですしね。
まぁ話は単純ですよ…………“chkさんを解放してあげて下さい”」
私は睨みつけていた目を通常に戻して、rkに向き直った。
今こうはいったけど、実際に言いたいことはまた別にある。
一旦はこれで話を続けて、rkのことを探ることが大事ですから。
rk「あぁ、最近捕らえた、人外と人間の姉妹のことですか…
でもどうして今更解放しろと?」
「彼女は単純に能力もない、極普通の人間ですよ?
実質味方の人を捕まえてるのはおかしくないですか。人間なんですし、解放するべきだと思うんですが」
私は聞かれた通りに理由を述べる。
実際chkさんは人間だし、別に悪いことをしようという考えはないはずだ。
一つ違うところをあげるとすれば、“人間と人外の共存世界”を望んでいるということですかね…。
rk「まぁ実際…人間ですしね。でも我々の意見は違います。
彼女はあの人生ずっと人外であり妹のkcさんに付き従ってましたよね。
仮にkcさんが処刑される等があればどうでしょう。chkさんがkcさんを守りに動く可能性が捨てきれません。
それにあなたや他の人外さんと違って彼女たちのことは詳しく知らないんですよ。
前、事情聴取をしたんですが…頑なに答えなかったですから。」
確かにその理由は一理ある。
ただその言葉から分かったのは、chkさんやkcさんの能力の裏事情を知らない。
chkさんが元々一人っ子の人外で…能力を使ってkcさんを生み出したって話。
私はhtmnさんから聞いたんですけどね。
「そちらの言う事はたしかにあってますね。
でも、こちらの情報を簡単に渡すわけには行かないですし、
あなたはきっとこの先彼女たちを詳しく触れることはないでしょうね、笑」
私は嘲笑うように、微笑んで見せる。
彼女たちのことを知る手段は他にない。
私かhtmnさん、もしくは本人たちのみしか知らないんだから。
rk「さぁ、どうでしょうね。こちらには情報系に有利なgsoさんがいますから。
それに、他にも監視係のhtmnさんもいますし、
彼女たちのことを知らなくとも、お二人はこの先そちらに戻ることはできないですから。」
情報係のgsoさん、そして、こちら側のhtmnさんですか…
こちらの作戦に、まんまとハマっていますね、笑
本当面白い。
rk「何笑っているんですか。というか…本当に話したいって言ってたことってそれです?
本当は裏がありますよね?」
私は笑って余裕を見せてたけど、そうも行かないかもですね…微笑
裏があるって気づくのは中々居ないんじゃないでしょうか。
rkが鋭いことは知っているけど、まさかここまでとは……
まぁ別に隠したいことでもないので言うんですけどね。
「流石…と言いたかったですけど、先程私敵から言われるのは嬉しくないと言ってしまいましたしね…。
まぁ、当たりといえば当たりですかね。」
rk「へぇ、中々に面白いですね。その話とやらを聞かせてくださいよ
どうせそこまで隠し通す話ではないでしょう?」
やはりここまで見通してのことか。
どうしても流石という言葉に繋がってしまう。
「そうですね。では単刀直入に言わせてもらいますね?
引き返すのも今のうちですから。」
rk「いえ、その覚悟ですから。」
rkさんは自信ありけに微笑んで、頷いた。
これから言われることがどんなことか予想もせずに。
さて、あなたはこれから驚くが良いですね。
「“あなたの側に…いえすぐ近くに、人外がいる”といえばどうでしょう?」