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rk side -
それは、人間界の見回りをしていたときだった。
明らかに不審な場所に、見たことのあるあの人の姿が目に写った。
俺は軽く考えてから、その人を尾行した。
その人とは───mmntmr。
俺とは真反対の立場である、人外のリーダー。
そいつの誘いで、話に乗ることになったんだけど。
どうにも本当の話を最初に話さなかった。
でもその話が隠し通したいほどの話じゃないってことも気付いていた。
だから先を促したけど。
mm「“あなたの側に…いえすぐ近くに、人外がいる”といえばどうでしょう?」
その言葉で少し…一瞬だけ俺のポーカーフェイスが崩れた。
「面白くない冗談ですね、笑
隠し通すほどの話じゃないんですよね?」
俺は信用ならないと心から放って、笑ってみせる。
少しでも自信あり気に見せないと、mmntmrさん相手ではすぐに負けてしまう可能性がある。
何なら何もしていないまでも、俺のほうがフリなんだから。
だって彼女は、使用しようとはしていないけど、
人外の中では最強クラスの能力──魂を操る能力を持っているんだから。
これは、人間の魂を自由自在に動かせる。
ここで使用されたら、俺の魂を操られ、そこで俺は終わりだ。
…ただmmntmrさんがこれを使わないということは、何かの裏、もしくは使わないと決めているとかあるんだろうが。
mm「はぁ、ここまで言っておいて冗談とは。
流石に本当の話ですよ。あなたの言った通り隠すほどの話ではないんですからメリットはないはずです。」
メリットはないのは分かってるが、俺のそばや俺のすぐ近くに人外がいるなんてどういう意味だ?
今目の前にmmntmrがいるのは分かっているが…
きっと今それを言うってことは、そういう意味じゃないのは推測できる。
なら、本当に俺の関係の中に人外がいるというのか?
そもそも俺の知り合いなんて人間しかいないはずだろう。
まさか人外が人間のふりしてるってことなのか…?
mm「はぁ、本当可哀想ですね。
あなたが、あなたの大切な人を追い詰めているとも知らずに。」
mmntmrが大きなため息と共に言う。
俺が、俺の大切な人を…?
mm「まだ理解できないんですか?さっきまでは流石…と褒めてもいいぐらい冴えていらしたのに…。
まぁ、こんなにじれったいのは勿体ないので、言うんですけどね、笑
あなたのそばにいる人外は、きっといえ、絶対に、あなたの大切な人ですよ。」
俺の大切な人が人外…。
あまりにも現実味のなさに、言葉を失くす。
mm「そう、大切な人が人外。それでもあなたは、人外を捕まえようというのですか?
たとえ大切な人でも。どんな心を持っていても。」
mmntmrは試すように俺の反応を伺っている。
こういうときに限って、ポーカーフェイスが崩れて、驚きを隠せない。
mm「中々に反応が面白いですね、笑
まぁ実に悩めば良いものですよ。…っと私は、お時間もあるので、ここで行かなければいけないですね」
何も言えない俺に対し、mmntmrは優雅に笑っている。
さっきまでの話の主導権がmmntmrに奪われてしまった。
こいつは、中々の敵だ、と改めて感じさせる。
「ちょっと…待てっ!!!」
俺がそう声を張り上げるときには、mmntmrが背を向けていた。
手を伸ばそうとしたのもつかの間。
何かを小さく呟いて、シュンッと消えた。
「っ、逃げられちゃいましたか…」
俺は悔しさと、自身の力不足に心を打たれる。
でもそれだけでない。
…大切な人が人外なんて、信じられない
でもあそこで嘘を付くとは思えないし、どう考えても本当のことを言っているようにしか見えなかった。
ならその人外とは誰だろうか。
大切な人といえば、狩人のメンバー達や、家族くらいしか思い当たらない。
というか、大切な人でも俺は狩人として動くのだろうか。
でも大切な人だから捕まえなんて理屈は通らない。
………俺はしばらく、これに悩まされるハメになるのか。
そう呆れを胸に、活動拠点に戻ることにした。
私の活動報告部屋にて報告しているのですが、
「このは」というお名前から「琥珀」に変更させていただいています。
小説タグの方も、「#木の葉が舞う本屋さん」から「#琥珀糖を添えたお茶会」に変更しています。
内容は今まで通り連載していくので、よろしくお願いします🙌🏻